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SNS型の投資詐欺、ロマンス詐欺が急増 被害額は1000億円超

ASCII.jp / 2024年12月4日 15時40分

警察庁のロゴ

 警察庁は12月3日、2024年1〜10月の「SNS型投資詐欺」と「ロマンス詐欺」に関する検挙状況等を発表。認知件数は8495件(前年同期比+5611件)、被害額は約1059億円(同+734.4億円)に達し、2023年と比較して被害が急増していることがわかった。

投資詐欺は中高年男女、ロマンス詐欺は男性が被害を受けやすい傾向

 両者の内訳はSNS型投資詐欺が5539件(約747.7億円)、SNS型ロマンス詐欺が2956件(約311.3億円)。

 被害者の特徴として、SNS型投資詐欺では、性別を問わず40代以上の割合が30代以下と比べて大きくなっている。これは少子高齢化で若年層より中高年層の人口が多いことに加え、40代以降はマイホーム購入や子どもの進学、老後の準備など、資産形成を意識するイベントが増えることも1つの要因とみられる。

 SNS型ロマンス詐欺についても40代以上で被害が増える傾向は変わらないが、性別は男性が62.8%、女性が37.2%となっており、男性の被害が目立つ結果となった。

インスタやLINE、Facebookでの接触から被害に

 犯人が被害者との接触に利用するツールは、犯罪の内容や被害者の性別により異なる。

●SNS型投資詐欺

 SNS型投資詐欺で被害者が男性の場合、犯人が最初に被害者と接触を図るツールは「Facebook」「LINE」「Instagram」が多く、いずれも全体の20%弱とほぼ同じ割合となっている。3サービスを合わせると、全体の過半数を超える計算だ。

 一方、女性の場合は1位がInstagram(32.1%)、2位がLINE(17.4%)、3位がFacebook(11.1%)という結果で、男性とは異なる傾向を示している。

 なお、最初の接触後に利用される連絡手段は、性別を区別しないデータになるが、ほぼLINE一択(91.4%)の状況。国内に多くのユーザーを抱え、テキストチャットや画像・動画の送受信、音声通話など機能面も充実しているLINEの良さが裏目に出てしまったようだ。

●SNS型ロマンス詐欺

 SNS型ロマンス詐欺の場合、最初の接触に使われるツールの1位は男女どちらも「マッチングアプリ」で、全体の35.0%を占めている。一方、2位は男性がFacebook(23.0%)、女性がInstagram(32.6%)となり、ここでも性別による傾向の違いがみられた。

 最初の接触を済ませた後の連絡手段については、SNS型投資詐欺と同じくLINEほぼ一択(93.7%)となっている。

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