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楽天モバイル1年無料の株主優待 本当にお得なのか徹底検証

ASCII.jp / 2024年12月17日 7時0分

楽天モバイル

 「ユウキロックの『節約バンザイ!』」初の株主優待のお話です。というのも12月6日に「楽天グループ」が株主優待の詳細を発表しました。これが各所で怪物級にお得だと騒がれてますが、本当にそうなのでしょうか?株主優待の権利を獲得したことがない方にはチンプンカンプンかと思いますので、そのあたりも含めてこの優待の金額がどれほどのものなのか?本当にお得なのか?を徹底検証してみました。最後までご覧ください。

楽天モバイル株主優待の内容

 それでは「楽天モバイル」の優待内容はこちらです。

【「楽天モバイル」回線の音声+データ(30GB/月)プランを1年間無料にてご提供】

保有株数:100株(1単元)

権利付最終日:2024年12月26日木曜日(この日の取引終了時までに株式を保有)

権利落ち日:2024年12月27日金曜日(株を手放してもいい日)

権利確定日:2024年12月30日月曜日(後述しますが、この日は無視してください)

 なんと2024年12月26日に「楽天グループ」の株を100株保有して翌日を迎えれば「楽天モバイル」を1年間無料で使えるのです。今日からどのタイミングでもいい。とにかく「楽天モバイル」の株を購入して2024年12月26日15時30分の引けまで持っておいてください。翌日の朝9時以降は売却してもOKです。ちなみに2024年12月30日に株主名簿に記載されている株主が株主優待の権利を保有します。だから権利確定日といいます。そしてその名簿に載るためには2営業日前の26日に株を保有して置かなければならないのです。

26日「権利を確定させるための日」

27日「権利がない日」

30日「権利が確定した日」

 こう考えてください。

 このように26日に100株保有しておくと、2025年3月中旬頃に「楽天グループ株主様ご優待専用サイト」へのログインに必要な ID・パスワード通知書が登録している住所に届きます。株主優待で手に入れられる音声データプランですが「楽天モバイル」にはない特別なプランとなります。注意点を見てみましょう。

「株主優待」音声データプランの注意点

1.Rakuten最強プラン契約を達成条件とする SPU特典は対象外

2.通話時は「Rakuten Link Office」アプリを利用

3.本優待での特別仕様の SIM のため一部機能は利用できない

4.国内通話無料とありますが、他社接続サービスなど対象外もあります

5.特典内容は一部変更になる場合もあります

 通話時に使う「Rakuten Link」アプリが「Rakuten Link Office」アプリに変わるだけですので問題ありません。「楽天市場」でのSPU(スーパーポイントアッププログラム)が対象外なのは残念ですが、それ以上にお得な株主優待だと思います。

株主優待で得られる価値は実質3万2736円

 ではここからは株主優待で得られる音声データプランがいくら位かを考えていきましょう。現在の「楽天モバイル」最強プランの価格はこちらです。

「楽天モバイル」最強プラン

3GBまで:税込1078円

3GB超過後、20GBまで:税込2178円

20GB超過後、無制限:税込3278円

 これから考えますと「3GB超過後、20GBまで」の価格と「20GB超過後、無制限」の価格のちょうど真ん中くらいかなと考えます。例えば30GBプランがあったとして、20GB超過後に「その後無制限なら3278円。30GBまでなら2728円」のどちらかを選ばなければならないと考えた場合、550円差でちょうど悩む価格かなと思います。ですので「株主優待」音声データプランは2728円とします。これが1年間ですのでこうなります。

2728円×12ヵ月=32736円

 ということで今回の「楽天モバイル」の優待の価値を3万2736円と考えます。

 続いては株を購入することを考えましょう。この優待の内容が確定した日時が12月6日の引け後15時30分です。では、その日の株価と翌営業日にあたる12月9日の株価(終値)を見てみましょう。

12月6日:862.9円

12月9日:921.0円(前日比6.7%アップ)

 爆裂お得な優待内容もあってか、前日比6.7%アップの921.0円をつけました。そしてこの記事を書いている12月13日現在は982.4円とかなり上がっております。もう買えない、怖いと感じてしまう方もいると思いますが、ここはグッとこらえて僕の話を聞いて下さい。

もし株価が1050円から750円に下がったら、得られる価値は実質2736円に

 まず今回は株で儲けを出そうということではなく、優待の権利を獲得しようということです。ですので、株価は株を購入する軍資金がいくらかかるかというふうに考えてください。当然株価は買う日、時間によって違います。12月6日だったら株価862.9円×100株ですので8万6290円で購入できましたが、12月9日の場合は9万2100円になったわけです。

 たとえばこの原稿を読んだ12月17日に株を買って、権利付最終日の12月26日まで一喜一憂したくないのであれば、ギリギリまで買わずに12月26日の15時25分まで買い注文を入れないという選択もありかと思います。

 株を購入して権利を手に入れた後は売却について考えましょう。

 たとえば12月26日に「楽天グループ」の株価が1050円とします。購入に10万5000円かかります。権利落ち日となる12月27日は、高確率で株価が下がると思います。ただし値幅は決められています。最悪、前日の株価に対して制限値幅上限まで下がるストップ安で売ったとします。株価1000円以上から1500円未満の場合、制限値幅は300円です。となると株価は750円です。売った場合、戻って来るお金は7万5000円となります。計算しましょう。

「株主優待」音声データプラン想定価格=3万2736円

株購入価格10万5000円-株売却価格7万5000円=株主優待購入価格3万円

 3万2736円のものを3万円で購入したのだからお得でしたね……ってちょっと想像していたお得と違いますよね……怪物級と聞いていましたが……。でもね、最悪の状態でもまだ得をしているのも凄いかなとも思います(超最悪の事態というのもあるのですが……今日はやめときます)。売却のタイミングは翌日でないといけないわけではありません。株価が1050円に戻ってから売れば0円で手に入ることになります。ただ戻るのは3日後かもしれませんし10年後かもしれません。皆さんは株主優待の権利を取得しますか? 僕は購入します。なぜなら自分のお金で購入する現物取引ですので、ある程度長いスパンで見ても良いかなと思っているので。

証券口座をポイントサイトから作るとさらにお得に

 ちなみに株を購入するには証券会社の口座が必要です。ポイントサイトから作ると多くのポイントが貯まります。

SBI証券:

1位・モッピー(2万1000円相当)

2位・ハピタス(2万円相当)

2位・ポイントインカム(2万円相当)

楽天証券:

1位・モッピー(1万8000円相当)

2位・トリマ(1万円相当)

3位・ハピタス(5000円相当)

 今なら権利付最終日にギリギリ間に合うかと思いますし、この金額も含めるとよりお得になる可能性は高いです。

 今回は株を購入することを推進する目的ではございません。リスクは必ずありますので自己責任でお願いします。読んでもらったらわかると思いますが、株は買うことより売ることの方が難しいです。余裕資金で利回りを考えて優待を狙うところまでいければ超一流です。僕も頑張ります。

 

筆者紹介:ユウキロック

 1972年4月16日生まれ。芸人/お笑い講師/構成作家/家電の人。

 漫才コンビ・ハリガネロックとして1995年デビュー。関西の新人賞を総ナメにし東京進出。第4回爆笑オンエアバトルチャンピオン大会優勝、第1回M-1グランプリ準優勝、 果ては2003年渋谷公会堂で2000人を集めた漫才ライブを成功させる。  2010年11月「ユウキロックの節約革命」上梓。家電や節約に詳しく、株も嗜む。

Twitter ID: @yuukirock0416 Instagram: yuukirock0416

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