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ドコモ以外からも売られる新らくらくスマホはガラケー的UIと進化した健康管理機能で勧めやすい1台

ASCII.jp / 2024年12月23日 12時0分

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FCNT「らくらくスマートフォン a」

 11月7日にワイモバイルから発売された「らくらくスマートフォン a」を使ってみました。らくらくスマートフォンはFCNT製で、これまではドコモだけが取り扱っていました。ドコモ以外のキャリアから発売されるのは本機が初です。

 なお、12月6日に発売されたSIMフリーモデル「らくらくスマートフォン Lite」もハードウェアはワイモバイル版と共通。価格はらくらくスマートフォン aが3万1680円(MNPで一括払いの場合は9800円)、らくらくスマートフォン Liteは5万600円(家電量販店、Amazon.co.jpなど)となっています。

6.1型の大画面を搭載 だけど持ちやすい

 らくらくスマートフォン aの最大の特徴は大画面。らくらくスマートフォン史上最大の6.1型のディスプレーを搭載しています。解像度は1560×720ドットで、やや縦長。そのため横幅は約73mmに抑えられています。

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サイズは約73×162×9.0mmで、重さは約185g。大画面を搭載しつつ、しっかりつかめるサイズ感だ

 ディスプレーの下には物理的ホームボタンを搭載。どんな画面を表示していても、このボタンを押せば、ホーム画面に戻ります。ちなみに2回続けて押すとマルチタスク画面が表示。長押しで、Googleアシスタントが起動するようにも設定できます。

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ディスプレーの下にカチッと押せるホームボタンを搭載

 右側面には音量ボタンと電源ボタンを搭載。電源ボタンには指紋センサーが搭載されています。長押しすると、電源を切ったり、再起動したりできますが、わかりやすいメニューが表示されることも特徴。スクリーンショットは「表示画面の保存」と記されます。

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右側に音量ボタンと電源ボタン

 左側面にはSIMとmicroSDのスロットと、マイクボタンを搭載。スロットはピンなしで開くことができ、nanoSIMとmicroSDカード(最大1TB)を装着可能。eSIMを追加することもできます。マイクボタンは長押しでGoogleアシスタントを起動。さらに、表示している画面を拡大する機能も備えています。

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左側にはnanoSIMとmicroSDを装着できるスロットとマイクボタン
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eSIMを追加することも可能
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マイクボタンを押すと、画面をタップすると拡大でき、表示されるスライダーで拡大率を調整できる

 底部にはイヤホンジャック、USB Type-C、スピーカーを備えている。

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有線のイヤホンを挿せるジャックを搭載

 背面パネルは光沢仕上げで、ツルツルとした質感。エッジ部は曲面で手になじみやすくなっています。カメラのほかに、自律神経の状態を計測するセンサーを搭載。FeliCaを搭載し、おサイフケータイも利用できます。

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カラバリはマゼンタ、ゴールド、ディープブルーの3色から選べる。筆者が使ったのはゴールド。高級感のある仕上がりだ

自律神経の状態を測定できる機能が唯一無二

 らくらくスマートフォンは、言わずもがなシニア層をターゲットするスマホです。歩数計、心拍数、睡眠の状態を測定する機能などが搭載されています。そして、新たに搭載されたのが自律神経の状態を計測する機能。

 自律神経は、本人が意識することなく全身の機能を制御する神経。心身の活発さを表す交感神経と、やすらぎを表す副交感神経で構成されます。これらのパワーとバランスで、身体の状態を知ることができ、医療機関では特別な機器を使って測定します。

 FCNTは、今年8月に発売したarrows We2 Plusに、この機能を初搭載。らくらくスマートフォン aにも同じ機能が搭載されています。測定は簡単で、背面のセンサーに人差し指をあてて、2分間動かないようにしていればOK!

 自律神経パワーは年齢で表示されるので、実年齢より若いとうれしい気持ちになり、上だとガッカリして、生活を改善しないと……と思う仕掛け。毎日継続して計測することで、自分の身体の状態を客観視できるようになります。

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背面の脈波センサーに指をあてて、自律神経を測定できる
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測定結果の例。アドバイスも読める。自律神経の研究の第一人者である京都大学名誉教授・森谷敏夫氏が監修している

 計測に要する時間は、本来は4分が望ましく、4分に変更することも可能です。しかし、2分でもじっとしていると退屈に感じました。継続するには、テレビを観ながら計測するとか、リラックスする音楽を聴きながら計測するとか、工夫が必要かもしれません。

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枕元に置いておくだけで睡眠がモニタリングされる機能や、血圧計で測定した血圧値を簡単に記録できる機能なども搭載
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ワイモバイル版のらくらくスマートフォン aには、ウォーキングを習慣づけられる「うごくま」、簡単に健康相談ができる「健康相談かんたんHELPO」などの独自アプリもプリインストールされている

操作感は思っていたよりも快適 電池持ち、堅牢性も万全

 CPUはMediaTekのDimensity 7025(最大2.5GHz)で、メモリーは4GB、ストレージは64GBという構成。ミドルクラスの中でも控えめなスペックですが、普段ハイエンドスマホを使っている筆者でもストレスを感じない程度に操作できました。

 らくらくスマートフォンのホーム画面はタイル状にデザインされていて、使いたい機能がわかりやすく表示されます。一般的なホーム画面の操作に慣れている場合は「シンプルホーム」に変更可能。シンプルホームに変えても、文字は大きく見やすく表示されます。ただし、一般的なスマホのようにウィジェットを表示することはできません。

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左がらくらくスマートフォンの標準ホーム、右がシンプルホーム

 文字入力には、日本語の予測変換の賢さには定評があるATOKを採用。らくらくスマートフォン向けにカスタイズされた「Super ATOK ULTIAS for らくらく」が搭載されており、初期設定は「ケータイ入力とらくらく2タッチ入力を併用」になっています。このままではフリック入力ができないので、一般的なスマホを使っていた場合は「らくらくフリック入力」に切り替えたほうが使いやすいかもしれません。なお、手書き入力もできるので、読み方がわからない漢字を入力したい場合に役立ちます。

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左がらくらく2タッチ入力、中央がらくらくフリック入力、右が手書き入力

 バッテリー容量は4500mAh。筆者が使った印象では、電話やメッセージをメインに使うのであれば余裕で2日は持ちそうに感じました。

 防水・防塵に対応し、MIL規格に準拠する耐衝撃・防湿・耐日射・耐振動などの堅牢性も備えています。さらに、泡ハンドソープで洗えて、アルコール除菌も可能。もちろん、おサイフケータイにも対応。長期的に使う上でも不安は少なそうです。

カメラは押すだけで明るく写る 難しいことは考えずにシャッターを押すだけ

 アウトカメラはシングルで、約5010万画素。初期設定で「AIシーン認識」がオンになっているので、シャッターを押すだけでOK! デジタルズームは最大8倍。

 実際に撮ってみると、晴れた日の屋外では、非常に明るく写りました。個人的には、もう少しアンダーでもいいかも……と思ったくらい。そのためか室内では明るく撮れることが功を奏し、照明が暗めの飲食店でも、料理を鮮やかな色で移すこともできました。夜景もバランスのよいコントラストで撮れるので、旅行先などで撮影を楽しめそうです。

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明るく透明感が感じられる色合いで写る
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料理も美味しそうに写った
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夜景もいい雰囲気で撮影できた
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カメラアプリのインターフェースもわかりやすい

 インカメラは約800万画素。こちらも明るく写りました。カメラ目線を誘導するアニメーションを表示する機能も便利です。

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目線を導くアニメは変更可能

【まとめ】フツーのスマホに慣れている人は慎重に

 シニア層の中には「らくらくホン」など、ガラケーを使い続けていて、まだスマホに乗り換えられずにいる人もいるようです。らくらくスマートフォン a/Liteは、スマホの中ではガラケーの操作感に近いのが利点。また、ガラケーよりも圧倒的に画面が大きいので、ウェブやメッセージの文字、写真が見やすくなることも利点。

 迷惑電話の対策機能を搭載し、ワイモバイル版には困った時に役立つ「押すだけサポート」機能も搭載。高齢の親世代に持たせるスマホとして検討する可能性は高いでしょう。

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ワイモバイル版は、困ったときに解決策を調べたり、電話で問い合わせしたりできる「押すだけサポート」機能を搭載。なお、SIMフリーモデルも、わかりやすい「使いかたガイド」を搭載している

 ただし、操作性にはクセがあります。一般的なスマホに慣れている人がらくらくスマートフォンに乗り換えるのは慎重に。むしろ、より高性能・大画面で、自律神経パワー計測機能も備えた「arrows We2 Plus」のほうが満足度は高いかもしれません。

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