ランボルギーニコラボPCケースのBTOPCが存在感スゴイ、コダワリ抜かれたデザインとパーツ構成に注目
ASCII.jp / 2024年12月25日 11時0分
PCパーツメーカーが、異業種の企業とコラボすることは意外と多い。PCケースメーカーとして知られるLian Liも、イタリアの自動車メーカー「ランボルギーニ」とコラボし、PCケースの「O11D EVO RGB Automobili Lamborghini Edition」を手掛けた。
これだけでもなかなかユニークな取り組みだが、パソコンショップSEVENは、このケースを採用したゲーミングパソコン「ZEFT R59LAM」を発売。BTOパソコンにコラボケースを取り扱うことはそれほど例は多くなく、このZEFT R59LAMがどのようなマシンなのか気になるところ。さっそく、ZEFT R59LAMの詳細について見ていこう。
関連記事:ランボルギーニコラボのPCケース採用BTOPCが出ただと? よし本物(Revuelto)と並べてみよう
存在感を放つランボルギーニコラボケース
PCケースのO11D EVO RGB Automobili Lamborghini Editionは、冒頭でも述べたように、LianLiとランボルギーニがコラボしたモデルで、ベースになっているのはLianLiのミドルタワー型ケースの「O11D EVO RGB」で、ランボルギーニコラボらしく、各所にユニークなギミックが搭載されている。
まず目に留まるのが、フロントパネルのエンブレム。もちろん、これはランボルギーニの牛をモチーフしたもので、このケースがランボルギーニとコラボしている象徴ともいえる。そして、右側面のサイドパネルには「5447 di 6498」の数字。これはイタリア語で6498のうちの5447を示しており、このケースが6498台の限定モデルの5447番目であるシリアルナンバーとなっている。
なお、ランボルギーニに詳しい人はすぐ分かったと思うが、この“6498”はランボルギーニの「レヴエルト(Revuelto)」の排気量6498ccに由来する。
さらに背面のケース内側には、5インチディスプレーを搭載。このディスプレーには、CPUの動作クロックとその温度がランボルギーニのダッシュボードを模して表示されているが、専用アプリケーションを使用することでGPUクロックや温度、使用率などを表示させることも可能だ。なお、このディスプレーを接続するため、マザーボードのUSBが1つふさがってしまう点は覚えておきたい。
Ryzen 9 9950XとRTX 4070 Ti SUPERを採用
さて、ZEFT R59LAMは、CPUにRyzen 9000シリーズでは最上位となる「Ryzen 9 9950X」を採用。Ryzen 9 9950Xは16コア/32スレッドタイプのCPUで、最大ブーストクロックは5.7GHzと、ゲーミング用途で高い性能が期待できるばかりか、そのコア数を活かして配信やながら作業などマルチに活躍できることは間違いない。
冷却には、基本構成でASUSの簡易水冷クーラー「ROG Strix LC III 360 ARGB」を採用。ただし、試用機では同じASUSの「ROG RYUJIN III 360 ARGB」に変更されていた。このROG RYUJIN III 360 ARGBは、水冷ヘッドに搭載された3.5インチディスプレーが特徴的で、ここに各種ステータスはもちろん、ほかにお気に入りの画像や動画を表示することが可能。
O11D EVO RGB Automobili Lamborghini Editionの左側面のサイドパネルは、鏡面処理が施されているが内部が見えるタイプで、水冷ヘッドの液晶ディスプレーも外から容易に視認できる。
ビデオカードも、同じASUS製「ROG Strix GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB GDDR6X OC Edition」を搭載。このカードは、ブーストクロックが2670MHzに引き上げられたクロックアップモデルで、GPUクーラーのAxial-tech仕様のファンが特徴的だ。
3基あるファンは両端が反時計回り、中央の1基が時計回りと向きを変えることで乱流を抑え、エアフローの向上に努めている。
マザーボードはASUSのAMD B650チップセット搭載の「ROG STRIX B650E-F GAMING WIFI」で、2.5GbE有線LANのほか、Wi-Fi 6E(2x2)対応の無線を装備。さらに、Bluetooth 5.2も備えており、ネットワーク周りは優秀だ。
さらに、4本のメモリースロットには、GskillのDDR5メモリー「Trident Z5 RGB DDR5」の16GBモジュールを4枚搭載し、総容量は64GBを実現。そのほか、マザーボードにはM.2スロットが3本用意され、ZEFT R59LAMではそのうち2本にそれぞれ2TB SSDを搭載し、4TBものストレージを搭載。メモリーとストレージともに速度と容量に抜かりはない。
電源ユニットは、Corsairの「RM1000e ATX 3.0」を採用。80PLUS Gold認証を取得した定格出力1000Wのモデルで、ハイエンド構成でも十分な容量を誇っている。
価格は基本構成で61万9800円 個性的なパソコンとしては唯一無二の存在
ZEFT R59LAMの価格は、基本構成で61万9800円とけっして安価ではないものの、ランボルギーニとの限定コラボケースやハイエンド向けのスペックを考慮するとお買い得感は高い。コラボケースがBTOで選べる例はさほど多くなく、個性的なパソコンがほしいと考えるのであれば、このZEFT R59LAMは十分魅力的ではないだろうか。
レースゲームが好きな人や、それこそランボルギーニのファンにとって、このZEFT R59LAMは、唯一無二な存在といって間違いない。
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