XPSもInspironもなくなる! デルがブランド改革で新「Dell」シリーズPCを16機種一気に発表
ASCII.jp / 2025年1月7日 4時45分
Dellは1月6日、米国で開催中のCES2025にて、PCシリーズ「Dell」の2025年モデルを発表した。
最大の特徴は、ゲーミング以外の製品名が「Dell」となること。InspironやXPS、Vostro、Latitude、OptiPlex、Precisionなどの名称は使わなくなる。
製品名は大きく3つに分かれ、「Dell」、「Dell Pro」、「Dell Pro Max」となり、ノートPCでは、それぞれ「無印」、「Plus」、「Premium」の3ラインを持ち、合計で9シリーズとなる。
個人向けのXPS、Inspironは「Dell」に、ビジネス向けのLatitudeは「Dell Pro」に、ワークステーションのPrecisionは「Dell Pro Max」に該当するものと予想される。
遊びに学校、お仕事まで、個人向けPC 「Dell」シリーズ
ベースシリーズの「Dell」では、今回は無印とPremiumはなく、Plusのみが発表となった。現行のInspiron Plusに相当するシリーズと予想される。
LunarLake採用のCopilot+PC 「Dell 14 Plus」 「Dell 14 Plus 2-in-1」
アイスブルーのスリムノートで、CPUは「Core Ultra 200V」(Lunar Lake)を搭載。「Ultra 5 226V/228V」、「Ultra 7 256V/258V」、「Ultra 9 288V」の5種類から選択できる。メインメモリーはCPU内蔵で16または32GB、ストレージは512GB/1TB/2TB。
ディスプレーは14.0インチ広視野角液晶で2種類あり、FHD+の1920×1200ドットでタッチ対応、300ニトと、2.5Kの2560×1600ドット、アンチグレア、300ニトになる。
インターフェースはThunderbolt4.0、USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A、HDMI2.1、オーディオコンボジャック。
バッテリーは64Wh内蔵でボディサイズは314×226.15×14–16.95mm、重さは1550gから。
米国での価格は1099ドルからで、2月18日発売予定。「Dell 14 Plus 2-in-1」は999ドルからの予定。
ミニLEDバックライト液晶の16型ノート 「Dell 16 Plus」 「Dell 16 Plus 2-in-1」
こちらは16型で、ボディーカラーはアイスブルーとミッドナイトブルーの2色。
CPUは「Core Ultra 200V」(Lunar Lake)を搭載。「Ultra 5 226V」、「Ultra 7 256V/258V」、「Ultra 9 288V」の4種類から選択できる。メインメモリーはCPU内蔵で16または32GB、ストレージは512GB/1TB/2TB。
ディスプレーは16インチで2種類あり、高視野角液晶でFHD+の1920×1200ドットでタッチ対応で300ニト、もう一つはミニLEDバックライト液晶でQHD+でタッチ対応、600ニトになる。
インターフェースはThunderbolt4.0、USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A、HDMI2.1、オーディオコンボジャック。
バッテリーは64Wh内蔵でボディサイズは356.78×250.60×14.13–16.99mm、重さは2050gから。
「Dell 16 Plus 2-in-1」の米国での価格は999ドルからで、2月18日発売予定だ。「Dell 16 Plus」は1149ドルからの予定。
Quantum Dot 「Dell Plus 32 4K QD-OLED Monitor (S3225QC)」
QD(Quantum Dot)のOLEDを採用した31.5インチ4K解像度のディスプレーで、120Hz、0.03ms、99% DCI-P3。ビームフォーミングとAIによるヘッドトラッキングで最良のサウンド効果を実現している。
米国での価格は約800ドル、中国では3月27日、世界では5月22日発売予定だ。
「Dell UltraSharp 27 4K Thunderbolt Hub Monitor (U2725QE)」 「Dell UltraSharp 32 4K Thunderbolt Hub Monitor (U3225QE)」
両機種ともに世界初の「enhanced IPS Black technology」搭載モニター。従来のIPSの3倍のコントラスト比3000対1を誇り、47%より「黒い」。色域は99% DCI-P3に100% sRGBで、リフレッシュレートは120Hz。
米国では27型が約700ドル、32型が950ドルで、ともに2月25日発売予定。
仕事の効率UPを狙うビジネスマシン 「Dell Pro」シリーズ
ビジネスモデルが「Dell Pro」というシリーズとなる。こちらは、Latitudeの後継と予想され、「無印」、「Plus」、「Premium」ともに発表となった。
Core Ultra 200V搭載のCopilot+PC 「Dell Pro 13/14 Premium」
マグネシウムを使った軽量モバイルノートでボディーカラーはマグネタイト。
CPUは「Core Ultra 200V」(Lunar Lake)を搭載。メインメモリーはCPU内蔵で16または32GB、ストレージは512GB~2TB。
ディスプレーはPro 13 Premiumでは13.3インチのIPSでFHD+の1920×1200ドットで300ニトと400ニト、QHD+の2560×1600ドットでタッチ対応、600ニトの3種類。
Pro 14 Premiumでは14.0インチのIPSでFHD+の1920×1200ドットで300ニトと400ニト、QHD+ではTandem OLEDの2880×1800ドットでタッチ対応、400ニトの3種類。
インターフェースはThunderbolt4.0×2、USB3.2 Gen1 Type-A、HDMI2.1、オーディオコンボジャック。オプションで5Gモデムも内蔵できる。
バッテリーは40または60Wh内蔵でボディサイズは13が296×208.9×17.95mm、重さは1071g、14が311.2×216.7×17.95mm、重さは1141gから。
米国での価格は未定だが、1月6日発売予定だ。
アルミボディで3サイズ 「Dell Pro 13/14/16 Plus」
ビジネス向けのモバイルノートで、アルミボディで色はプラチナシルバーとなる。
CPUは「Core Ultra 200V」(Lunar Lake)または「Core Ultra 200U」を搭載。Vシリーズでは「Ultra 5 226V/236V/238V」、「Ultra 7 256V/258V」の5種類、Uシリーズでは「Ultra 5 225U/235U」、「Ultra 7 255U/265U」の4種類で。V/UともにvProモデルを選択できる。AMD Ryzen搭載機も予定されている。
メインメモリーはCPU内蔵で16または32GB、ストレージは256GB~2TB。
ディスプレーはDell Pro 13 Plusでは13.3インチのIPSでFHD+の1920×1200ドットの300ニトでタッチとノンタッチ、400ニトの3種類。14ではこの3種に加えて、QHD+の2560×1600ドット、400ニトの4種、16ではFHD+の1920×1200ドットの300ニトでタッチとノンタッチに加え、QHD+の2560×1600ドット、300ニトの3種類となる。
インターフェースはThunderbolt4.0×2、USB3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI2.1、オーディオコンボジャック。4Gまたは5Gのモデムも内蔵可能だ。
バッテリーは45または55Wh内蔵でボディサイズは13が300×215×19.95mm、重さは1230g、14が313.5×224×19.95mm、重さは1400g、16が358×251×21.35mm、重さは1840g、から。
CoreUltra 200V搭載機は13は2月25日、14と16は1月6日発売予定。CoreUltra 200UとAMD Ryzen搭載機は3月末から4月に発売予定だ。
プラスチックボディの軽量モデル 「Dell Pro 14/16」
プラスチックボディでカラーはソリッドマグネタイトとプラチナシルバーの軽量モデル。
CPUは13世代と14世代のUシリーズで、「Core i3 1315U」、「U300E」、「Core 3 100U」、「Core 5 120U/220U」、「Core 7 150U/250U」。CoreUltra 200Uでは「Ultra 5 225U/235U」、「Ultra 7 255U/265U」の4種類でvProモデルを選択できる。AMD Ryzen搭載機も予定されている。
メインメモリーは8~32GB、ストレージは256GB~2TB。
ディスプレーはDell Pro 14では14インチのIPSでFHD+の1920×1200ドットの300ニトでタッチとノンタッチ、400ニトの3種類。16ではFHD+の1920×1200ドットの300ニトでタッチとノンタッチの2種類となる。
インターフェースはThunderbolt4.0、Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI2.1、有線LAN、オーディオコンボジャック。4Gまたは5Gのモデムも内蔵可能だ。
バッテリーは60または65Wh内蔵でボディサイズは14が313.7×223.7×20.37mm、16が358×251.82×20.85mm。
インテルCPUとAMD Ryzen搭載機ともに3月末から4月に発売予定だ。
最高性能を目指すワークステーション 「Dell Pro Max」シリーズ
最上位CPUとGPUを搭載するワークステーションが「Dell Pro Max」シリーズで、旧Precisionシリーズの後継となる。今回は「無印」のノートとデスクトップPCが発表となった。
最新CPU&GPU搭載のWS 「Dell Pro Max 14/16」
最高で「Core Ultra 9」にGPUとして、最新の「RTX 500/2000」シリーズを搭載する。メインメモリーは6400MT/S、ストレージは最高2TB搭載可能。
ディスプレーはQHD+で16:10、800万画素のIRカメラを搭載。バッテリーは14型では72Wh内蔵で、本体重量は1800g、16型では96Wh内蔵で2200gと軽量。
米国ではIntelモデルは3~4月発売予定で、AMD Ryzen搭載モデルも2025年後半に登場の予定。
エンジニア向けデスクトップシリーズ 「Dell Pro Max Micro」 「Dell Pro Max Slim」 「Dell Pro Max Tower T2」
Core Ultra 2とNVIDIA RTXを搭載するデスクトップシリーズ。
「Dell Pro Max Micro」は小型、「Dell Pro Max Slim」はスリムデザインで最高65W動作のCPUをサポートし、「RTX 4000」クラスのGPUを搭載可能。 Microはメインメモリーは64GB、ストレージはSSD8TB、Slimは128GBとSSD10TB、HDD8TB搭載可能。
「Dell Pro Max Tower T2」はタワー型でCPUは最高125W動作、「RTX 6000」クラスのGPUボードを搭載する。メインメモリーは128GB、ストレージはSSD12TB、HDD24TB搭載可能。
米国では3~4月発売予定。
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