今から買うならドラム式! 最新洗濯機がオススメなのはラクに洗って、ラクにお手入れ可能だから
ASCII.jp / 2025年1月3日 13時0分
面倒な衣替え時の洗濯をサポート 最新モデルはメンテナンスや乾燥機能も進化
衣替えの季節で悩ましいのが洗濯物。大量の洗濯物をクリーニング店に持ち込むと、それだけ料金がかさんでしまう。しかし、最近の洗濯機は洗浄機能の進化により、これまでクリーニングに出してきた衣類も自宅で洗濯できるようになっている。
吸汗速乾など機能性衣類が増えたことで洗濯・乾燥方法が複雑化しているが、それにも対応できる。一方で、天候や花粉、PM2.5などを気にせずに洗濯できる乾燥機能や、フィルター掃除など面倒だったメンテナンス性も進化している。生活に欠かせない洗濯乾燥機の選び方を解説する。
今から買うならドラム式! 最新洗濯機がオススメ特集
●最新洗濯機の選び方はここをチェックしよう! ・わが家にはドラム式とタテ型のどっちがいい? ・ドラム式は予算とスペースが許す限り大容量が◎ ・低騒音で省エネ 駆動方式もチェック ・いまだ根強い人気がある二層式洗濯機ってなにが良い?
●洗濯機にイマドキ機能は必要なの? 「洗剤自動投入」「スマホ連携」
●便利なだけじゃない! 最新洗濯機の乾燥機能のメリット ・方式は「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2つあり ・「ヒーター式」は熱によるリスクはあるが、カラッとした仕上がり ・「乾燥機はシワになる」はもはや昔の話だ! ・ガス式や単機能モデルといった選択肢も
●メーカーごとに洗浄機能の違いあり! ●高機能ドラム式洗濯乾燥機カタログ
わが家にはドラム式とタテ型のどっちがいい? 洗浄力はほぼ同等だが、ドラム式は皮脂汚れや生地傷みで有利
洗濯機を購入する際、最初に迷うのが「ドラム式」と「タテ型」のどちらを選ぶか。洗浄力自体は、最新洗濯機ならドラム式もタテ型もほぼ同等だ。ただし、水をたっぷり使うタテ型は泥汚れに強く、少ない水で洗剤の力を引き出すドラム式は皮脂汚れに強いという特徴がある。節水性はドラム式が圧倒的に有利だ。
もうひとつの違いが布傷み。タテ型は水流で衣類をこすり合わせる「揉み洗い」で布絡みが多いが、ドラム式は「揉み洗い・タタキ洗い」を組み合わせるので摩擦が少なめ。このため通常はドラム式のほうが生地傷みが比較的少ない。
多くのメーカーはドラム式から最新機能を搭載するため、高機能・省エネな製品もドラム式であることが多い。ただし、その分ドラム式は価格が高額になりやすく、本体サイズも大きめという問題も。
ともにメリットとデメリットがあるが、ドラム式最大の特徴は乾燥機能。タテ型の乾燥性能との違いは後述するが、日常的に洗濯機で乾燥までしたい場合、選ぶべきはドラム式一択だ。そこで、今回の特集では乾燥まですべて自動化できる「ドラム式洗濯乾燥機」を中心に紹介する。
洗濯・乾燥容量は家族の人数で決めない ドラム式は予算とスペースが許す限り大容量が◎
大人一人の平均的洗濯量は1.5kg/日。このため、従来は家族の人数に合わせて洗濯容量を決めることが多かった。しかし、ドラム式なら「予算とスペースが許す限り大容量サイズ」を選ぶのがオススメだ。
ドラム式は構造上、ドラムの直径が大きいほど汚れ落ちと乾燥効率が良くなるうえ、乾燥時にシワになりにくいというメリットがあるからだ。
洗濯効率というメリット以外に、今は「布団やカーテンなどの大物洗濯と乾燥も自宅で済ませたい」というニーズが増えた。このため、一人暮らしでも「洗濯10kg/乾燥6kg」といった大容量製品を選ぶ利点は大きいのだ。
低騒音で省エネ 駆動方式もチェック
洗濯機のチェック項目のひとつがモーターの種類。この数年で増えているのがDDインバーターモーター。従来より静音性や省エネ性、パワフルさにおいて有利な方式だ。
いまだ根強い人気がある 二層式洗濯機ってなにが良い?
いまだに根強い人気があるのが二槽式。2つの槽に分かれており「洗濯槽(洗剤液で洗濯)→脱水槽→洗濯槽(真水ですすぎ)→脱水槽」と、工程ごとに衣類を移し替えて利用する。手間はかかるが、白物と色物で同じ洗剤液を使いまわして洗濯できるなどメリットも多い。
あると洗濯がラクになるイマドキ機能は必要なの? 「洗剤自動投入」「スマホ連携」
洗剤自動投入など、この数年で洗濯機の付加価値機能は大きく進化した。ここでは、そんな機能を導入することで生活がどう変わるのかをチェックする。
おススメ度ピカイチの洗剤自動投入機能
この5年で普及した機能の中で、使用したユーザーの評価が特に高いのが「液体洗剤・柔軟剤自動投入機能」だ。本機能のメリットは複数あるが、特に便利なのが洗剤の計量が必要なくなること。実は、洗濯洗剤は衣類や水の量によって最適な投入量が異なる。
投入量が多すぎる場合は洗剤の残留リスクが高くなり、少なすぎれば洗浄力が落ちてしまう。このため、本来は洗濯のたびに最適な洗剤量を自分で計量して投入しなければならない。しかし、自動投入機能ならこの面倒な計算が必要ない上、洗剤の入れ忘れも防げる。
詰め替え用のパックから直接タンクに洗剤を補充できるため、液体洗剤や柔軟剤のボトルを置くスペースが必要ないのもメリットの一つだ。意外と場所をとるボトル置き場を確保する必要がないほか、ボトルを必要としないので地球に優しいサステナブルな機能とも言えるだろう。
スマホ機能はメーカーによって違う
多くの高機能モデルに搭載されているのが、スマートフォンと連携するIoT機能。外出先からの遠隔操作やスマホでの洗濯状況チェック、洗濯終了の通知、洗剤の投入量設定などを搭載する。IoT機能を利用することで、従来の洗濯機にありがちな「洗濯終了合図を聞き逃した」といった失敗が回避可能だ。
ユーザーの洗濯の好みを学習する機能や、天気予報に合わせた洗濯アドバイスの表示、洗濯機の回転数まで細かく指定できる機能など、基本機能以外にも、メーカー独自の付加機能を搭載する製品も多い。
ここまで紹介したような最新機能はドラム式に搭載されることが多いが、タテ型ならではの機能が搭載されるケースも。たとえば、タテ型のデザインを活かして搭載されたのが、アクアの超音波による予洗い機能がある。
せっかく買うなら乾燥機能だって極めたい! 便利なだけじゃない! 乾燥機能のメリット
乾燥機能があれば洗濯物を干す手間が省けるうえ、天候に左右されずに洗濯できる。さらには花粉やPM2.5などを気にしなくてよいなど、天日干しにはない利点がある。
「便利」以外のメリットも見逃せない。たとえば、パイル地のタオルは天日干しよりふっくら柔らかに仕上がるし、乾燥中は衣類が長時間高温に晒されて除菌効果も期待できる。とはいえ、乾燥機能を利用すれば電気代がかかるといったデメリットもある。
洗濯機の乾燥方式は大きく分けると 「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2つある
洗濯乾燥機の購入を考えているなら、まず知っておきたいのが乾燥方式の違いだ。洗濯機の乾燥機能には、大きく分けて「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」がある。
ヒーター式は電熱ヒーターで加熱した風を衣類に当てる方式で、例えるならドライヤーの熱風を衣類に当てて乾燥させるイメージだ。
さらに、ヒーター式には排気方法が2種類ある。湿気を含んだ熱風をそのまま部屋に排出するのが「排気タイプ」。このタイプは乾燥中に洗濯機を設置した部屋が蒸し暑くなるという難点がある。
一方「水冷除湿タイプ」は湿度の高い熱風を水道水で冷やし、湿気を結露させて排水口に流す。こちらは、水道料金がかかるものの、洗濯機を設置した部屋が蒸し暑くならないのが特徴だ。
ヒートポンプ式は、槽内の湿気を含んだ空気を除湿して排水、乾いた温風で衣類を乾燥する。コンプレッサー式除湿器やエアコンの除湿機能と同じ仕組みだ。最大の特徴は消費電力の少なさで、だいたいヒーター式の半分ほどの電力で衣類乾燥が可能。洗濯乾燥機で利用する電力のほとんどが乾燥によるものなので、頻繁に乾燥機能を利用する人に特におススメしたい方式だ。
ヒーター式は100度近い状態にするので傷みのリスクあり ただし、カラッとした仕上がりは味わえる
ヒーター式とヒートポンプ式では乾燥温度も異なる。ヒーター式が100度近い高温で乾かすのに対し、ヒートポンプは65度前後。このため、ヒーター式のほうが熱による衣類の縮みや布傷みのリスクが高い。
ヒートポンプは衣類に優しく省エネとメリットが多いが、もちろんデメリットもある。たとえば、ヒーター式のほうが高温でカラッと気持ちの良い仕上がり。また、価格もヒーター式のほうが手頃になりやすい。さらに、ヒートポンプはユニットサイズが大きいため、現状では本体サイズが大きなドラム式にしか搭載されておらず、選べる選択肢も少ない。
ヒートポンプとヒーターの良いとこ取りな乾燥機能をモデルもある。シャープの「ハイブリッド乾燥NEXT」はヒートポンプ乾燥の補助としてヒーターを利用。これにより「省エネ」と「カラッとした仕上がり」という両方式のメリットを両立させている。
「乾燥機はシワになる」はもはや昔の話だ!
衣類がシワシワになるから乾燥機は使わない……そんな問題は昔の話。最新の高機能洗濯乾燥機はシワになりにくい製品が増えている。
シワ低減の理由の一つがドラム式の普及だ。タテ型洗濯乾燥機は遠心力で衣類を持ち上げて乾燥を行うため、衣類が洗濯槽側面にギュッと押し付けられた状態で乾燥する。
このためどうしてもシワになりやすい。一方、ドラム式は衣類を「持ち上げて落とす」動きで乾燥するので、構造的にタテ型洗濯乾燥機よりシワになりにくいのだ。
送風方法にも工夫がある。シワになりにくい洗濯乾燥機は、乾燥時に衣類が広がるような角度と強さで風を当てている。ちなみに、衣類を効率的に広げるには洗濯槽内に衣類を広げるためのスペースが必要。このため、ドラム容量(直径)が大きいほど乾燥時のシワも抑えやすい。
この点も、近年の高機能洗濯機は本体サイズは変わらないまま、ドラム槽のサイズだけ大容量化してシワ抑制に有利になった。これらの理由により、以前は乾燥にかけるとクシャクシャになった綿シャツの袖部分なども、今どきの高機能洗濯乾燥機ならアイロンなしでも見苦しくない程度のシワに抑えられるようになった。
日立やパナソニックなど一部のプレミアム洗濯乾燥機は、このシワを伸ばす性能を活かして「衣類を洗わずシワを伸ばすだけの簡易アイロン機能」を搭載。畳みジワがついた衣類を洗濯乾燥機に入れて数十分放置するだけで、手間なくシワを減らせる。
ただし、乾燥時にシワが少ないと言われる製品でも、乾燥容量いっぱいに衣類を入れればシワは発生する。シワを抑制したい場合は、乾燥容量の半分以下ほどに衣類量を抑えることが必要となる。
他人とはちょっと違う衣類乾燥の選択肢もあり!
とにかく素早く乾くガス式
洗濯機から移し替える手間とガス栓が必要となるが、電気乾燥機より素早く衣類を乾燥できるのがガス式乾燥機。中でも乾太くんは多くのファンを持つ定番製品だ。
洗濯物が多いなら単機能モデルも
洗濯量が多い家庭なら、洗濯と乾燥を同時進行できるドラム式の単機能モデルが便利。洗濯機と乾燥機を同シリーズで揃えれば、設置時の見た目もスッキリと美しい。
200V電圧でスピード乾燥可能に
通常の洗濯乾燥機は100V電源を利用するが、よりハイパワーな200V電源が利用できるのがミーレの洗濯乾燥機。工事は必要だが、そのパワーで乾燥時間を節約できる。
しっかり洗いたい! でも、メンテナンスも楽に済ませたい!
最新の高機能洗濯機なら、布を傷めずに頑固な汚れを落とす機能が満載。長く頻繁に使用する家電だけに、メンテナンスの手軽さも重視したい。
メーカーごとに洗浄機能の違いあり!
洗濯機の一番の目的は「衣類の汚れを落とす」こと。このため、最新の高機能洗濯機は洗濯性能も進化している。
洗濯機は洗濯槽を回転させることで揉み洗いやたたき洗いをするため、理論上はパワフルに衣類を動かせば洗浄力もアップする。ただし、このような物理的洗浄方法では衣類を傷めるリスクも高い。
そこで最新の高機能洗濯機は「洗剤の力を引き出す」洗浄方法に力を入れている。洗浄力を引き出す方法はメーカーによって異なるが、多くの製品は洗浄開始時に少ない水で高濃度の洗剤液を作って汚れを浮かび上がらせ、その後水を追加して洗剤液を規定濃度に調整しつつ洗濯する。
このほか、パナソニックのLXシリーズやアクアのまっ直ぐドラムのように、高濃度の洗剤液による泡で洗浄力を底上げする製品も登場している。
洗浄とともに、すすぎ性能も各社パワーアップした。たとえば、シャープなら高速噴射する微細な水滴を衣類に吹き付けつつ、洗濯槽を高速回転させる「高圧シャワーすすぎ」を採用。これにより、節水性と洗剤をしっかり落とすすすぎ性能の両立を実現した。
また、東芝のドラム式洗濯乾燥機最上位モデルは、2種類の泡で洗浄する「抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX」を搭載しているのが特徴だ。
1μm未満の目に見えない微小な泡「ウルトラファインバブル」を含んだ水が洗剤の洗浄成分を繊維の奥まで引き込み、繊維に付着した汚れを剥がし取る効果をサポート。さらに、1μm以上の細かな泡「マイクロバブル」を含んだ水が、繊維への汚れ戻りを防いでくれる。
洗浄力重視なら温水機能は要チェック
高い洗浄力にこだわりたいなら、多くの高機能洗濯機が搭載している「温水洗浄機能」の有無は要チェックだ。
温水洗浄機能は、本体内で水道水を加熱し、お湯で洗濯する機能。お湯の温度帯を選択することも可能で、温度によって油汚れを落ちやすくしたり、洗剤性能を底上げしたり、熱湯により除菌するといった効果が期待できる。
ただし、本体内でお湯を作るため、洗濯時間が長くなるほか、水で洗うより電気代もかかる点は要注意。
メンテナンス性も進化 掃除レスが進むドラム式
洗濯は日常的な家事だけに、洗濯機のメンテナンス性も重要。洗濯乾燥機には糸くずフィルターをはじめ複数のフィルターがあるが、なかでも重要なのが「乾燥フィルター」の掃除のしやすさ。
他フィルターは数回に一度の掃除でも問題ないが、一般的に乾燥フィルターだけは乾燥のたび毎回掃除する必要があるのだ。このため各社、乾燥フィルターのお手入れ性には力を入れている。
たとえば、シャープは乾燥後にワイパーがホコリを自動収集。日立は乾燥フィルターそのものをなくし、乾燥時のホコリを糸くずフィルターでキャッチしている。
メーカーごとに特徴が違う! 高機能ドラム式洗濯乾燥機カタログ
ここでは国内で人気があるメーカーの特徴的な高機能洗濯乾燥機を紹介。いずれも高い洗浄力や洗剤自動投入、温水機能などを持つ高性能なモデルだ。
トリプル自動投入&泡洗浄 パナソニック「NA-LX129D」
パナソニックのLXシリーズは、洗剤と柔軟剤の自動投入のほか、漂白剤・おしゃれ着洗剤・汚れはがし剤の3種類の中から1つを選べる「トリプル自動投入」を搭載。濃密泡と高浸透バブルシャワーによる高い洗浄力も見逃せない。実売価格39万7980円
風アイロン&らくメンテ 日立GLS「ビッグドラム BD-STX130K」
高速風&大風量で衣類のシワを伸ばしながら乾燥する「風アイロン」の仕上がりの良さが人気の製品。乾燥フィルターを廃止し、糸くずフィルターを約1ヵ月に1度お手入れするだけの「らくメンテ」機能が便利。実売価格38万2800円前後
ウルトラファインバブル&低騒音 東芝ライフスタイル「ZABOON TW-127XP4」
「抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX」による汚れ落ちの良さと、衣類の蓄積汚れの少なさが特徴。東芝独自のS-DDモーターや振動吸収クッションなど基本性能にもこだわり、低振動・低騒音を実現。夜間や早朝でも洗濯しやすい。実売価格38万8000円前後。
プラズマクラスター&ハイブリッド乾燥 シャープ「プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機 ES-X12C」
ヒートポンプ乾燥の省エネ性と、ヒーター式のカラッと気持ちの良い乾燥を実現した「ハイブリッド乾燥NEXT」を搭載。シャープ独自のイオン技術プラズマクラスターによる衣類の除菌・消臭・静電気抑制機能も人気の理由のひとつ。実売価格35万円前後。
コンパクト&エアウォッシュEX アクア「まっ直ぐドラム2.0 AQW-DX12R」
一般的に斜めに配置するドラムを、あえて地面と水平に配置することで本体のコンパクトさと高い洗浄力を確保したのが「まっ直ぐドラム」シリーズ。アクアならではの水洗いをしないリフレッシュ機能「エアウォッシュ」も魅力。実売価格33万3300円前後。
パワフル&衣類への優しさ ミーレ「WT1洗濯乾燥機 WTR860 WPM」
200V電圧によるパワフルな洗濯乾燥が可能。衣類を傷めず清潔にする「ケア」にこだわり、多様な衣類素材にあわせて洗濯槽の回転数まで制御。独自の洗剤自動投入「TwinDos」はコースにあわせて2種類の専用洗剤を最適に配合してくれる。直販価格57万7500円。
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