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Wi-Fi 7ルーター丸ごと紹介! そろそろ買い替え時期だ!

ASCII.jp / 2025年1月4日 14時15分

本記事は週刊アスキー11月19日発売号(No.1518)からの転載です。価格などの情報はすべて当時のものとなります。

通信周りは生命線 最新規格ほど快適 iPhone 16が対応したのでユーザーなら乗り換え好機

 総務省が2023年12月に電波法令を改正、国内通信を正式に解禁したことで規格の世代交代がスタートしたWi-Fi 7(IEEE802.11be)。160MHzに制限されていた帯域幅が320Hzまで拡大し、フルパフォーマンスが発揮できるようになった。

 普段使いのノートPCはもちろん、毎日持ち歩くスマホも自宅ではキャリア回線の通信量を抑えるために、自宅では光回線をWi-Fiで運用するのが節約のコツだが、障害物や干渉波で通信状況が悪化するとストレスが溜まる。そして、10Gbpsの光回線契約なら、余裕ある帯域を余さず使いたいもの。通信高速化と通信の安定を同時に実現できるWi-Fi 7ルーターへの乗り換えを検討しよう。

 ノートPCはWi-Fi 7対応を進めているが、特にWi-Fi 7対応を果たしたiPhone 16シリーズユーザーは、今が乗り換えの好機だ。

Wi-Fi 7ルーター丸ごと紹介! そろそろ買い替え時期特集

●次世代の無線LAN規格 Wi-Fi 7に乗り換える利点は? ・【その1】光10Gbps回線をフル活用可能! ・【その2】複数周波数通信で安定化 ・【その3】320MHz通信解禁で通信量増加 ・【その4】信号変換効率向上で高速化

●最新Wi-Fi 7対応ルーター製品カタログ ・バッファロー「AirStation WXR9300BE6P」 ・エレコム「WRC-W701-B」 ・TP-Link「Archer BE550」 ・アイ・オー・データ機器「WN-7T94XR」 ・Amazon「eero Max 7」 ・ASUS ROG「ROG Rapture GT-BE98」 ・TP-Link「Deco BE25(2パック)」

●Wi-Fi 7をフル活用! 対応最新ノートPCカタログ

次世代の無線LAN規格 Wi-Fi 7に乗り換える利点は?

 現在の最新スマホやPCはWi-Fi 7対応が当たり前になりつつある。Wi-Fi 7の魅力は、広帯域な6GHz帯への対応や空間ストリーム数を16に増やすといった進化で高速化した点だ。

 MLOを利用すれば、規格上は5GHz帯や2.4GHz帯も束ねた最大46Gbpsの通信が可能。MLOで周波数を束ねた高速通信が可能な製品はまだ少ないものの、6GHz帯で最大5764Mbpsの通信に対応したWi-Fi 7対応製品が増えている。

 また、電波の干渉波に対する安定性も向上した。これらの特徴は、自宅に複数のWi-Fi 7ルーターを設置して広いエリアを提供するメッシュ接続を利用する際の、速度アップや安定性の向上にも効果的だ。

 フレッツ光クロスなどの提供エリアが拡大中の10Gbps光回線を利用する場合も、高速通信を活かせるWi︱Fi7ルーターはほぼ必須といえる。

 また、最新ルーターはセキュリティーやペアレンタルコントロールなどの機能も強化されている。自宅回線が1Gbps契約でも最新製品に乗り換える価値はある。

Wi-Fi 7に乗り換えのメリット【その1】 光10Gbps回線をフル活用可能!

 都市部を中心に光回線の10Gbpsエリアが拡大中。Wi-Fi 7ルーターは10Gbps対応で、帯域をフルに活かせる。

光10Gbps、Wi-Fi 7とも規格値は出ないが、実効速度3Gbps前後は期待できる

Wi-Fi 7に乗り換えのメリット【その2】 複数周波数通信で安定化

 6GHz帯と5GHz帯と2.4GHz帯をまとめて利用。電波干渉の影響を抑えつつ、対応機器で通信を高速化できる。

製品によっては、MLOにより複数の周波数帯を束ねた高速通信が利用できる

Wi-Fi 7に乗り換えのメリット【その3】 320MHz通信解禁で通信量増加

 6GHz帯で、一度に利用できる帯域幅が160MHz幅から320MHz幅に拡張。従来の2倍の通信速度を実現できる。

通信帯域が広い6GHz帯対応ルーターなら、多人数の大容量通信にも対応できる

Wi-Fi 7に乗り換えのメリット【その4】 信号変換効率向上で高速化

 より多くのデータを電波に乗せられる変調方式の4096QAMに対応。5GHz帯や2.4GHz帯の最大通信速度も向上。

通信環境が良好なら、従来の1024QAMより高速な4096QAMが有効になる

お値打ち価格で有線LAN×4搭載 USB共有も便利 バッファロー「AirStation WXR9300BE6P」

 高速な6GHz帯を含むトライバンド対応のWi-Fi 7ルーターながら、従来モデルより大幅にサイズや価格を抑えたモデル。WAN側が10Gbpsに対応しており、高速な光回線の通信をWi-Fi 7対応機器で快適に利用できる。実売価格は3万4980円前後。

 また、3軸回転のアンテナを4本搭載しており、1階から2階の電波が届きにくいエリアに向けるようにといった設置も可能。機能面では、USBストレージのディスク共有やVPNサーバー機能を利用できる。

特定方向に電波を届けたい場合は、長辺を対象に向けよう。先端を向けても電波環境は改善しない

 1年間無料のセキュリティー機能を搭載し、悪質サイトのブロックや利用時間の制限、子ども向けのコンテンツフィルターなどの機能を利用できるのも安心感につながる。

 複数のWi-Fiルーターで広い家全体をエリア化するメッシュ接続は、標準規格「EasyMesh」に対応。同じ製品を2台用意すると、Wi-Fi 7のMLOで複数の周波数帯を束ねた最大9334Mbpsのバックホール回線を構築。障害物が多い環境でも超高速のWi-Fiエリアでフルカバーできる。

10GbpsのWANと1GbpsのLAN×4を搭載。低遅延を求めるゲーミングPCや転送量が多いNASは有線で繋ごう

 バッファローは接続するデバイスの動作確認を積極的にしており、もちろんWi-Fi 7対応のiPhone 16シリーズもテスト済みなので安心だ。

iPhone 16シリーズは、バッファローが動作確認を実施。Wi-Fi 7は新規格だけに、新製品の動作確認やサポートの提供状況は購入時のポイントになる

ルーターの乗り換えは「引っ越し機能」がラク

 ルーター乗り換えの際に時間がかかるのが、SSIDなどWi-Fi設定のやり直しだが、多くのメーカーは、AOSSまたはWPSボタンで以前のSSIDとパスワードを新しいルーターに移す引っ越し機能を用意。購入前に機能の有無をチェックしよう。

光1G契約なら安定した通信を安価に導入できる本機もアリ エレコム「WRC-W701-B」

 Wi-Fi 7の6GHz帯の高速通信は非対応だが、5GHz帯と2.4GHz帯を用いたさらなる高速化や、通信が途切れにくく干渉に強い環境を利用できる。直販価格は1万800円。

 一人暮らしやネットを多く利用する家族が少ない場合は、高速な5GHz帯だけでも快適。低価格かつサイズの小さいルーターとして魅力的だ。まだWi-Fi 7や6GHz帯に対応した機器は少ないので、コストを抑えたい人にも向いている。

 機能面ではルーターの接続設定を移行する「らくらく引っ越し機能」に対応し、設置後の設定変更がラク。ファームウェアのオートアップデートにも対応しており、遠方に住む家族宅にも置きやすい。

 また、WANが2.5Gbps対応なので、1Gbps以上の回線の場合も速度を活かせる。

アンテナレスで目立たないのも本機の魅力。Wi-Fi 7対応ながら、これまでの中~低価格帯ルーターと同様のサイズで圧迫感がない

ハイエンド級機能と高い安全性を両立 2.5Gbps有線LAN×4も魅力 TP-Link「Archer BE550」

 6GHzを含むトライバンド対応と、2.5GbpsのLANを搭載しながら低価格。メッシュ接続の標準規格「EasyMesh」にも対応し、対応ルーターと連係してより広い範囲をカバーできる。実売価格は2万5400円前後。

 また、高価格帯モデルへの搭載が多い外部USBストレージを利用したファイルサーバーやVPNクライアント・サーバーといった機能も搭載。ヘビーユーザーにもおすすめだ。

 iPhoneとAndroid用アプリでの管理機能も搭載。初期設定やネットワーク管理から「Home Shield」と呼ぶセキュリティー機能を使える。アプリから月額制の有料プランに加入すると、ウイルス対策や高度なペアレンタルコントロール、プライバシーVPNなどの機能も利用可能だ。

インターフェースが豊富で、2.5GbpsのLANとUSB 3.0を搭載。ストレージを装着するとファイルサーバーになる

リビングで悪目立ちしない! 6GHz&10Gbps対応のハイエンド機 アイ・オー・データ機器「WN-7T94XR」

 高速な6GHz帯対応のトライバンド対応で2万円台を実現したお買い得モデル。Wi-Fi 7対応ルーターとしてはまだ数が少ない、リビングに置いても違和感のないシンプルデザインも魅力的だ。

 初期設定不要の回線自動判別と、Wi-Fi設定コピー機能を搭載し、ルーターの乗り換えもスムーズ。QRコードによるスマホの接続設定や、特定機器の利用時間を設定するペアレンタルコントロールも搭載する。一方で、ウイルス対策などの保護機能やUSBファイル共有といった機能は搭載していない。

 10Gbpsの光回線対応に加えて、すべての有線LANが2.5Gbpsと高速。ゲーミングPCなら光回線の速度を活かしつつ、より遅延が少ない通信を活用できる。

10Gbps回線と2.5GbpsLANに対応。ハイエンドPCやNASの通信性能を活かせる

同時接続200台対応! 自宅がすごく広い人にピッタリ! Amazon「eero Max 7」

 1台で230m2の広さと最大200台、2台用意すればメッシュ接続で460m2をカバーできる、個人からカフェやSOHOなどの業務にも使えるルーター。ほかのeeroシリーズのルーターとメッシュを構築できるのはもちろん、「Echo Dot」などもWi-Fiエクステンダーとしてエリア拡大に利用できる。直販価格は9万5980円。

 スマートホーム機器の無線接続方式ZigbeeやMatter、Threadに対応したホームハブ機能も搭載。Alexa対応機器をアプリで操作できるのも魅力。

 高度なセキュリティー機能などは、「eero Plus」(月額1500円)契約で可能だ。アンチウイルスやコンテンツフィルター、VPN、パスワード管理、優先サポートなどをまとめて使える。

eeroシリーズと独自のTrueMesh機能で接続。通信を最適化して干渉も抑えられる

ゲーミング専用の設計と冷却構造を採用 ASUS ROG「ROG Rapture GT-BE98」

 ゲーミング向けにクアッドコアの2.6GHzのCPUと高い冷却性能、Wi︱Fi7対応かつ6GHz帯と2帯域ぶんの5GHz帯、2.4GHz帯を用いた高速かつ多数の接続に対応したハイエンドのルーター。実売価格は13万4820円前後。

 ゲームの通信を優先するQoS機能や、ゲーミングPCやゲーム機の通信を優先するゲーミング用の10GbpsLANポートを搭載する。また、トレンドマイクロの技術によるセキュリティー機能や、ペアレンタルコントロールを月額料金無料で利用できる。

 注意点として、ルーターの機能を使う場合は、今のところNTT東西の10Gbps光回線のフレッツ光クロスなどを利用できない。今後のASUSの対応を確認しよう。1Gbpsの光回線ならルーターとして使えることが多い。

10Gbps×2と2.5Gbps×4を搭載。光回線のほかスマホの5G回線も活用できる

メッシュを構築しやすいお値打ち価格の7ルーター TP-Link「Deco BE25(2パック)」

 二階建てや広い家の全体を、手ごろな価格でカバーできる2台セットのメッシュ対応ルーター。6GHz帯通信は非対応だが、そのぶん安価かつコンパクト。リビングに設置しても悪目立ちにくい。実売価格は3万1700円前後。

 2台のWi︱Fiルーターを用いたメッシュ接続の利点は、二階建てなら1台目を1階の光回線の近くに設置し、もう1台を2階に設置することでエリアを広げ、家のどこでも安定した通信を利用できること。

 また、2台はAIで制御されるので、2台のエリア間の接続切り替えもスムーズ。2台のルーター間の接続には5GHz帯のWi-Fiか、有線LANを利用する。10Gbps契約でより高速な6GHz帯も利用したい場合は、同シリーズの「Deco BE65 Pro」を選ぼう。

アンテナ内蔵かつ、幅15cmの手のひらサイズを実現。リビングに置いても違和感を感じにくい

Wi-Fi 7をフル活用できる 最新ノートPCをチェック!

 仕事や趣味のPCこそ、Wi-Fi 7の高速かつ安定した通信の恩恵が大きい。購入時はWi-Fi 7対応かチェックし、ビデオ会議や大容量ファイルの送受信を快適に利用しよう。

スナドラX搭載のCopilot+PC マイクロソフト「Surface Laptop 第7世代 13.8インチ」

 Window 11のAI機能に対応した、ARMベースのSnapdragon Xシリーズを搭載。省電力性能が高く、動画再生で最大20時間動作。アプリの動作対応もビジネスを中心に改善が進む。重量は1.34kg。

NPUが強化されたCore Ultra搭載! ASUS「Zenbook S 14(UX5406)」

 14型2880×1800ピクセル、120Hz駆動の有機ELに加えて、Copilot+ PC対応のAI処理性能と省電力が魅力のCore Ultra(シリーズ2)採用。重量1.2kgでクリエィティブ用途にもおすすめ。

1kg切りを果たしたフラッグシップ レノボ「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」

 カーボンとマグネシウムを用いた986gの軽量ボディーに、14型有機ELとCore Ultra 7(シリーズ2)を搭載。トラックポイント付きキーボードも健在だ。動画再生で最大11.6時間動作する。

ハイエンドの名に恥じない4+2カラバリ VAIO「VAIO SX14-R VJS4R18」

 4+2色のカラバリと、カーボンを用いた999gの軽さが魅力。14型ディスプレーとCPUにCore Ultraを搭載。駆動時間は動画再生が標準で約10時間、大容量バッテリーでは約16時間動作する。

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