Android 15で4G対応のタブレット「Blackview Tab 60 Pro」は使う場所を選ばないのが魅力
ASCII.jp / 2025年1月8日 12時0分
Blackviewの「Tab 60 Pro」は10.1型ディスプレーを搭載するタブレットだ。4Gにも対応して単体でモバイル通信もできる。手ぶらで出かけるときにも片手で持てる手軽なサイズの本製品を使ったのでレビューをお届けしよう。
動画も読書も十分なサイズ感! 10.1型のミドルサイズタブレット
スペックを見ていくと、Tab 60 ProはチップセットにUNISOCのT606を採用している。メモリーは8GBだが、ストレージの一部を使い仮想的に24GBまでの拡張ができる。また内蔵ストレージは128GB、microSDカードは最大2TBに対応する。ディスプレーは10.1型で解像度は1280×800ドット、500万画素のフロントカメラは顔認証にも対応している。ベゼルはやや太めだ。
本体サイズは約242.7×161.5×8.5mm、重さは543g。背面はオーソドックスなデザインで、右上のリアカメラは800万画素を搭載する。バッテリーは7700mAhだが急速充電には対応せず、10W充電となる。背面のラベルを見るとしっかりと技適マークが確認できた。なお、技適はシステムの設定画面からも確認できる。
操作ボタンや端子類は本体左と左上側にまとめられている。誤動作しにくく端子の位置もわかりやすい。左側面にはUSB Type-C端子とSIMカードスロット、左上には電源ボタン、ボリュームボタンが並ぶ。さらに左肩には3.5mmヘッドフォン端子があるので有線のヘッドフォンを使うことも可能だ。動画視聴のみならず、ビデオ会議時などに有用だろう。
本体底部や右側面はフラットな構造。底部にはスピーカーの穴が2ヵ所見える。本体サイズが中型のためスピーカーは4つではなく2つのみだが、本体内部空間を使うことで比較的大きな音量で音楽を再生できる。また外付けキーボード用のポゴピンは内蔵されていない。
製品パッケージにはカバーが付属しており、カバーが装着された状態でパッケージングされている。これはBlackviewのほかのタブレットも同様であり、別途カバーを購入しなくて済むだけではなく、箱から取り出せばすぐに本体を保護した状態で使い始められる。カバーは簡易的なものだが、スタンドにもなるので使い勝手は悪くない。
SIMカードトレイはnano SIM×2、またはnano SIM+microSDの組み合わせで利用できる。4Gの対応バンドは、B1/B3/B7/B8/B19/B20/B28A/B28B/B38/B40/B41となる。
Blackviewは頻繁にキャンペーンを行なっているため価格は上下するが、2024年12月末時点では2万円を切っていた。1万円台のタブレットでデュアルSIMに対応しているわけだ。
Widevine L1対応、スマホのお供に使えるライトな製品
本体の性能はGeekbench 6のスコアがシングルコア391、マルチコア1398だった。ミドルレンジの数字でありチップセット性能と価格を考えると相応といったところだ。高度な作業よりも、スマートフォンのディスプレーでは小さいと感じる用途、たとえば動画視聴に向いていると考えられる。デジタルコンテンツ保護技術のWidevineはL1に対応しているため、主要な動画配信サービスも高画質で再生できる。
プリインストールアプリもAndroid標準のもので、追加されているアプリで目立っているものは「WPS Office」程度。常駐アプリもなく、控え目なスペックをスポイルしない。OSは前述したように最新のAndroid 15だが、Blackview独自UIをかぶせたDokeOSを採用している。
当然ながら、Android 15の最新機能も利用できる。タブレットで有用なのはアプリペアの保存とタスクバーの表示だ。アプリペアは同時起動する2つのアプリをセットとしてアイコンで保存することで、ワンタッチで同時起動できるのでタブレットの大画面をより活かせるもの。また、タスクバーの常時表示が可能になったため、複数アプリの切り替えも簡単だ。
全体の操作性だが、ベンチマーク性能からわかるようにシングルタスクでスマートフォンのサブ用途として使うのに適していると感じられる。画面のタッチ反応は悪くないが、高度なゲーム用途には向かないだろう。とはいえ動画やブラウザはやはり10型クラスのディスプレーがあると快適に視聴できる。
本体サイズは中型のため、混んでいる電車内では縦向きに持てば邪魔にならない。重さが500gを超えるので片手での長時間持ちはやや厳しく、薄型モデルもぜひ今後開発してほしい。
価格の安さからサブ用途として購入し、4G通信を活かしたテザリングの母艦にするのもよいだろう。また子供の入門機としたり、MVNOのSIMを入れてどこでもつながるタブレットとしての用途も悪くなさそうだ。
なお、BlackviewはAmazon.co.jpにオフィシャルサイトを持っており、下記から購入できる。
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