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Core Ultra 9がド安定動作するマザボ採用のBTOPC、巨大ビデオカードもドンと来いなPCケースにも注目

ASCII.jp / 2025年1月23日 11時0分

「ZEFT Z54CM」

 インテルの最新世代のCoreプロセッサーとなるCore Ultra 200Sが登場し、BTOパソコンでも採用が進んでいる。パソコンショップSEVENも、CPUに最上位モデルの「Core Ultra 9 285K」を採用したハイエンド向けゲーミングPC「ZEFT Z54CM」を発売した。では、このZEFT Z54CMはどのようなマシンなのか詳しく見ていきたい。

 なお、本記事ではGeForce RTX 4080 SUPERを搭載するモデルを紹介しているが、現在このビデオカードは完売しており、今はGeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載したモデルが販売されている。また、ビデオカードの変更に伴い、電源もCORSAIRの「HX1200i ATX 3.0」からSilverstoneの「DA850 Gold 850W」に変更となっている。こちらの価格は60万1480円から。

圧巻のハイエンド向けモデル マザーボードは豪華仕様のASRock製「Z890 Steel Legend WiFi」を採用

 Core Ultra 9 285Kは、Pコアが8基、Eコアが16基の24コアのCPUで、Pコアのベースクロックは3.7GHzだが、Turboboost適用時の最大動作クロックは5.5GHzを誇る。加えて、36MBのIntel Smart Cacheを備え、高いゲーミング性能が期待できる。また、Intel AI Boostと呼ばれるAI処理に特化したNPC(Neural network Processing Unit)を備えている点もトピックの1つだ。

CPU-Z(Version 2.13.0)の実行結果

 ただ、このCore Ultra 9 285Kは、ベースパワーが125Wと消費電力が高めなため、ZEFT Z54CMではその冷却にCoolerMasterの簡易水冷クーラー「MasterLiquid 360L Core ARGB」を採用。MasterLiquid 360L Core ARGBは、360mmサイズのラジエーターを備えており、高い冷却性能を発揮するため、CPUの熱に対する懸念はない。

CPUクーラーはCoolerMasterの簡易水冷タイプ「MasterLiquid 360L Core ARGB」

 組み合わされるGPUは、ハイエンド向けらしくNVIDIAの「GeForce RTX 4080 SUPER」で、ビデオカードは試用機だとGIGABYTEの「GeForce RTX 4080 SUPER GAMING 16G」が装着されていた(現在はGeForce RTX 4070 Ti SUPERに変更)。このカードはWINDFORCEと呼ばれるオリジナルクーラーを搭載したモデルで、3連から成るファンは中央の1基がほかとは逆向きに回転するALTERNATE SPINNING仕様だ。また、OCとSILENTの2つのVBIOSを備えている点もユニーク。

GPU-Z(Version 2.61.0)の実行結果
ビデオカードはGIGABYTEのGeForce RTX 4080 SUPER GAMING 16Gが搭載されていた。こちらのカードもけっして小さいわけではないが、ケース内にはまだまだ余裕がある

 マザーボードはASRockのインテルZ890チップセットを搭載した「Z890 Steel Legend WiFi」で、電源回路は18+1+1構成、さらに製品寿命が2万時間を誇る静電容量1000μFのブラックコンデンサを使用する豪華な仕様。

 さらに、PCIe 5.0に対応したBlazing M.2ソケットが1基、PCIe 4.0対応のHyper M.2ソケットが3基備えており、いずれも工具を使用せずとも取り付け可能となっている。そのほか、2.5GBASE-T対応の有線LANと、Wi-Fi 7対応の無線LANを装備。Bluetooth 5.4も用意されているので、マウスやゲームパッドなどワイヤレスデバイスも容易に使用可能だ。

背面の各種インターフェース。Type-CのThunderbolt 4が2ポート用意されているほか、レイテンシが抑えられたUSBポートのLightning Gaming Portが2基備わっている
フロントパネルには右側にUSB 3.2 Gen.2 Type-Cと4基のUSB 3.2 Gen.1 Type-Aを装備
左側にヘッドフォン出力、マイク入力を備える

 なお、マザーボードのコダワリについては、ASRockの原口氏にインタビューも実施しているので、気になる方は下の記事も参照してほしい。

さっそくCore Ultra 200SのBTOPC登場! ASRock原口氏に聞いた採用マザボのコダワリに、一同唸る

 また、マザーボードに付属する形でサウンドアプリケーションの「Nahimic 3」が利用可能。このNahimic 3は、ヘッドセット接続時にバーチャルサラウンドが利用できるほか、マイク入力に対してノイズリダクションなど豊富な機能が用意されている点が特徴的だ。設定ツールの「ASRock Motherboard Utility」を使えば、CPUの各種オーバークロック設定も使用できる。

サウンドアプリケーションのNahimic 3が利用可能。ヘッドフォンやマイクに関する設定がかなり豊富に用意されている
マザーボード設定ツールのASRock Motherboard Utility。Performance、Standard、Power Savingと3つのオペレーションモードが利用可能となっている

 メモリーは、Gskill製「Trident Z5 RGB」の16GBモジュールを4枚で計64GBを実現。その速度もDDR5-6400と申し分なしだ。ストレージはWesternDigital製M.2 SSDの「WD BLACK SN850」の2TBモデルを2枚装備し、計4TB搭載とかなり大ボリュームだ。どちらもゲーミング用途で速度と容量ともに十分満足な仕様といえる。

CドライブとDドライブにおけるCrystalDiskInfo(Version 9.5.0)の実行結果
どちらもWesternDigitalのWD BLACK SN850シリーズの2TBモデルが装着されている

 ケースは、Cooler Masterのフルタワー型「HAF 700 EVO」を採用。サイズはおよそ幅291×奥行666×高さ626mmとかなり巨大だが、それだけに内部空間は広々としており、作業性は抜群だ。

 さらに、ZEFT Z54CMではケースに付属する120mm角のアドレサブルRGBケースファン3基に加えて、別途11基追加し、計14基のファンでかなり強力なエアフローを実現している。このHAF 700 EVOは、フロントパネルにディスプレーが設けられており、そこにCPU温度などのステータスのほか、時計などを表示可能だ。なお、表示内容は設定アプリケーションの「MasterPlus+」から変更できる。

左側面から内部を見た様子。14基のケースファン、それにラジエーターの3基のファンとファンの数は圧巻だ
トップパネルは通気性のいいタイプで、かなり冷却性に配慮された構成であることがうかがえる
追加された11基のaRGBファンは、ラジエーターとメモリーモジュールを含めて、すべてASROck POLYCHROME SYNCから一括制御することができる
強化ガラス製インテイクブレードによりユニークな外観のフロントパネル
中央のディスプレーには各種ステータスを表示可能だ
MasterPlus+を使用することでディスプレーに表示する内容を変更可能だ

 電源は、Corsairの「HX1200i ATX 3.0」(現在はSilverstoneの「DA850 Gold 850W」に変更)で、これは80PLUS Platinum認証を取得した定格出力1200Wのもの。+12Vのラインは100A確保されており、消費電力が高いビデオカードでも余裕がある仕様だ。

さまざまな用途で活躍できる1台 PCIe 5.0への準備も万全

 ZEFT Z54CMの価格は、現在の構成で60万1480円からとかなり高価だが、これだけの高スペックを考えると納得のいくものだ。ゲーミング用途であれば、CPUとGPUは十分なスペックを備えているほか、メモリーやストレージの大容量を活かすことでさまざまな用途で活躍できるマシンだということは間違いない。

 ケースのサイズが大きく、マザーボードはPCIe 5.0に対応しているほか、電源の容量も大きいため、将来的に新世代のGPUへとアップグレードを視野に入れると、このZEFT Z54CMは扱いやすいPCであると言えそうだ。長年使い続けることができる、高性能なマシンを欲するのであれば、このZEFT Z54CMはオススメの1台といっていい。

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