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日本でも欲しい! eSIM非対応スマホをeSIM化するSIMカードなどをGlocalMeがCESで展示

ASCII.jp / 2025年1月17日 12時0分

GlocaMeのeSIM Trio

 全世界対応のグローバルWi-Fiルーター「GlocalMe」シリーズを展開しているuCloudlinkは、CES 2025でデータ通信関連の新製品をいくつか発表しました。その中でもスマートフォンユーザーにとってかなり便利な存在になるのが「eSIM Trio」です。

 一見すると普通のSIMカードに見えますが、このSIMカードにeSIMを複数保存可能。そしてそれをeSIM非対応のスマートフォンに挿入すると、eSIMを利用できるようになります。

 eSIM Trioには複数の機能があります。まずはグローバル対応のSIMカード。eSIM Trioを挿したスマートフォンで、GlocalMeのルーターと同様に世界各国のデータ通信プランを購入して各国で使えます。プランには日本もあるので普段使いの予備SIMカードとして持っておくのも良さそう。

見た目は普通のSIMカード

 もう1つの機能がeSIMの保存機能。eSIM TrioにeSIMのプロファイルを複数保存できます。つまり見た目はSIMカードなのに、中身はeSIMであり、eSIM非対応のスマートフォンのSIMカードスロットにeSIM Trioを挿入すればeSIMが使えるようになるのです。なおデュアルSIMカードスロット端末の場合は、スロット1に入れて使う必要があるとのこと。eSIMのインストールや使用にはGlocalMeのアプリが必要です。

 この手の製品は実は海外で細々といくつか出ているのですが、eSIM TrioはiPhoneにも対応しているとのこと。なお、eSIM Trioはまだ販売前の製品であり、詳細な機能や情報は今後の発表を待ちたいところです。

 GlocalMeはほかにもデータ通信を活用するデバイスを発表しました。小型のボディーに大型タッチパネルを搭載する4Gルーター「HyperConn 4G Mobile Hotspot」は、10台のスマートフォンの接続が可能です。連続駆動時間は10時間。世界200か国以上での使用が可能、GlocalMeアプリからデータプランを購入できるのはeSIM Trioと同じです。発売は2025年第1四半期の予定、日本でも販売されます。

4GルーターのHyperConn 4G Mobile Hotspot。右は販売中の5GルーターNumen Air

 USBケーブルに4Gルーターを内蔵した、逆転の発想と言える新製品が「UniCord P」です。ケーブル長は10cm程度で、その端にUSBドングル型のデバイスが取り付けられています。この部分に4Gルーターが内蔵されているというわけです。端にもType-C端子があるので、USBケーブルの間にこのUniCord Pを挟み込むように接続して使えます。

 モバイルバッテリーにつないだり、ノートPCに接続すれば給電されるためUniCord Pにはバッテリーはありません。カバンの中にいれておき、緊急時にホットスポットとして使うのもいいかも。

4GモデムドングルがつながったようなUniCord P

 4Gモデムをトラッキング用途に使うトラッカーにも新製品が登場しています。「GPet」は小型犬や猫の首輪に取り付けることのできる大きさのトラッカーです。猫型のボタンのように見えるもの、これは取り外し可能で猫の足跡型のボタンにも交換できます。

 GPSではなく4Gモデムなので、周りにスマートフォンがない環境でも位置の特定が可能。ペットの健康状態を把握できるAIウェルネス機能も搭載されています。

ペット用の4Gトラッキングデバイス、GPet

 すでに販売中のペット用トラッカー「KeyTracker for Pet」は大型犬向けのサイズでした。猫もカバーできるGPetは、ペット愛好家により高い安心感を与えるでしょう。通信費として1.58ドル(約250円)が毎月かかりますが、GlocalMeのほかのモバイルルーター同様、全世界で利用できるのも利点です。

ペットのトラッキングデバイス製品が広がった

 円形のデバイス「UniCord S」は、USB Type-Cケーブルを巻きつけた延長ケーブルです。こちらも内部に4Gモデムがあり、トラッキングデバイスとして使えます。

円形のトラッキングデバイス、UniCord S

 UniCord Sは、たとえば車のダッシュボードの中に入れておくといった使い方が考えられます。万が一車が盗難されてもUniCord Sがその位置を特定してくれますし、車内でスマートフォンなどの充電環境が必要な時に本体からケーブルを伸ばして使うことができます。

USB Type-Cケーブルを巻きつけて収納

 GlocalMeブランドの製品は日本ではルーターがおなじみですが、今回紹介した新製品も日常生活をより便利なものにしてくれるでしょう。

 いずれの製品もまもなく発売予定であり、価格などは現時点では未定です。技適も取得しており、日本での販売価格が気になるところです。

マルチ電源タップに4Gルーター内蔵のRoamPlugなど変わった製品も多い

筆者紹介───山根康宏

 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

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