いまにも動き出しそうな「ビッケ」や「ペリーヌ」の手描き原画！ アニメーター関修一氏の思い出のキャラクターたちの世界が楽しめる原画展

　『小さなバイキング ビッケ』や『アルプスの少女ハイジ』といった瑞鷹作品、『トム・ソーヤーの冒険』や『ペリーヌ物語』などの日本アニメーションの世界名作劇場でキャラクターデザインや原画などを担当したアニメーター関修一氏の原画展「関修一 原画展　～思い出のキャラクターたち～」が丸善 丸の内本店 4階ギャラリーBにて1月21日まで開催されている。

　関氏は2024年の「東京アニメアワードフェスティバル」で功労部門を受賞した方で、アニメ界のレジェンドというべき存在だが、今でもアニメ作品の原画を担当するなど、現役で制作に携わっている。今回の原画展では、キャラクターデザインを担当したビッケやペリーヌといった作品のキャラクターを中心とした手描き原画、版画などを展示・販売している。

手描きの風合いが心地いい原画

　現在アニメ界もデジタル中心となっているが、この原画展は関氏手描きのイラストからその温かさやぬくもりが感じられる作品が並んでいる。

原画展会場の様子。手描きイラストはどれも一点もので、キャンソンボードに彩色されたイラストと、鉛筆による下書き原画も展示され、どちらも購入することができる。

関氏がキャラクターデザインを担当した『トム・ソーヤーの冒険』

関氏がキャラクターデザインを担当した『小さなバイキング ビッケ』

同じく『小さなバイキング ビッケ』からバイキングたちの息づかいが聞こえてきそうなイラスト

関氏がキャラクターデザインを担当した『ペリーヌ物語』。ペリーヌに寄り添うバロンがいいアクセントになっている

　背景のあるイラストは彩色のぼかしなどを活用した空間的遠近法が自然に取り入れられており、それぞれのキャラクターがとてもひきたつ構図となっている。どのイラストも関氏が生み出したキャラクターたちがいまにも動き出しそうなカットだ。

　会場では関氏の画集や手ぬぐい、マスキングテープなども販売。関氏が来場しているときにはサインしてもらえるとのことで、次は1月18日土曜日に来場予定。

画集やグッズも販売

　半世紀以上にわたって画業に携わってきた関氏。世界名作劇場をはじめとする往年の名作の世界にひたるもよし、関氏の新作にわくわくしながらこれからの作品の想像をするのもよし。ぜひ来場して、会場いっぱいにあふれる関修一ワールドを堪能してほしい。

©ZUIYO © NIPPON ANIMATION CO., LTD. ©Seki Shuichi

関修一 原画展　～思い出のキャラクターたち～ 会期：1月15日～1月21日 開催時間：9:00～21:00（最終日は16:00閉場） 会場：丸善 丸の内本店　4Fギャラリー 住所：東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ4階 入場料：無料