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サムスンの指輪型デバイス「Galaxy Ring」が待望の日本上陸! 格安バンドも合わせて登場

ASCII.jp / 2025年1月23日 3時0分

Galaxy

 サムスンは23日、「Galaxy Ring」と「Galaxy Fit3」の日本投入をアナウンスした。どちらもグローバル市場ではすでに販売中の製品だ。新しいタイプのウェアラブルデバイスの投入で、スマートヘルス市場での存在感アップと、Galaxy AIエコシステムの拡充を図る。

 発売日はGalaxy Fit3が1月31日、Galaxy Ringが2月14日を予定している。価格はいずれもサムスンオンラインショップで、Galaxy Fit3が9900円、Galaxy Ringが6万3690円。

1週間電池が持つ、睡眠や運動を記録する Galaxy Ring

 Galaxy Ringは若干横幅のある指輪型のデバイス。内側にはセンサーが搭載されており、心拍数、血中酸素濃度、皮膚温度の測定が可能だ。また、歩数の測定にも対応、睡眠状態も記録できるなど、スマートウォッチやスマートバンドのフィットネス、ヘルスケア関連の基本的な機能を搭載している。

 これらデータの保存や管理はスマートフォンアプリだけで完結し、基本料金などは不要。

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歩数、睡眠状態、基本的な生体データが取得できる

 Galaxy Ringの外側には一本線のラインがモールドされており、こちらを指の内側に向けて装着することで、より正しい生体データが取得できる。本体重量はサイズにより異なるが、2.3~3.3gと軽量で、慣れてしまえば指に付けていることを忘れてしまうだろう。

 本体の厚みは2.6mm、本体幅は7mm。バッテリー容量もサイズにより若干異なり、おおむね1週間の連続使用が可能。毎日充電する必要もなく、IP68の防水防塵、10気圧防水に対応するため、入浴時なども指から外す必要はない。

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3g前後と軽く、24時間つけていても苦痛ではない

 Galaxy Ringの充電には専用の充電台を利用する。透明な立方体型で収納ケースとしても利用でき、デザイン性も高い。充電台そのものにもバッテリーが内蔵されており、充電しておけばUSBケーブルをつながなくともGalaxy Ringの充電が可能だ。

 充電台はUSB Type-C端子のほか、ワイヤレス充電にも対応している。充電台にGalaxy Ringをはめ込んで充電するため、本体サイズごとに充電台内部の充電端子のサイズも異なっている。すなわち別サイズのGalaxy Ringの充電台を流用することはできない。

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充電台は透明な立方体形状

 本体はGrade 5のチタニウム製で傷に強い。カラバリはチタニウムゴールド、チタニウムブラック、チタニウムシルバーの3色だ。サイズは5号から15号まで11種類が用意される。なお、号数表示は一般的な日本の指輪サイズとは異なるので、事前の確認は必須。サイズ測定用のキットも用意される。

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3色のカラバリがある

 Galaxy Ringで取得したデータはサムスンのヘルスケアアプリで記録、管理する。Androidのみに対応し、現時点ではiOSには非対応。

 アプリでは高度な睡眠分析や心拍数のモニタリング、女性向けの生理周期の記録も可能。ワークアウトから1日の活動の数値化もできる。さらに日々の健康状態をエナジースコアとして数値化したり、健康増進のヒントも教えてくれる。

 スマートウォッチやスマートバンドは汗をかいたあとについつい腕からはずしてしまい、その後就寝してしまって睡眠時間の計測ができなかった、なんてこともある。それに対してGalaxy Ringは指先に装着するため邪魔にならず、週に1度の充電時以外はつけっぱなしにできる。ほぼ24時間365日、生体データと運動データの記録が可能なのだ。

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身体から取り外すのは週に1度の充電時のみ

 Galaxy Ringにはディスプレーがないため、スマートフォンからの通知を受けることはできない。またスピーカーやバイブレーションもないため、紛失した際にスマートフォンから検索すると、Galaxy Ring内側のセンサーライトが点滅して知らせてくれる。室内で紛失した時は部屋を暗くすると見つけやすいだろう。

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スマートフォンから検索するとセンサー部分のライトが点滅する

 ハードウェアの機能としては、Galaxy Ring内蔵のモーションセンサーを使ったスマートフォンのコントロール機能も2つ用意されている。1つはカメラのリモートシャッターで、もう1つはアラームのオフ機能だ。

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Galaxy Ringからスマートフォンを操作できる

 どちらもGalaxy Ringをはめている指先と親指を素早くつまむ動作をする。するとカメラ起動時にはシャッターが切れ、アラームが鳴っているときは音を止めることができるのだ。簡単な機能ではあるものの、意外と使う機会は多いだろう。

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指先をつまんでシャッターを切ることができる

 自分の指先にしっかりとフィットするGalaxy Ringのサイズを選ぶには、プラスチック製でGalaxy Ringの実物と同サイズのサイジングキットが利用できる。サイジングキットは5~15号まで11種類、ダミーのGalaxy Ringが入っている。このうち自分の指にフィットするサイズのものを選んだら、念のため24時間指先に装着して違和感なく使えることを確認しよう。推奨されるのは人差し指だが、薬指や中指でも問題ない。

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指のサイズを測定するためのサイジングキット

 Galaxy Ringの購入方法としては以下の3パターンが用意される。

(1)「サイジングキット+Galaxy Ringセット」をオンラインでオーダー、先にサイジングキットが届き、自分の指サイズを決定してから、Galaxy Ringのサイズを指定後、Galaxy Ringが届く。

(2)「サイジングキット」のみを単体で購入。自分の指サイズを確認してから、改めてGalaxy Ringをオーダー。

(3)Galaxy Harajuku、Galaxy Osaka、ヨドバシカメラ(20店舗程度)、ビックカメラ(20店舗程度)の店頭に展示してあるサイジングキットで自分の指先に会うサイズを測定してから購入。

 Galaxy Ringはオンラインショップで2月14日から発売、価格は6万3690円となる。なお、ヨドバシカメラ、ビッグカメラでも同日に販売開始となるが、今日23日から2月13日まで予約を受付けする。

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サムスンオンラインショップの価格は6万3690円

1万円を切るフィットネスバンド 「Galaxy Fit3」

 「Galaxy Fit3」は長方形のディスプレーを搭載するスマートバンドだ。サムスンは日本国内でスマートウォッチ「Galaxy Watch」シリーズを展開しているが、スマートバンドの新製品は2020年10月に発売した「Galaxy Fit2」以来、約3年ぶりの製品となる。

 カラバリはシルバー、ダークグレー、ピンクゴールドの3色展開。

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3年ぶりに日本に投入されたスマートバンド「Galaxy Fit3」

 ディスプレーサイズは1.6型で、前モデル比45%と大型化された。本体は金属のアルミニウム製で表面をサンドブラスト加工している。9.9mmと薄く、バンド込みの重量は36.8gで運動中も付けていることが気にならない。IP68の防水防塵、5気圧防水に対応。バッテリー容量は208mAhで最大13日間の使用が可能だ。

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大画面かつ軽量なボディー

 ワークアウトは100種類に対応。サイドボタンを2回押すだけですべてのワークアウトがアイコンで表示されるので、選択してすぐに開始できる。またウォーキング、ランニング、アリプティカルトレーナー、ローイングマシン、水泳(プール)、ダイナミックトレーニングの6種類は自動検出されるため、ワークアウトをあらかじめ選ぶ必要はない。

 ほかにも24時間の生活活動トラッキング、睡眠トラッキングも可能だ。最新の「Galaxy Watch7」と比較すると、サードパーティーの待ち受け画面(ウォッチフェイス)が変更できない、高度なアクティビティーに対応しないなど機能の制約はあるものの、アクティビティートラッカーとして使うなら十分な機能を持つ。

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活動量計として100のワークアウトに対応

 Galaxy Fit3はサムスンオンラインストアで1月31日から発売で、価格は1万円を切る9900円だ。ヨドバシカメラ、ビックカメラ、アマゾンでも同日発売だが、これらECチャンネルでは1月23~30日まで事前予約を受け付ける。

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1万円を切る価格でユーザー増を狙う

【まとめ】ウェルネスデータの活用で 「Galaxy AI」エコシステムを拡充

 Galaxy Ring、Galaxy Fit3は運動データや睡眠状態を記録するアクティビティートラッカーだ。スマートバンドは数年前から数多くの製品が出ており、低価格で高機能な製品も多い。一方、Galaxy Ringのようなスマートリングは2024年頃から参入メーカーが増えている。

 日本でサムスンのウエアラブルデバイスはここ数年、スマートウォッチのGalaxy Watchシリーズだけの展開だったが、より多くの人に日々の健康データを管理・取得してもらうために今回の2製品を投入した。

 ライバル製品がある中で、Galaxy Ring、Galaxy Fit3、そしてGalaxy Watchの優位点は、サムスンが提供するアプリを使い、シームレスな連携ができること。特にGalaxyスマートフォンと連携すれば、Galaxy AIがウェアラブルデバイスからの情報を元に個人の健康状態を常に把握し、最適な運動や食事をレコメンドしてくれるようになる。スマートフォンのAIを、生活のアシスタントとして有効に活用できるわけだ。

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スマートフォンAIがウェアラブルデバイスの選び方を変える

 Galaxy Fit3はそのAIのある生活を、手軽な価格で体験できるようになる。Galaxy Ringはスマートウォッチクラスの価格ではあるが、常に指に装着したままにでき、着け忘れもしにくいことから、自分の健康状態を24時間常に記録することができる。

 AIが当たり前の時代になった今、ウェアラブルデバイスのスマートフォンとの連携機能はより重視されるものになるだろう。

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