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Core Ultra 9とASRock「Steel Legend WiFi」のハイエンドゲーミングPC、その実力は?

ASCII.jp / 2025年1月31日 11時0分

「ZEFT Z54CM」

 CPUに「Core Ultra 9 285K」を採用したパソコンショップSEVENのゲーミングパソコンの「ZEFT Z54CM」は、ハイエンド向けらしく高スペックを誇り、将来性も申し分のないモデルに仕上がっていた。

 では、現時点でのゲーミング性能はどの程度なのだろうか。実際にいくつかのゲームをプレーし、ZEFT Z54CMのポテンシャルに迫ってみたい。

※こちらのモデルは現在売り切れ中で、GeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載したモデルが販売中です。ただし、今回のベンチ結果とは異なるモデルなので、その点はご了承ください。

4Kでのパフォーマンスも良好 コアなゲーマーでも満足のいく性能

 さっそく、ZEFT Z54CMのテスト結果を見ていこう。まずは、定番のベンチマークツールである「3DMark」(Version 2.30.8348)からだが、ZEFT Z54CMの「Fire Strike」の結果は、Fire Strike“無印”で4万を超えており、非常に高い。

「3DMark」(Version 2.30.8348)の結果

 テスト解像度が4KとなるFire Strike Ultraでも2万弱の結果を残しており、Core Ultra 9 285KとGeForce RTX 4080 SUPERの組み合わせが、しっかりと性能を発揮している。DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でも、ZEFT Z54CMはTime Spy“無印”で2万5000ほど、Time Spy Extremeでも1万以上を維持しており、ゲーミング性能に期待が持てそうだ。

 もう1つのDirectX 12のテストである「Speed Way」は、さすがに描画負荷が大きいためにスコアーは低下するものの、それでもZEFT Z54CMは7000台の結果を残している点は立派といえよう。

 では実際のゲームではどうなのか、「Call of Duty: Modern Warfare III」のテストに移ろう。ここでは、極限プリセットを適用し、DLSSとフレーム生成をそれぞれ有効にしたうえで、ゲームに付属のベンチマークモードを実行している。

「Call of Duty: Modern Warfare III ベンチマークの結果

 その結果だが、ZEFT Z54CMは3840×2160ドットでも常時60fpsを上回るパフォーマンスを発揮。1920×1080ドットにいたっては、1パーセンタイルフレームレートが144fpsと非常に高く、DLSSおよびフレーム生成を有効にしたという条件付きではあるものの、1フレームでも多く描画して他人より有利に立ち回るといった昨今のトレンドに即したパフォーマンスを備えている。

 続いて「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでプレーし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。ゲームの仕様上、フレームレートは300fpsが上限となるのだが、ZEFT Z54CMは2560×1440ドットでもその300fpsにほぼ張り付いた状態となっている。

「Apex Legends」のフレームレート計測結果

 3840×2160ドットでも、最小フレームレートは200fpsに達しており、コアなゲーマーでも満足のいくフレームレートをたたき出している。

 さらに「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」では、最高品質で実行しているが、ZEFT Z54CMは1920×1080ドットで3万にあと一歩に迫る結果を残している。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコアーが1万5000以上で最高評価とされている。

「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」の結果

 ZEFT Z54CMは3840×2160ドットでわずかに届いていない。しかし、スコアーの詳細を見てみると、平均フレームレートが102.8fps、最小フレームレートが66fpsで、プレーに問題はなさそうだ。

 ゲーム以外のパフォーマンスをチェックしておきたい。まずは、システム全体の性能が推し量れる「PCMark 10」(Version 2.2.2704)の総合スコアーからだが、ZEFT Z54CMは9000弱とかなり高い結果を出している。スコアーの詳細に目を移すと、Digital Content Creationが1万7000程度と最も高く、動画編集やフォトレタッチといったコンテンツ制作で、ZEFT Z54CMは高いパフォーマンスを期待できそうだ。

「PCMark 10」(Version 2.2.2704)の結果

 また、アプリケーションの起動やWebブラウジングの性能を見るEssentialsや、オフィスアプリケーションの性能を測るProductivityでは、どちらも1万を超えるスコアーを発揮しており、ZEFT Z54CMはさまざまな用途で活躍できる1台であることは間違いない。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.6)でストレージ性能も確認しておきたい。ZEFT Z54CMは2枚のSSDを搭載しているため、CドライブとDドライブの両方でCrystalDiskMarkを実行しているが、どちらも同じWesternDigital製「WD BLACK SN850」を採用しているため、ほぼ同じ結果となった。

CドライブとDドライブにおけるCrystalDiskMarkの実行結果
こちらがDドライブ

 どちらもランダムアクセスは、リードが最大1300MB/s弱、ライトが最大1100MB/s弱とかなり高速で、実際にゲームの起動やデータのロードでストレスを感じることはまったくなかった。

ゲームパフォーマンスは申し分なし 長年ゲームの最前線でプレーできる1台

 以上のテスト結果から明らかなように、ZEFT Z54CMのゲーミングパフォーマンスはかなり高い。これだけの性能を備えていれば、長期間においてゲームの要求スペックを気にすることなく、快適にプレーできることは間違いない。

 また、ZEFT Z54CMはアップグレードに対する余地もふんだんも設けられているため、長年、ゲームの最前線でプレーし続けることができるPCとして魅力的な1台であるといっていい。

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