アナタの睡眠は正常? Apple Watch Series 10に搭載された超役立つ2つの健康チェック機能
ASCII.jp / 2025年2月4日 12時0分
発表から10周年を迎えたApple Watchのアニバーサリーを祝いたくなり、筆者は昨年「Apple Watch Series 10」を購入しました。今はApple Watchの2つのヘルスケアに関連する新機能が、健康バランスのセルフチェックにとても役立っています。
眠っている間の「呼吸の乱れ」がわかる
筆者は毎年1月は年明け早々から、エレクトロニクスショー「CES」を現地で取材するためアメリカ・ラスベガスに出張しています。先の年末年始は国内外でインフルエンザが流行していたため、渡航前・渡航中に体調を崩さないかヒヤヒヤでしたが、何とか無事に仕事をやりきりました。
ところが1月中旬の帰国後しばらく経ってから、何となく疲れが抜けない感じが続きました。そこで自分の1月初旬頃からの健康バランスをApple Watchと、iOSの「ヘルスケア」アプリで再確認してみると、色んなことが見えてきたのです。
Apple Watch Series 10には、新しく「睡眠時無呼吸の通知」が搭載されました。ウォッチを手首に着けて眠る間に、Apple Watchが内蔵する加速度センサーを使って身体の微細な動きを検知。「呼吸の乱れ」を判定する機能です。
Apple Watchが検知する呼吸の乱れは、睡眠中に起きる「短時間の一時的な呼吸パターンの中断状態」です。普通は誰でもひと晩の睡眠中に数回、呼吸の乱れが発生するものですが、その頻度がなんらかの理由で高くなる場合があります。
Apple Watch Series 10は呼吸の乱れを続けて計測しながら、睡眠時無呼吸という疾患の可能性を知らせてくれます。本機能に対応するモデルはS10チップを搭載するSeries 10とUltra 2に限定されます。
ユーザーがApple Watchを身に着けて30日間眠ると、うち10日間に正しく呼吸のリズムが計測されたデータを元に、iOSのヘルスケアアプリに「呼吸の乱れ」がグラフになって可視化されます。呼吸の乱れは「高い」か「高くない」のどちらかに分類され、10日間の計測結果の半分以上が「高い」に分類されるとデバイスに通知が届きます。
よく「いびき」をかく人は睡眠時無呼吸の可能性を調べるべき
筆者は昨年の夏にApple Watchではない、他のデバイスを取材した時に睡眠時無呼吸のリスク判定を受けたことがあります。Apple Watch Series 10にも睡眠時無呼吸の可能性を調べる機能が載ると知り、セカンドオピニオンが得られそうだと興味を持ちました。そして、前述のように発表から10周年ということもあり、即決購入しました。
「呼吸の乱れ」の履歴はiOSのヘルスケアアプリにグラフ化されます。筆者の計測結果を見ると一目瞭然で、アメリカ出張中に呼吸パターンが大きく乱れています。帰国していったん落ち着くものの、やはり何となく疲れが抜けにくく感じていた時期にも少し呼吸パターンが不安定でした。
夜間の呼吸パターンは、たとえばアルコールを多く摂取した場合や、寝相によっても影響を受けて乱れることがあります。現在、Apple Watchで睡眠時無呼吸の通知機能を活用している方々も、呼吸の乱れが「高い」状態が連発したからといって、必ずしも睡眠時無呼吸の疾患があると決まったわけではありません。
ただ、もしも一緒に暮らしている家族から「いびきがうるさい」「寝ている間に呼吸が止まることがあるみたい」などの指摘を受けたことがある方は、一度専門医の診断を受けてみるべきだと思います。Apple Watchは睡眠時無呼吸の可能性を調べてくれますが、最終的な診断はやはり専門の医師を頼るべきです。さらに睡眠時無呼吸は致命的な疾患ではないものの、放置すると高血圧や心臓・脳の重大な病気を引き起こすリスクが増加します。
筆者も昨年の冬に医師を訪ねて、やはり睡眠時無呼吸の可能性があるという診断を受けました。ものすごく混み合っていましたが、春に精密検査の予約を取りました。
「バイタル」アプリで手軽に健康チェック
筆者がApple Watchによる健康バランスのセルフチェックに役立てている機能がもうひとつあります。watchOS 11が搭載する「バイタル」アプリです。
バイタルアプリはApple Watchを睡眠中に装着して、心拍数、呼吸数、手首皮膚温、血中酸素ウェルネス、睡眠時間を計測。健康のバロメータになるそれぞれの数値をトラッキングしながら健康状態のセルフチェックができます。こちらのアプリはwatchOS 11が投入できるすべてのApple Watchで使えます。
計測結果はApple Watchのバイタルアプリ、またはiOSのヘルスケアアプリに記録される「バイタル」の値の変化から読み取ることができます。
バイタルの各測定値はユーザーの「基準範囲」と比較され、異常の有無を提示します。基準範囲は、Apple Watchを身に着けて約1週間分の睡眠セッション記録から生成されます。その後も就寝時にウォッチを着けて眠ると、データの精度が練られる仕組みです。
ヘルスケアアプリの方には、数値を記録したグラフが「週間」「月間」「6ヵ月」の単位で可視化されます。筆者の場合は1月上旬のバイタルの変化を振り返ると、アメリカ滞在中の1週間はほぼ毎日1~3個の“異常値”が記録されていました。
戻ってきて体調が悪くなるのも当然かと、ある意味理由がわかったことで安心もしました。今は持ち直して元気になりましたが、引き続きバイタルアプリでセルフチェックを続けながら注意深く過ごそうと思います。
今回紹介したApple Watchの「睡眠時無呼吸の通知」と「バイタルアプリ」による測定の結果は、どちらも医療行為としての使用を目的としていません。あくまでユーザーが自身の健康バランスをセルフチェックするために役立つアプリや機能です。データを見て「まあ疲れているんだから」と自己完結せずに、やはり万が一のことがないよう医師に診てもらうことを強くオススメします。
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