産総研「覚醒プロジェクト」、2025年度の募集を開始！

ASCII.jp / 2025年2月7日 15時0分

　国立研究開発法人産業技術総合研究所（産総研）は、若手研究人材育成事業「覚醒プロジェクト」2025年度の公募を開始した。覚醒プロジェクトは2023年度に開始して、今回で3期目。⾓川アスキー総合研究所が産総研から事務局運営を受託し、本事業を推進する。

　ディープテック（社会的インパクトの大きい科学的発見や革新的技術開発）分野のスタートアップに挑戦する独創的な発想を持つ若手人材にとって、発想を形にするための研究開発を行い、技術シーズ化するには、多くの障害がある。これを独力で競争を勝ち抜くことは、困難を極める。そういった現状を背景に、経済産業省では、世界で戦えるディープテック・スタートアップを創出することを目指した各種の施策を推進している。

　その一環として、産総研は2023年に、若手ディープテック人材育成事業「覚醒プロジェクト」を創設した。

　2025年度も、AI、生命工学、材料・化学、量子の4つの研究領域について、若手研究者による独創的かつ斬新な研究開発テーマを募集。採択されたテーマの研究開発を支援する。主な支援内容は次のとおり。

1研究テーマあたり300万円程度の事業費（給与＋研究費）を支援
AI橋渡しクラウド（AI Bridging Cloud Infrastructure：ABCI）やマテリアル・プロセスイノベーションプラットフォーム（Materials Process Innovation：MPIプラットフォーム）などの産総研保有の最先端研究施設の無償利用
トップレベルの研究者であるプロジェクトマネージャー（PM）による指導・助言
事業終了後もPMや参加者による情報交換の場（アラムナイネットワーク）への参加

　応募対象となる研究者は、大学院生、社会人（大学や研究機関、企業等に所属していること）。2025年4月1日時点で、学士取得後15年以内が条件となる。

　応募は公式サイトから。2月7日より3月31日12時まで受け付ける。

■覚醒プロジェクト公式Webサイト http://kakusei.aist.go.jp/r7

　研究実施者をサポートするスーパーバイザー（SV）やPMは、以下の方々となる。