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真冬に鳴くコオロギもいる時代にコオロギ風ノイズ発生器を衝動買い

ASCII.jp / 2025年2月8日 12時0分

ノイズが鳴るガジェット
ボタン電池と圧電スピーカーでコオロギの鳴き声のようなノイズを発生させる装置を衝動買い

PC-98風のビープ音が鳴るアダプタが流行ったときがあった 今回はコオロギ風のノイズが鳴るガジェットを衝動買い

 1980年代中頃にパソコン少年やパソコンおじさんだった人には極めて懐かしい、NEC PC-98の起動音が「ピポッ」と鳴るだけのガジェットが、ネットや秋葉原のパーツ屋さんで密かに人気だった時期があった。もちろん筆者もご多分に漏れず衝動買いして遊んでいた1人だ。

ノイズが鳴るガジェット
PC-98の起動音が鳴る「BEEP on USB」

 PC-98とは何の関係もないIBM-PC互換機でも、極端に言えば電源供給ができるUSBポートを備えたものであれば、スマホでもタブレットでもなんでもPC-98の起動音を楽しめる超楽しい「BEEP on USB」という商品だった。今もまだ一部のお店では入手可能のようだ。

 今回はBEEP on USBと同じような圧電スピーカー(圧電サウンダー)を使用して、コオロギの鳴き声のようなサウンドやデバイスのエラーコードのようなアラート的サウンドをランダムな時間間隔で鳴らしてくれる、超怪しい面白ガジェットを衝動買いしたので読者にご紹介したい。

ノイズが鳴るガジェット
ノイズが鳴るガジェット
1000円もしない価格だが、仕組みもシンプル

 最大の使用目的はもちろん”悪戯”(いたずら)だ。temuから送られてきた「CRICKET NOISE MAKER」(クリケット・ノイズ・メーカー)には本体と専用電池(CR2032)、日本語を含む簡単なマルチランゲージの取説、本体を任意の場所に貼り付けるための丸い両面クッションテープの4点が付属していた。

 本体は極めてシンプルな作りだが、無駄のないスッキリした基板レイアウトで見た目もスッキリと美しい。変にカバーされていないのがグッドだ。秋葉原だと、秋月電子通商で売られているしっかりしたCR2032表面実装用のボタン電池基板取付用ホルダーが採用されている。早速付属のCR2032をセットしてみた。

ノイズが鳴るガジェット
ノイズが鳴るガジェット
ノイズが鳴るガジェット
ノイズが鳴るガジェット
CR2032を取り付けたら完成。あとはどのように使うか

 おおよそ24×49mmの長方形のクリケット・ノイズ・メーカーだが搭載しているのは前述した「表面実装用のボタン電池基板取付用ホルダー」と「直径16㎜程度の圧電スピーカ」。ほかにはスタート・ストップ(電源オンオフ)用のスライドスイッチ(圧電スピーカー側)とサウンドの選択をするためのボタンスイッチ(CR2032側)の2つが配置されている。

ノイズが鳴るガジェット
オンオフのスイッチと、サウンドを切り替えるためのボタンだけと操作は極めてシンプル

操作方法は簡単 あとはどこかに取り付けるだけ

 悪戯のセットアップと起動は極めて簡単だ。まず電源のスライドスイッチをON側にする。続いて6種類のサウンドの中からお気に入りのものを選択する。音の切り替えはボタンスイッチをプッシュするごとにサンプル音が聞こえるので、気に入った任意の音が見つかったらそこでストップするだけだ。

 プリセットされた6種類のサウンドはまさにクリケット(コオロギ)の鳴き声風から、聞いたことのある別の昆虫、単なる電子音の単独音に連続音などのバリエーションが用意されている。目的や設置場所などを考慮して選択すれば、なかなか面白い効果音となりそうだ。音の鳴る間隔はユーザー設定不可で約3~20分の間隔でランダムに鳴る。この絶妙なインターバルがなかなか自然で面白い。

 サウンド選択をして、両面テープで目的の場所に貼り付け設置してしまうと、クリケット・ノイズ・メーカーを設置した場所によっては手や指先が入らず簡単にサウンドを切り替えられなくなってしまうこともあるので注意と覚悟が必要だ。

ノイズが鳴るガジェット
ノイズが鳴るガジェット
両面テープでどこかに貼り付けてみようか

 クリケット・ノイズ・メーカーのハードウェアの動作は極めて簡単確実なモノだが、これを使った悪戯は悪知恵と多少のセンスが求められる。設置することで大騒ぎになってしまうのも良くないし、かといってだれも気づかずシカトされてしまうのも残念だ。

自宅や知人宅に取り付けるのも良さそうだが 悪戯は緩く楽しくほどほどに

 設置場所は自宅や友人宅などが筆頭候補かもしれない。また程度問題だが、オフィスや学校なども有力な対象候補だ。まずは設置も回収も極めて簡単なシューズクローゼットなどがいいかもしれない。回収が面倒なあまり奥の方に設置せず、家人や友人の反応を見るのが目的なら、開閉ドアの近くがベストな場所だ。

ノイズが鳴るガジェット
物入れの内側あたりが、設置も気づくのもすぐで無難そうだ

 気心の知れた友人なら自宅に遊びに行ったときとか、留守番の合間に隙を狙って冷蔵庫と壁面との狭い場所に設置するのも最高だ。もちろん大きく重い冷蔵庫を移動させて設置なんて無理だ。両面テープでの貼り付け作業なんて諦めて、長いセロハンテープの先に設定スタート済みのクリケット・ノイズ・メーカーを貼り付けて冷蔵庫の上から壁面との狭い空間に静かに下ろし、適度な高さで固定すれば成功だ。

ノイズが鳴るガジェット
ノイズが鳴るガジェット
冷蔵庫と壁の間やテレビの裏側なんてのもあり

 そして、久しぶりに友人に会うと、「最近どうも冷蔵庫の裏あたりにコウロギが住んでる……」という話が聞けるかもしれない。もう少し安易な場所でも良ければ、滅多に裏側を見ることのない大型テレビの上から裏側にぶら下げるという方法もありそうだ。うっかりセロテープの粘着力が弱くなってクリケット・ノイズ・メーカーが裏側の床に落ちてしまっても、それはそれで目的達成なのでまったく問題はないだろう。

 ほかにも食器収納庫やデスクサイドの大きな引き出しなら、引き出した状態で天板のすぐ裏側に貼り付けるのもありだ。またオフィスなどに設置されていることの多い大型の多機能レーザープリンタの壁面裏側や機器の底面に逆さに付けるなんてのも面白そうだ。

ノイズが鳴るガジェット
ノイズが鳴るガジェット
収納庫や引き出しの内側もどうだろう

 今回のクリケット・ノイズ・メーカーを筆者は今年の1月にtemuで726円で購入した。最新の価格を見て見たら652円と1割ほど値下がりしていた。10~20%の販売価格の変動は日常茶飯事なので気にしないことだ。国内のウェブショップでも販売されているようだが、結局のところ代行業者が同じところから輸入しているので納期が極めて長いだけだ。

ノイズが鳴るガジェット

 クリケット・ノイズ・メーカーは大人が適度な節度と思いやりを持って遊ぶことができれば、みんなで緩く楽しめるジョークアイテムだ。残念ながら構造上防水対応ではないので設置場所は限られるが、いろいろ考えてハッピーに遊びたい。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:クリケット・ノイズ・メーカー ・購入:temu ・価格:726円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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