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AI PCがPC市場全体の4割に? インテル2025年第1四半期セミナー、Arrow Lake-H搭載機も展示

ASCII.jp / 2025年2月8日 13時15分

 こんにちは、ジサトライッペイです。先日、インテル株式会社のQ1'25プレスセミナーに参加してきました。そこには、国内未発売の機種も含めたAI PCがずらりと並んでおりました。

AI PCがズラリと並ぶインテルQ1'25プレスセミナー

ASUS「Zenbook S 14 UX5406SA」。CPUはCore Ultra 7 258V(開発コードネーム:Lunar Lake)
日本エイサー「Swift 14 SF14-51-A73Z」。CPUはCore Ultra 7 258V(開発コードネーム:Lunar Lake)
デル・テクノロジーズ「XPS 13」。CPUはCore Ultra 7 258V(開発コードネーム:Lunar Lake)
Dynabook「dynabook X94」。CPUはCore Ultra 7 268V(開発コードネーム:Lunar Lake)
富士通クライアントコンピューティング「FMV Note C」。CPUはCore Ultra 7 164U(開発コードネーム:Meteor Lake-U)
日本HP「OmniBook Ultra Flip 14」。CPUはCore Ultra 7 258V(開発コードネーム:Lunar Lake)
レノボ・ジャパン「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」。CPUはCore Ultra 7 258V(開発コードネーム:Lunar Lake)
マウスコンピューター「MousePro G4-I7U01BK-E」。CPUはCore Ultra 7 258V(開発コードネーム:Lunar Lake)
エムエスアイコンピュータージャパン「Prestige 16 AI Evo」。CPUはCore Ultra 9 285H(開発コードネーム:Arrow Lake-H)
サードウェーブ「THIRDWAVE DC-L7LA」。CPUはCore Ultra 7 258V(開発コードネーム:Lunar Lake)
VAIO「VAIO Pro PK-R」。CPUはCore Ultra 7 155H(開発コードネーム:Meteor Lake-H)
ユニットコム「iiyama PC STYLE-14FH129-U5-UHX」。CPUはCore Ultra 5 226V(開発コードネーム:Lunar Lake)

 ご覧の通り、日本国内でPCを販売する有名なメーカーが勢揃い。Meteor Lake世代のCore Ultraプロセッサー(シリーズ1)採用モデルに、昨年話題になったLunar Lake世代のCore Ultraプロセッサー(シリーズ2)搭載機種もたっぷり。

 その中で最も目を引いたPCは、やはりエムエスアイコンピュータージャパンの「Prestige 16 AI Evo」。CPUはCES 2025で発表したばかりのCore Ultra 9 285H(開発コードネーム:Arrow Lake-H)。つまり、国内未発売モデルとなります。

Prestige 16 AI Evo(黄色枠内)は16型ノートPCなので、ほかよりもひとまわり大きめですが、けっこう薄型軽量でした。従来モデルの「Prestige 16 AI Evo B1M」(Core Ultra 7 155H)でも、厚さ18.95mm、重量1.59kgですからね

 iGPUにXe-Coreを8基内蔵するIntel Arc 140Tを採用し、薄型軽量ノートPCでもPCゲームがそこそこできるんじゃないかって期待されてるやつですな。Lunar LakeのXe2世代ではなく、前世代のXe-LPGを強化した「Xe LPG+」ですが、性能がめっちゃ気になりますよね。

Core Ultra 9 285Hを含むCore Ultra 200Hシリーズ(Arrow Lake-H)の概要

2025年の国内PC市場は2桁台の成長を期待

 インテルいわく、2025年のPC市場はNPUを搭載するAI PCが全体の41%を占めるそうな。昨年は生成AIがブームになりましたが、今年はより身近な「AIエージェント」などの登場が期待されており、さらにAIをローカルで高効率実行できるPCの存在感が高まりそうです。

一昨年は市場の10%、昨年は22%だったAI PCが、2025年は41%になるという予測です

 グローバルPC市場の成長率予測は昨年の+4%になるとのこと。今年はWindows 10のサポートが終了する年になるので、大量のリプレイス需要が期待できそうですよね。

 ちなみに、セミナーのQ&Aセッションでは、国内成長率に関する予測を記者から質問されると、日本はリプレイスの需要が多そうだということで、「2桁台の成長が期待できる」との予想を回答しておりました。

グローバルPC市場の成長率予測は昨年の+4%

 なお、会場にはPC自作向けのマザーボードも展示しておりました。ノートPCと比べると市場は小さくなりますが、デスクトップPCもコロナ禍の頃からじわじわと伸びております。特にゲーミング用途では顕著です。

Arrow Lake-Sこと、Core Ultra 200Sシリーズ向けのインテル800シリーズチップセットを採用するマザーボード群

 CES 2025では、Core Ultra 200Sシリーズに待望のNon-Kモデルが発表されました。国内でもすでに一部SKUの販売が始まっておりますが、その相棒にちょうどいいインテルB860チップセット採用マザーボードも発売中です。

 また、デスクトップゲーミングPC市場では、2025年2月28日に発売するカプコンの超大型タイトル「モンスターハンターワイルズ」向けに、動きが活発になってきました。2月7日には公式ベンチマークソフトが公開されたので、買い替えを考える人も激増していることでしょう。

 そんな中、インテル株式会社はカプコンを含む、複数の大手ゲームメーカーやPCメーカーと組んで、春商戦キャンペーンを開催する予定です。

カプコン、コーエーテクモゲームス、コナミ、スクウェア・エニックス、セガ、バンダイナムコエンターテインメント、505 Gamesと大手が名を連ねております。どんなキャンペーンになるのか楽しみですね

 また、Z世代向けには「#BET ON YOUR FUTURE with インテルCore Ultraプロセッサー」というキャンペーンも予定しています。エイベックスの8人組ボーイズグループ「ONE OR EIGHT」を起用し、AI PCを推していくそうです。

「#BET ON YOUR FUTURE with インテルCore Ultraプロセッサー」キャンペーンは、2025年2月4日~2025年4月30日まで開催。キャンペーンサイトはコチラ(https://mdpr.jp/special/betonyourfuture_core-ultra/)。ONE OR EIGHT 初のファン・ミーティング STAGE ONE“SHŪKAI”T シャツと、キャンペーン・オリジナルONE OR EIGHTコラボ・ワイヤレス・イヤホンが抽選で当たるなど、SNS施策もあるようです

 ほか、プレスセミナーでは「SATAS」(半導体後工程自動化・標準化技術研究組合)など、日本独自の取り組みを紹介。ここ数年苦戦が続くインテルですが、同社の代表取締役社長 大野 誠氏は、第3代CEOであるアンドリュー・S・グローブ氏の言葉を引用しました。

インテル中興の祖、アンドリュー・S・グローブ氏の言葉

 それは「危機の時、ダメな会社は消え、良い会社は生き残り、優れた会社は進化する」というもの。大野氏はこの至言を、現状の自分たちに照らし、成長と変革の重要性を語りました。

 これはなにもインテルに限った話ではなく、現在の日本企業(弊社も含め)全般に言えるのではないかと思います。物価高に災害、少子高齢化による担い手不足など、我が国を取り巻く現状は決して明るい話題ばかりではありません。

 そんな中、PCやIT、AIで解決できる問題は数多くあると思います。高精度気象予測のスーパーコンピューターはその最たる例かと思いますが、生産効率向上に役立つDXや、余暇の時間を楽しむPCゲーミングだって誰かの心を支えているもの。

 その一助になれるよう自分も頑張らねばと、身が引き締まる言葉でした。その苛烈な経営手法に賛否はあるでしょうが、インテルに急成長をもたらしたアンドリュー氏の思考法が今、再度求められているのかもしれません。

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