先行復刊5点すべてが重版 昭和の人気作家・獅子文六が今ひそかなブーム 代表作『自由学校』が遂に登場!
@Press / 2016年6月10日 10時0分
株式会社筑摩書房(所在地:東京都台東区、代表取締役社長:山野浩一)は、昭和の人気作家・獅子文六の代表作『自由学校』を2016年6月10日(金)に文庫復刊します。
<自由学校 書影>
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(表紙は、注目バンドceroのジャケットや村上柴田翻訳堂(新潮文庫)の装画でも活躍する柳智之氏描き下し)
【獅子文六について】
獅子文六は40年以上前に死去し、長い間作品が読みにくい状況が続いていた作家ですが、今、30代を中心に若い世代の間でひそかに注目を集めています。
2013年に復刊したユーモア恋愛小説『コーヒーと恋愛』(ちくま文庫)は現在17刷、累計6万7千部。2015年に読者のリクエスト多数により初文庫化したドタバタラブコメディー『七時間半』は7刷、累計3万4千部。他、『てんやわんや』『娘と私』『悦ちゃん』など刊行した5点すべてに重版がかかる人気ぶりとなっています。
「会話のテンポが軽快でスカッとする」「不思議と古臭さがなくおしゃれ」といった声が多く、懐古的でなく「新鮮な作品」として読まれているのが面白い特徴です。
これまで昭和の隠れた名作を新たな「表紙」と「解説」で発掘してきたちくま文庫ですが、獅子文六復刊企画第6弾となる今回、満を持して戦後文学の金字塔で誰もが認める代表作『自由学校』を刊行いたします。真打の登場でますますこのブームに拍車がかかりそうです。
【『自由学校』内容紹介】
しっかり者の妻とぐうたら亭主に起こる夫婦喧嘩をきっかけに、戦後の新しい価値観をコミカルかつ鋭い感性と痛烈な風刺で描いた代表作。
1950年に朝日新聞で連載された本作は始まるやいなや話題となり、映画化のオファーが殺到しました。そして、なんと松竹と大映がそれぞれ製作する異例の事態となり、1951年5月5日に同時公開されました。2作ともに大ヒット、それまで主に興収をあげていた正月やお盆の時期の入場者を凌ぐ勢いに当時の大映の関係者が、この5月の連休を「ゴールデンウィーク」と名付けた、といわれています。
【解説は戌井昭人氏】
小説家、劇作家として活躍する戌井昭人氏が解説文を執筆しています。獅子文六のコミカルさに通じる戌井氏の感性で作品の魅力を存分に語っていただいています。さらにこの文章の中で獅子文六との意外な関係も明らかに…。この一見意外な組み合わせにも実は仕掛けが隠されています。
<POP画像>
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【著者プロフィール】
獅子文六(しし・ぶんろく)
1893-1969年。横浜生まれ。小説家・劇作家・演出家。本名:岩田豊雄。慶應義塾大学文科予科中退。フランスで演劇理論を学び日本の演劇振興に尽力、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成した。一方、庶民生活の日常をとらえウィットとユーモアに富んだ小説は人気を博し、昭和を代表する作家となる。その多数は映像化された。『てんやわんや』『コーヒーと恋愛』『娘と私』『七時間半』『悦ちゃん』(以上、ちくま文庫)『大番』『海軍』など。芸術院賞受賞、文化勲章受章。
<著者・獅子文六>
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【書籍情報】
『自由学校』獅子文六/著 ちくま文庫
発売日 : 2016年6月10日
ISBN : 9784480433541
ページ数: 432
定価 : 本体880円+税
解説 : 戌井昭人
カバー装画・デザイン:柳智之
URL : http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480433541/
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プレスリリース提供元:@Press
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