ハート・リングフォーラム認知症の新・常識2016 in 北海道「口から考える、認知症」を開催
@Press / 2016年9月23日 15時0分
認知症にやさしい社会を目指すNPO法人ハート・リング運動(代表理事:今村聡、大久保満男、菊池令子、小阪憲司)は、敬老の日にあわせて2016年9月19日(月・祝)に、ハート・リングフォーラム認知症の新・常識2016 in北海道 「口から考える、認知症」~あなたとご家族のための、介護・生活・予防の知恵~を、札幌市内で開催。高齢者を中心に約500名の方が集まりました。
イベントの第1部では3テーマの基調講演が行われました。北海道医療大学歯学部教授の越野寿氏は、噛むことが脳に良い刺激を与えることから、口から食べられる人は認知症が少なく、生活が自立していると、咀嚼と認知症の関係性を解説。
砂川市立病院認知症疾患センター長の内海久美子氏は、市民ボランティアと医療・介護・地域の連携で「認知症になっても安心して暮らせる街」を目指す取り組みを披露し、支え合う地域づくりの重要性を提唱しました。
北海道大学病院歯科診療センター 高齢者歯科講師の柏崎晴彦氏は、口腔ケアを怠ると誤嚥性肺炎のリスクも高まり、歯の残存本数が減ることで認知機能の低下にも繋がると、口腔環境を清潔に保つ重要性を披露しました。また、よく噛んで、しっかり飲み込むことが認知症予防に繋がると、口から食べることを継続する大切さも啓発しました。
第2部のエンディングトークでは、介護漫画家の北川なつ氏が、「鼻からコーヒーを飲んでみました~介護施設での食にまつわる経験から」として、実際に介護をしてきた経験談をイラストで紹介。さらに、早田雅美(NPO法人ハート・リング運動 介護家族)が、認知症当事者及びその家族の様々な問題を介護・生活・予防の視点から提言し、介護生活における食の重要性を強調するとともに、認知症に対する正しい理解と思いやりをもつことの重要性を話しました。
今回のフォーラムでは、食べる、話す、噛む、飲み込むという「口腔機能」から認知症について考え、「口から食べることの幸せ」「食べることは生きること」など、お口を良好に維持することが、認知症当事者および予備群の生活に大きく関わることに注目が集まりました。
認知症は誰もがなる可能性のある、無関係ではいられないテーマです。社会全体が認知症についての正しい理解と思いやりの輪を広げていくことの必要性と、認知症と共に生きる明るい未来を照らすメッセージをお届けしました。
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
【関連画像】
この記事に関連するニュース
-
「口の渇き」も危険なサイン!お口の老化をチェック
ハルメク365 / 2024年5月1日 21時0分
-
これで肥満防止、がんの抑制、全身の体力向上になるうえボケない…長生きに直結する「卑弥呼の教え」の中身
プレジデントオンライン / 2024年4月18日 15時15分
-
雪印ビーンスターク 医療従事者向けに「口腔ケア」をテーマとしたWebセミナーを開催
PR TIMES / 2024年4月18日 14時45分
-
サステナビリティ取り組みの社会的インパクトを推計。ガム噛み習慣による介護費抑制効果は年間約52億円
PR TIMES / 2024年4月18日 11時45分
-
小学生のウズラの卵窒息事故を受け、小児の口腔育成を重要視。
PR TIMES / 2024年4月17日 9時45分
ランキング
-
1「サイゼが潰れたら喜ばしい」創業者が語る真意 「世の中が良くなることは、すべて最高だ」
東洋経済オンライン / 2024年5月12日 12時20分
-
23期連続減益に沈むヤマト「強気計画」に漂う暗雲 2024年度は荷物量回復で巻き返しを図るが
東洋経済オンライン / 2024年5月11日 7時30分
-
3「超円安」に悲鳴!外食業界で続く値上げの波 「1ドル=160円」なら全面値上げも続出か
東洋経済オンライン / 2024年5月12日 7時50分
-
4年賀状は過去最大17%減、2023年度の引受数…「ゆうパック」はヤマト運輸と協業で増加
読売新聞 / 2024年5月11日 20時22分
-
5総額9000億円「築地再開発」に渦巻く期待と不安 国際競争力の向上と環境への配慮の二兎を追う
東洋経済オンライン / 2024年5月12日 7時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください