フォーラムエイトの「UC-win/Road」64bit対応にエンバカデロの「Delphi 10.1 Berlin」が採用
@Press / 2017年7月25日 14時0分
エンバカデロ・テクノロジーズ(本社:米国テキサス州オースティン、日本法人:東京都文京区、日本法人代表:藤井 等、以下 エンバカデロ)は、株式会社フォーラムエイト(東京都港区、代表取締役社長:伊藤 裕二)が提供する土木建築の分野で利用される大規模な3Dシミュレーションソフトウェア「UC-win/Road」の64bit対応バージョンアップの開発において、エンバカデロが提供するクロスプラットフォーム対応統合開発環境「Delphi 10.1 Berlin」が採用されたことを発表します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/133997/LL_img_133997_1.png
UC-win/Roadによる大規模3Dシミュレーション画面
URL: https://www.embarcadero.com/images/jp/case-studies/forum8-uc-win-road-case.pdf
「UC-win/Road」は、エンバカデロの提供するDelphiで開発された建築土木の分野で活用される3Dシミュレーションソフトウェアです。大規模な3次元空間とVRを短時間で容易に作成することができます。これまで「UC-win/Road」の3Dシミュレーションの演算は、32bitのメモリ空間を前提とした設計で行われていました。都市全体のシミュレーションを一度に行うなど3Dシミュレーションの大規模化により64bitへの対応が迫られ、開発環境として「Delphi 10.1 Berlin」が採用されました。
通常のソフトウェア開発では、32bitから64bitへ変更する際に変数宣言や演算方法などの大幅な変更が必要であり、多くの開発工数がかかることが一般的です。しかし、「UC-win/Road」は、Delphiで標準提供されるコンポーネントを使用して開発されたこともあり、バージョンアップに伴う開発工数を大幅に削減することができました。コンポーネントを使用したアプリは、コンパイル時にターゲットの設定を64bitに変更するだけで大半のプログラムを64bit化することができます。
■Delphiの採用により初期から64bit対応まで開発工数が大幅削減
フォーラムエイトでは、初期の「UC-win/Road」開発から Delphi を全面採用しています。コードの見やすさという点で生産性が高く、少人数の分業ができることからわずか数名の開発チームながら2年という期間で初期バージョンをリリースできたと高く評価されています。
「Delphiは、ライブラリが豊富で、UC-win/Roadの開発でも提供コンポーネントを使用している。コンパイル時に設定を64bitにすることで簡単に64bit化することができ、大幅な工期短縮となった。
UC-win/Roadの開発では、独自開発ライブラリも多く存在する。それらを64bitに対応するために必要な変数や処理の変更においては、Delphiが持つ明瞭な言語構文により、修正箇所を簡単に検索・修正することができた。」
執行役員 VR 開発マネージャのペンクレアシュ・ヨアン氏
https://www.atpress.ne.jp/releases/133997/img_133997_2.jpg
Delphiでは、豊富な何百種類以上のコンポーネントを提供しています。通常のシステム開発では、コンポーネントをドラッグ&ドロップして作成するビジュアル開発が可能です。コンパイル時にターゲットを64bitに設定するだけで自動的に64bit対応のネイティブアプリケーションが作成可能なため、アプリケーションのマイグレーションにおいても活躍しています。
■Delphiの生産性の高さで「UC-win/Road」の開発の幅が広がる
様々な業界・用途でVRや3Dシミュレーションの利用が広がってきています。自動車・製造業界、教育、エンタテインメント、医療分野などモバイル端末とのデータ連携やIoTデバイスで取得したデータを活用するなどマルチOS・マルチデバイスを利用したシステムの開発にもDelphiが活躍します。Delphiの生産性を武器に「UC-win/Road」の更なる開発が進められています。
■「UC-win/Road」の64bit対応により可能になった大規模シミュレーション
32bitでは、20×20kmだった長距離道路のシミュレーションが64bit対応により400×200kmに拡大され、津波・氾濫、風、音響など解析結果の長時間可視化、地形空間の拡大、分析能力の向上に加え、配置モデル数の拡大、高品質テクスタ、4GB以上のメモリを有するモデルにも対応可能となり、より大規模な3D空間をストレスなく表示することができるようになりました。処理速度も上がり、エンジニアとユーザにとって負荷がなくシミュレーションが行えるようになりました。
<「UC-win/Road」について>
地形・海底地形など世界をカバーした大規模な3次元空間、バーチャル・リアリティ(VR=仮想現実)をわかりやすい手順と操作で驚くほど短時間に作成できます。線形、断面、地形処理から交通設定、モデル設定処理など卓越したVR作成・編集機能を装備し、多様なVR表示をサポートするビジュアルオプションツールズや各種プレゼンテーション機能で、景観検討、設計協議、事業説明などにおけるリアルタイムプレゼンテーションをサポート。走行シミュレーションに加え、日照、交通流、ドライブシミュレーションなどによる高度なリアルタイムシミュレーションに対応し、エンジニアの設計、開発、研究業務を大きく支援します。
https://www.atpress.ne.jp/releases/133997/img_133997_3.png
■フォーラムエイトについて
1987年創業。ゼネコン、建設コンサルタント、官公庁、自治体、自動車メーカー等を対象とし、土木・建築の構造物設計支援CAD、VR(バーチャルリアリティ)などのソフトウェア・技術サービス、地震・液状化・津波・洪水・避難など防災対策に関わるソリューション、スパコンを用いた構造解析、騒音解析、CGレンダリング、風・熱・流体解析サービス、ドライブシミュレータ等のソフトウェアを核としたインテグレーションを提供しています。
■エンバカデロ・テクノロジーズについて
1993年にデータベースツールベンダーとして設立され、2008年にボーランドの開発ツール部門「CodeGear」と合併したエンバカデロ・テクノロジーズは、アプリケーション開発者とデータベース技術者が多様な環境でソフトウェアアプリケーションを設計、構築、実行するためのツールを提供する最大規模の独立系ツールベンダーです。2015年10月には、独立系ツールベンダーであるアイデラの傘下となり、さらなる技術革新と製品/サービスの品質向上に努めています。米国企業の総収入ランキング「フォーチュン100」のうち90以上の企業と、世界で300万以上のユーザーが、エンバカデロのRAD Studio、Delphi、C++Builderといったアプリケーション開発ツールやデータベースツールを採用し、生産性の向上と革新的なソフトウェア開発を実現しています。
■一般の方からのお問い合わせ先:
エンバカデロ・テクノロジーズ
〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル 5F
TEL:03-4540-4148
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