日本で最初の卸商業団地「高崎問屋街」50周年記念事業の一環として、参加型アートプロジェクト「問ひ屋プロジェクト」開始
@Press / 2017年10月11日 13時30分
高崎卸商社街協同組合(理事長:吉濱 達三)と、アートを触媒にした地域開発や教育事業を展開するNPO法人インビジブル(理事長:林 曉甫)は、日本で最初の卸商業団地「高崎問屋街」50周年記念事業の一環として参加型アートプロジェクト“問ひ屋プロジェクト”を開始いたしました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/140192/LL_img_140192_1.jpg
パブリックアート《耳を澄ます》
■50周年記念事業“問ひ屋プロジェクト”とは
2017年7月に公開制作をスタートした“問ひ屋プロジェクト”は、コミュニティ・エンゲージメント(※)の手法を取り入れ、実現に至るプロセスを重視しながらプロジェクトを展開してきました。そして、高崎卸商社街協同組合の組合員企業や地域の人々とアートを触媒にした交流を重ねることで、共に“問い”を投げかけ問屋街がもつ新たな可能性を探求し、今回は、高崎問屋街のシンボルである「viento(風)」をテーマに「パブリックアート」「ウォール」という2つのプロジェクトと、街の新たな可能性を可視化させるための「ラボ」「レジデンス」という2つのプロジェクトを実施しました。
問ひ屋プロジェクトは、50周年を機にこの街に撒かれたアートの種を多くの人々の手で少しずつ育み、アートを触媒にまだここにない出会いを作り続けていくことで、次の50年がより豊かになることを目指しています。
※コミュニティ・エンゲージメントとは、関わり方の理念と戦略・手段。コミュニティ・ディベロップメント(コミュニティが主体的に生活課題をソフト・ハード問わず解決する営み)において、重要視されています。主体者が置かれている状況や心情を理解し、「双方向のコミュニケーションを設計」することで、人と人、人と地域をつなげ、生命力がある地域づくりを目指す長期的なプロセスです。
※高崎問屋街について
高崎問屋街は、高崎市内の卸商社が郊外に団地を造成して問屋の集団化を図り、その機能を強化する目的で結束し、昭和38年4月に母体となる「高崎卸商社街協同組合」を設立。通産省の流通機構構造改革の一環として、昭和42年に11万坪という広大な土地に、市内卸商社約170社が集まり、日本で第1号の卸商業団地「高崎問屋街」が誕生しました。以来、北関東の流通の中核拠点としての地位を築いています。
■プロジェクト概要
会期 : 2017年10月19日(木)~11月5日(日)
※毎週月曜日~水曜日休業
会場 : ビエント高崎内各所
(〒370-0006 群馬県高崎市問屋町二丁目7番地)
及び周辺エリア
WEBサイト : http://www.toiya.org/
主催 : 高崎卸商社街協同組合
プロデューサー: 林 曉甫
(NPO法人インビジブル マネージング・ディレクター)
ディレクター : 菊池 宏子
(NPO法人インビジブル クリエイティブ・ディレクター)
■実施プロジェクト
<プロジェクト名:ラボ>
作品名 :《問ひ屋ラボ》
プロジェクト・リーダー:松野 由夏、林 敬庸
https://www.atpress.ne.jp/releases/140192/img_140192_2.jpg
“問ひ屋ラボ”は、ビエント高崎の飲食街にある空き店舗を活用し、高崎問屋街で働き、暮らす人々の交流や展示、イベントスペースとして活用できる空間です。“問ひ屋プロジェクト”の展示だけでなく、この街の未来をつくりだす実験的な試みを行う場所として稼働させていきます。なおこのスペースは、高崎問屋街にある多くの企業様による資材の寄付ならびに、高崎問屋街の歴史や記憶と関わりの深い物品を活用し完成させました。
<プロジェクト名:ウォール>
作品名 :《目を開く》
プロジェクト・リーダー:今井 俊介
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“目を開く”は、ビエント高崎のガラス面をキャンバスに見立て、今井 俊介を中心に「街の風」の視覚化を試みたプロジェクトです。展示された作品越しに見える中央公園、高崎問屋街の景色、そして作品の前を往来する人々も作品の一部となり、見慣れた街の風景に変化を加えていきます。同時に、ガラス面に展示された作品を縦に5分割したポスターをアート作品として高崎問屋街各所に展示することで、街のつながりを可視化させていきます。
<プロジェクト名:レジデンス>
作品名 :《街を問う》
プロジェクト・リーダー:山田 悠
https://www.atpress.ne.jp/releases/140192/img_140192_4.jpg
“街を問う”はアーティストが高崎問屋街に滞在し、街に潜む特性を活かしながら作品制作を行うプロジェクトです。今回は、アーティストの山田 悠が滞在制作を行い、物の流れを作ることが問屋・卸売業者の仕事でありながらも何かしらの理由で事務所や倉庫に残った物を集め、高崎問屋街に留まった“物(もの)”、“理由(わけ)”、“物語(ストーリー)”に注目し収集することで見えてくる高崎問屋街を描くプロジェクトを発表します。
<プロジェクト名:パブリックアート>
作品名 :《耳を澄ます》
プロジェクト・リーダー:松野 由夏、林 敬庸
https://www.atpress.ne.jp/releases/140192/img_140192_1.jpg
“耳を澄ます”は、ビックキューブの大屋根を支える支柱に、この街で集めた資材を使いながら、この街で働く人々と共に数ヶ月かけて作り上げたアート作品です。この作品には、高崎問屋街の風の音を聞くための装置が取り付けられており、普段は意識して聞くことの少ない、風の音に耳を傾けることができます。また、期間限定で最高部に取り付けられた「街の小さな見晴し台」のような場所に登ることができ、普段見慣れない高さから高崎問屋街を一望し、風を感じることができます。
■プロジェクトチーム
<今井 俊介(いまい しゅんすけ)>
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アーティスト
武蔵野美術大学大学院修了。絵画の基本的要素である、色、形、空間についての考察を元にカラフルなストライプ柄が重なり合う構図を描き、平面の可能性と「観ること」の根本的な意味を探求する作品を制作。
<菊池 宏子(きくち ひろこ)>
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アーティスト/NPO法人インビジブル クリエイティブ・ディレクター
ボストン大学芸術学部彫刻科卒業、タフツ大学大学院博士前期課程修了。アーティストの立場から、教育・ワークショップ開発・ボランティア育成などのプログラム開発やアートを活かした地域再生事業を国内外で展開。
<林 曉甫(はやし あきお)>
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NPO法人インビジブル マネージング・ディレクター
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋マネジメント学部卒業。NPO法人BEPPU PROJECTを経て、2015年にNPO法人インビジブルを設立し、アートを触媒にしたプロジェクトや教育事業などを実施。
<林 敬庸(はやし たかつね)>
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建築家/大工
90年以上にわたり神社、仏閣、住宅などを造り続ける家業を引き継ぐ職人。現在は大型遊具、ツリーハウスなども手がけると同時に、日本の木造建築技術と文化を伝えるために数多くのワークショップを実施。
<松野 由夏(まつの ゆか)>
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建築家
建築士事務所「株式会社みかんぐみ」勤務後、2013年にDesign studio Hutte、2017年に株式会社メゾン一級建築士事務所を設立。設計だけでなく街づくりやコミュニティ作りに関わるプロジェクトを多数手がける。
<山田 悠(やまだ はるか)>
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アーティスト
エコール・デ・ボザール・ド・ディジョンで空間デザインとアート課程を修了。変動する都市環境の中で自らの行為をどのように作品として成立させることが出来るかについて関心を持ちながら創作活動を行なう。
写真撮影 :木暮 伸也
編集 :市川 照予
デザイン :中西 要介
ロゴデザイン :中澤 耕平
WEBサイト制作:竹田 大純
■法人概要
商号 : NPO法人インビジブル
代表者 : 代表理事 林 曉甫
所在地 : 東京都中央区日本橋堀留町2-4-5 長谷川ビル5階
設立 : 2015年7月8日
URL : http://invisible.tokyo/
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プレスリリース提供元:@Press
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