「書店ファースト」と「下町人情」で58万部!「本所おけら長屋シリーズ」ヒットの秘密
@Press / 2018年2月7日 14時0分
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 清水卓智)は、畠山健二著『本所おけら長屋(十)』(本体620円・税別)を、2018年2月8日に発売します。
本書は、お江戸は本所亀沢町にある「おけら長屋」の個性豊かな住人が巻き起こす珍騒動を、下町の演芸作家出身の著者が笑いと涙につつんで描く、書き下ろし連作時代小説です。
古典落語を思わせるテンポのいい筆致と、心がじんわり温かくなる物語展開で愛される本シリーズは、累計発行部数58万部を突破。独自の販促スタイルを貫いてファンを増やし、第10巻を刊行するまでの人気シリーズとなりました。
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■ ■書店ファーストを徹底!キャラバン&イベントでファンを拡大した4年半
2013年7月に初版1万部でスタートした『本所おけら長屋』第1巻。しかし、時代小説初挑戦の畠山健二氏は、無名の上に実績もなし。そこから巻を重ねるごとに読者を増やせた大きな理由は、著者が販促の陣頭に立ったこと。半年に1冊の新刊発売のたびに、オリジナル法被や前掛けを着用して全国書店を巡回したのです。
著者の話術を活かした「トークイベント」「サイン会」で読者と直接交流するなど、コツコツとした歩みの積み重ねでした。
書店訪問時は「手ぬぐい」や「千社札」などのグッズ持参。著者の軽妙トークで売り場に笑いと活気を届けるこのキャラバンは、今や「おけら長屋シリーズ」の名物です。半年に一度の巡回を心待ちにする書店員もいるほど、おなじみの企画になっています。
さらに、カバーデザインを変更による女性層へのアプローチや、無料試し読み冊子の店頭展開で、読者拡大に成功。こうした取り組みで、6巻発売時点で累計18万部だった「本所おけら長屋」シリーズは、8巻で累計発行部数36万部と、一気に倍増したのです。
ソーシャルネットワークサービスの普及によって、変化が著しい現代のコミュニケーション。そんな中にあって、落語ブームなどでも見直されているのが「下町人情」です。PHP研究所は、今後もこのニーズに応えながら、「本所おけら長屋シリーズ」のさらなる充実を目指してまいります。
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『本所おけら長屋シリーズ』参考資料
■ ■最新巻(十)の裏テーマは「男が泣ける」
男と男がお互いを認め、欠点や失敗があっても、自分は差し置いても助け合う関係。
これまで本作を通じて、「胸キュン」「親子の情」など、様々な裏テーマでお江戸の「下町人情」の世界を描いてきた著者が、最新刊で掲げたのは「男が泣ける」。
ネットやSNSが主流になったコミュニケ―ションから、零れ落ちてしまった人間と人間の血の通ったつながりとは? なかでも今回は「男が男に惚れる」といった心の交流を描きます。
まさに「おけら長屋」の住人になった気分で、笑ったり泣いたりできる癒しの時間に連れて行ってくれます。
■著者メッセージ
この小説で書きたかったのは、「品行は悪いけれど、品性がいい」連中です。
◇おけら長屋の万造・松吉は、学問はないし口も悪い、貧乏なのにケンカ、バクチに吉原通い。
品行がよくない典型です。
◇しかし、困った人間はほっとけない。弱い人間にやさしい。盗みや人を陥れるようなことはしない。品性はいいんですね。
◇現代社会を見ると、SNSで友達を何百人も何千人も作れる時代になった一方、他人のプライバシーを暴いたり、匿名で叩いたりもできる。品行はよいようでも、品性の面でどうかと考えてしまいますね。
■ ■著者について
畠山健二(はたけやま けんじ)
1957年、東京都目黒区生まれ。墨田区本所育ち。
演芸の台本執筆や演出、新聞・週刊誌のコラム連載、ものかき塾講師まで精力的に活動する。
2012年、『スプラッシュ マンション』(PHP研究所)で小説家デビュー。翌年、初の文庫書き下ろし時代小説『本所おけら長屋』(PHP文芸文庫)が大好評、ロングシリーズとなる。その他の著書に、『下町呑んだくれグルメ道』(河出文庫)、『超入門! 江戸を楽しむ古典落語』(PHP文庫)などがある。
台東区、墨田区の東京下町エリアで活躍する様々な人々を紹介するインタビュー番組、J:COM「東京下町人図鑑」のレギュラー司会を務める。
【OKERA NOTE 畠山健二 公式サイト】http://okeranote.com/
■登場人物やシリーズ既刊9作品についてはこちら
【本所おけら長屋シリーズ特設サイト】https://www.php.co.jp/okera/
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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