アマデウス、アジア太平洋の人口密集都市を変革するスマートシティの提案とタスクフォースの設立を発表
@Press / 2018年5月9日 17時0分
全世界の人口のうち都市に居住する割合は現在の55%から大幅に増加し、2050年には70%に達すると予測されています。そのため、全世界の都市は、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)といったテクノロジーを活用し、資源を最大限に利用することを目指しています。
アマデウスは本日、アジア太平洋地域における同社の新たなスマートシティの提案を主導に取り組むタスクフォースの設立を発表しました。これにより、世界有数の人口密度の高い都市でスマートモビリティを実現し、将来の生活や旅行の方法を変えていきます。
世界が拡大し相互のつながりがより緊密になる中で、都市の効率性を向上させるために各国政府が計画している都市のスマートシティ化において、人々が都市に旅行し、移動する方法を変革する「スマートモビリティ」は不可欠なものです。
旅行業界における幅広い事業を展開するアマデウスは、スマートシティの開発の中心において独自の位置付けにあります。アマデウスの提案は、同社のITバックボーンを活用して旅行全体にわたる真のモビリティを実現するもので、ドアツードアのシームレスな旅行体験を提供します。アマデウス・アジアのコーポレート戦略および事業開発担当バイスプレジデントであるSimon Akeroydが率いるスマートシティの提案により、各都市は観光業と地元住民の日常的な通勤通学を向上させるために、既存のインフラと新しいテクノロジーを最大限に活用できるようになります。
Akeroydは次のように述べています。「都市化が進み、政府が交通渋滞、汚染、エネルギー、資源の不足といった課題に直面している今、都市がテクノロジーを活用し複雑な問題を解決することは不可欠です。将来の旅行は、よりパーソナライズされスマート化された体験を提供するために、複合的移動とデータが主導するようになるでしょう。スマートシティの登場で旅行業界と観光業界は活性化されるため、公共セクターと民間セクターはデータの共有とテクノロジーの活用に向けて協力が必要になります。これが成功裏に行われれば、住民と旅行者が現在そして将来に期待している没入型の旅行体験とサービスが実現するものと、我々は確信しています。」
アマデウスは、将来のスマートシティを実現するソリューションの提供のため、公共セクターおよび政府と協力していきます。2017年、同社は全世界におけるイノベーションの研究開発のために8億米ドルを投じていくと発表しました。この予算のうち半分は、生体認証、旅行者識別、IoT、巨大データプラットフォーム、乗客処理ソリューションなど、スマートモビリティを推進するテクノロジーに直接関係したものです。アマデウスはこの投資の強化とスマートシティの取り組みの推進のため、最近の企業買収を通じて、空港ITやホテルITをはじめとする戦略的フォーカス分野にさらに30億ドルの追加投資を行いました。
全世界の47のメガシティのうち29都市はアジア太平洋地域にあり、中国だけでも15都市を数えることから、アジアはアマデウスのスマートシティソリューションの戦略的フォーカスとなっています。また、アジアの膨大な人口と新興中流階級の台頭は、次の10億人のアジア人旅行者が間もなく動きだすことを意味しており、2030年までには全世界の旅行者の移動の半分はアジアで展開するようになると予測されています。
アマデウスは現在、アジアのスマートシティ化を支援するため、アジア太平洋地域における主要プロジェクトに多数取り組んでいます。その例は以下のとおりです。
スマートツーリズム:アマデウスは各都市に多数のインバウンド旅行者を呼び込み、旅行者の好みをより的確に理解できるよう、日本を含めたアジア各国政府観光局と緊密に協力しています。スマートツーリズムとは、旅行インテリジェンスおよびデジタル広告で実現するもので、ビッグデータを活用し都市がよりよい意思決定をできるよう支援します。
アマデウスは旅行情報およびサービスハブのプロジェクト(TIH)でシンガポール政府観光局にも協力しています。TIHはB2Cのコンテンツおよびサービスを格納するプラットフォームで、これを利用する旅行プロバイダーは顧客にいっそうパーソナライズしたサービスが提供できるようになります。
香港国際空港(HKIA)とアマデウスは協力して、世界初のホットスワップ可能なバッテリー式移動チェックインキオスクを導入しました。iCUSSと名付けられたこのキオスクは、セルフサービスおよびフルサービスのモードに対応しており、全体的なチェックイン体験のあり方を根本的に変えます。多様なクラウドベースのモバイルキオスクは、アマデウスの一般的な使用技術を利用しており、迅速に配備して移動することができ、空港でのチェックインやフルサービスのオペレーションを提供します。 空港は異なるシステムや固定場所に縛られることはなくなり、乗客に役立つ自由度と柔軟性を高めることができます。
アマデウスのスマートシティの新たなタスクフォースは、グローバルにスマートシティに関連した数多くのプロジェクトを手がけてきました。その一例は、欧州連合(EU)の「Shift to Rail (S2R) Innovation Program 4」です。これは、アマデウスのITソリューションを活用して、欧州内の長距離および短距離の旅行向けの完全に統合された複合的移動の旅行者サービスを提供しています。また、アマデウスのエアラインチームによるこの分野のイノベーションの例としては、ルフトハンザ航空とのパートナーシップがあります。このパートナーシップでは、ルフトハンザがアマデウスの顔認識テクノロジーを利用して、ロサンゼルス国際空港(LAX)において乗客が搭乗に要する時間を大幅に短縮します。
アマデウスの旅行ITソリューションおよび商品には、トラベル・インテリジェンス、デジタル広告、航空会社および空港のIT、ホスピタリティサービス、目的地サービスなどがあります。
アマデウスについて
アマデウスは世界の旅行業界へ先進のテクノロジーソリューションを提供する大手プロバイダーです。その顧客は、旅行プロバイダー(航空会社、ホテル、鉄道会社、フェリー運行会社等)、旅行販売者(旅行会社、旅行販売サイト)、旅行購入者(一般企業やTMC)等に分類されます。
アマデウスグループは全世界で約1万5,000人の従業員を擁し、190カ国超において事業を展開しています。スペイン(本社部門)、フランス(開発部門)、ドイツ(オペレーション部門)の他、全世界70拠点にも事業所があります。
アマデウスグループはトランザクションベースのビジネスモデルを運用しています。
アマデウスは「AMS.MC」の名称のもとスペインの証券取引所に上場しており、スペインIBEX35指数の構成銘柄です。
アマデウスについての詳細は、www.amadeus.comをご覧ください。また、旅行業界に関する情報は www.amadeus.com/blog でもご案内しています。
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プレスリリース提供元:@Press
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