忠実な色再現と100 万:1 の高コントラストを実現する 31 型4K 液晶マスターモニター発売~HDR 制作に適した全白時1,000nits と高コントラストを独自仕様のパネルと信号処理技術で両立~
@Press / 2018年9月14日 18時30分
ソニーは、新開発の4K (4096×2160 ピクセル)液晶パネルを用いた31 型のHDR 対応マスターモニター『BVM-HX310』を発売します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/166156/img_166156_1.jpg
本機は、4K 映像制作の基準モニターとして高い評価を得ている30 型4K 有機EL マスターモニター『BVM-X300』の画質性能、深い黒と正確な色再現を継承しながら、独自仕様のパネルと、新開発の信号処理技術の組み合わせにより、4K・HDR 制作に適した全白時1,000nits と100 万:1 の高コントラストを同時に実現しています。
表1: https://www.atpress.ne.jp/releases/166156/table_166156_1.jpg
『BVM-HX310』は、1本の同軸ケーブルで4K/60p 映像を伝送する映像インターフェース12G-SDI※1に、ソニーの業務用モニターとして初めて対応します。色域ITU-R BT.2020※2に加えて、2018 年12 月開始の4K 放送規格となるHLG(ハイブリッドログガンマ)、S-Log3、S-Log3(Live HDR)、SMPTE ST.2084 など、主要なHDR 方式(EOTF※3)をサポートします。
機能面では、編集後の映像の色味などを撮影現場でも確認できるユーザーLUT(ルックアップテーブル)に新たに対応しました。モニターを4 分割して表示できる「Quad View(クアッドビュー)モード」を選択すれば、4 種のLUT データを当てた映像を一度に確認することが可能です。さらに、4K HDR の各種方式(EOTF※3)と、色域やRGBレンジなどを組み合わせた複雑なモニター設定を、SDI 信号に重畳されているビデオペイロードID(VPID)に基づいて自動での切り替えも可能です。
本機は、クリエイティブなコンテンツ制作を望むプロの要望に応えるべく、長年ソニーが業務用モニター開発で培った映像評価の基準となる画質と、高い信頼性を結集させた新技術である「TRIMASTER HX(トライマスターHX)」を搭載しています。ソニーは、本機を新たな基準モニターとして、主に、放送局や映像制作プロダクションにおける品質管理、編集やカラーグレーディング、CG/VFX(特殊視覚効果)製作、クライアントの映像確認用途やライブ制作のプレビュー、プログラム確認用途として提案するほか、企業や大学などの商品開発や研究、産業用に提案してまいります。
※1:12G-SDI とは、4K の画像をシリアルデジタル信号として同軸1 本のケーブルで、12 ギガビット/秒の速度で伝送するインターフェースです。12G/6G/3G/HD-SDI に対応いたします。
※2:ITU-R BT.2020 とは、ITU-R で定められた映像フォーマットの規格です。
※3:Electro-Optical Transfer Function とは、各放送方式における、電光変換関数(電気信号の信号レベルを光に変換する時の関数)を定
めたものです。
●『BVM-HX310』の主な特長
1. 正確な画質表現を追求したソニー独自仕様の新開発液晶パネルを搭載
本機は、30 型4K 有機EL マスターモニター『BVM-X300』の画質性能、深い黒と正確な色再現を継承しながら、ソニーならではの液晶パネル技術で、全白時の高い輝度表現を実現しました。
正確な色再現、広色域、深い黒、100 万対1 の高コントラストを実現
ソニー独自仕様の液晶パネル及びバックライト技術、新開発のパネル信号処理技術により、正確な色再現かつ広色域とピクセルひとつひとつが沈んだ正確な黒を再現します。100 万対1 の高コントラストで、映像を鮮明に表示します。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/166156/img_166156_2.jpg
画像はイメージです。
全白時1,000nits を実現
『BVM-X300』に対しピーク輝度のエリア制限が無くなり、4K・HDR 制作において適した全白時1,000nits が可能となりました。
高解像度、高コントラストな再現を損なわない表面処理
液晶表面に施したAR(アンチ・リフレクション)コーティングにより、スクリーン内部からの光の散乱を抑え、4Kの高解像度をありのままに再現します。また、画面の見づらさを生む外光の反射を抑えて、よりコントラストがくっきりと見やすい仕様になっています。
2. 12G-SDI※1対応
ソニーの業務用モニターでは初となる12G-SDI※1を、入力/出力で各2 系統搭載。同軸ケーブル1 本で4K信号を入力できます。
3. ユーザーLUT 機能とQuad View モードを搭載
本機は、モニターコントロールユニット『BKM-17R』とLAN 接続することで、複数のユーザーLUT を事前に登録・保持し、任意のLUT データを呼び出して映像に反映することが可能です。求めている色再現をロケ現場やポストプロダクションで共有することができ、撮影と編集の連携を深めます。
また、55 型業務用4K 有機EL モニター『PVM-X550』同様、「Quad View モード」を搭載。モニターを4 分割表示し、各映像に合わせた設定値(EOTF※3、ユーザーLUT、色域、伝送マトリクス、色温度など)を分割画面ごとに適用することが可能です。SDR とHDR の各映像を同じ画面内で比較できます。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/166156/img_166156_3.jpg
4. ビデオペイロードID(VPID) による自動設定機能を搭載
4K HDR の各種方式(EOTF※3)と、色域やRGB レンジなどを組み合わせた複雑なモニター設定を、ビデオペイロードID に基づいて自動切り替えすることが可能です。自動設定により、手動による人為的ミスの可能性を無くし、信号情報に基づき適切な設定を行います。
●『BVM-HX310』の主な仕様
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/166156/img_166156_4.jpg
※7:BVM-HX310 独自の色度点です。BVM-HX310 として最も広色域のカラースペース設定です。
※8:非定輝度に対応します。
※9:SDI1 とSDI2 のスイッチドアウトです。但し、SDI2 に3G/HD 信号が入力されている場合に限ります。
※10:スルーアウトです。
その他の仕様や詳細に関しては、下記URL からご確認ください。
『BVM-HX310』 sony.jp/pro-monitor/products/BVM-HX310/
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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