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空気品質の改善でパフォーマンスが向上することを科学的に実証 カルモア、杏林大学の古賀教授と共同研究を実施

@Press / 2019年4月8日 14時30分

空気環境コンサルティングを主力業務とすると総合脱臭メーカー、株式会社カルモア(所在地:東京都中央区、代表取締役:村岡 昌憲)は、空気品質の違いによる脳機能の変化の差異について実証実験を行いました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/LL_img_181284_1.png
2-Backテストにおける正答率の変化(N=18)

この実験は、当社が開発した酸素クラスターイオン及び空間フレグランスの香りにより空気品質を高めることによって、脳の活動の効率を上昇させることで「パフォーマンスが向上する」と仮説を立て、前頭葉の血液量変化を測定することにより脳科学的に検証を行いました。実験は古賀 良彦先生(杏林大学名誉教授・医学博士)監修のもと実施。脳血液量変化は、株式会社スペクトラテックの近赤外線スペクトロスコーピー(NIRS)OEG-SpO2を使用し、前頭部16部位の脳血液量変化(ヘモグロビン変化)の測定分析を行いました。
実験は、20代~30代の男女8名を対象にオフィス空間内の3条件の空気品質で、それぞれの環境下での3つのテストのパフォーマンスや前頭部の脳血液量変化を測定し、空気品質が与える効果を測定しました。

▽試験方法
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/att_181284_2.pdf


■実証実験サマリー
1.室内空間の空気品質を高めることでパフォーマンスが向上
特に空気品質を高めていない場合(以下、ブランク)の雰囲気に対して、イオン及び香りによって空気品質を向上させたところ、3種のテスト(2-Backテスト、ウィスコンシンカードソーティングテスト、内田クレペリンテスト(変法))のパフォーマンスはいずれも顕著に向上しました。
特に記憶課題(2-Backテスト)の結果は、ブランク雰囲気に対して、イオンで1.25倍、香り雰囲気で1.33倍向上致しました。

▽2-Backテストにおける正答率の変化(N=18)
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_1.png

2.空気品質が良いと脳が効率的に働くことが判明
イオン雰囲気と香り雰囲気は脳血液量にそれぞれ異なる影響を与えました。すなわち前者は脳血液量を減少させ、後者は増加させることでパフォーマンスの向上に貢献することが分かりました。

前頭葉16部位の酸素化ヘモグロビン変化画像
▽ブランク雰囲気
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_4.png
▽イオン雰囲気
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_5.png

3.香り空間の効果は男女によって相違があった
パフォーマンスは男女でいずれも顕著に向上しましたが、脳内の血液量変化には男女間で大きな差が見られ、香りが脳の活動に与える効果には明らかに性差があることが分かりました。


【実験結果】
1.室内空間の空気品質を高めることでパフォーマンスが向上
計測機器装着負荷のない状態でのテストではブランクの雰囲気に対して、イオン雰囲気・香り雰囲気共に、パフォーマンス試験の結果が統計的に1.1~1.33倍向上しました。
処理能力の向上は課題の難易度が高いほど顕著でした。

▽2-Backテストにおける正答率の変化(N=18)
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_1.png
▽WCST正答率の変化(N=18)
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_2.png
▽内田クレペリンテスト変法達成数結果(N=18)
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_3.png

2.イオンと香りはそれぞれ異なった効果を脳の活動に与え、パフォーマンスを向上させることが判明
2-Backテスト時の前頭葉の脳血液量変化を示しています。イオン雰囲気においてはブランクよりも脳血液量が低下しました。一方、香り雰囲気では脳血液量が増加しました。

●前頭葉16部位の酸素化ヘモグロビン変化画像
▽ブランク雰囲気/2-Back
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_4.png
▽イオン雰囲気/2-Back
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_5.png
▽香り雰囲気/2-Back脳血液量画像
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_6.png

暖色系(黄色・赤褐色):試験開始時と比較して脳血液量が増加した部位
寒色系(緑色・青色) :試験開始時と比較して脳血液量が低下した部位

この結果は、パフォーマンスを向上させるのに、両者の雰囲気は全く反対の方法で脳に作用していることを示しています。すなわち、イオン雰囲気は、脳に過度な活動を強いることなく、効率的に機能させることでパフォーマンスを向上させるのに対し、香り雰囲気は脳の活動を活性化させることでパフォーマンスを向上させていることが分かりました。
つまり、酸素クラスターイオンで空気品質を高めることによって、脳血液量は増加せずむしろ低下したことから、その条件では、脳は過度に働くことなくパフォーマンスが向上することが分かりました。

3.2-Backテストでは、パフォーマンスに男女によって顕著な差が観察された
3つの試験の中で、パフォーマンス結果で男女差が特に著明だったのは2-Backテストでした(ブランクの成績を100%として比較:男性7名,女性6名)。

▽イオン雰囲気における2Backテストの男女のパフォーマンスの比較
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_7.png
▽香り雰囲気における2-Backテストの男女のパフォーマンスの比較
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/img_181284_8.png

図はブランクの成績を100%とした時の男性と女性のそれぞれの雰囲気におけるパフォーマンスを示したものです。どちらの雰囲気でも、ワーキングメモリを必要とする2-Backテストでは、女性の方がパフォーマンスの向上が顕著でした。
ワーキングメモリとは、情報を処理するのに必要な情報を、脳に蓄えられた記憶から選び即座に思い出す能力のことです。例えば、職場で何か指示を受けた時に、それを素早く的確に実行する為に即座に段取りを整えるには、十分なワーキングメモリの能力が要求されます。


【考察】
今回の実験により、酸素クラスターイオンや柑橘系の香りによって、オフィス空間における前頭葉の機能が積極的に求められる課題のパフォーマンスが顕著に向上することが脳科学的に実証されました。

この結果は、働き方改革が進められ、生産性の向上が声高に叫ばれる中で、1日の大半を過ごすオフィス空間の空気品質の向上は、望ましいワークライフバランスの実現をもたらす可能性があることを強く示すものと考えています。


▽古賀教授コメント
https://www.atpress.ne.jp/releases/181284/att_181284_3.pdf


【株式会社カルモア 会社概要】
株式会社カルモアは、空気環境に特化した専門コンサルティング企業として、創業以来30年近くに渡って人々が触れる空気の課題と向き合ってきました。空気の中でも、特にニオイや化学物質・カビと言った空気の品質に関わる問題解決を得意としてきました。
目に見えない空気の課題を可視化するところから事業を始めて、史上初の事象を数多く乗り越える過程でたくさんの先進的な技術やサービスを世に提供してきました。今や調査から対策まで一貫して対応が出来る総合脱臭メーカーとして、業界横断的・地域横断的に空気の問題と向き合い、活躍の場は国内に留まらずアジアを中心に海外でも展開しています。
『やさしい人がつくるやさしい会社』を企業カルチャーに掲げ、人々が心地よいと思える価値を提供することをミッションにしています。

社名 :株式会社カルモア
設立 :1990年4月2日
所在地 :東京都中央区新川2-9-5
社員数 :30名(2018年12月末現在)
資本金 :1,500万円
代表者 :代表取締役 村岡 昌憲
事業内容:・空気環境事業
脱臭装置の開発・設計・販売/消臭剤の開発・販売/
空気環境の測定・分析/カビの調査・防カビ施工/
臭気対策のコンサルテーション・脱臭対策/メンテナンス/
空間フレグランスを用いた空間演出
・自然環境事業
釣り人が集うSNSサイト運営/オンラインショップの運営


※ 本リリースに含まれる調査結果をご掲載頂く際は、必ず「カルモア調べ」と明記して下さい。


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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