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音声の聞き取りやすさを向上させる「音声明瞭化技術」都内地下鉄駅で実用化

@Press / 2019年4月15日 15時0分

TOA株式会社(本社:神戸市、社長:竹内 一弘)は、2018年10月、都営地下鉄五反田駅改札口にて、独自開発である音声明瞭化技術を実用化しました。これにより、構内アナウンス放送が騒音下でも聞き取りやすくなりました。なお、音声明瞭化技術はTOAが聴取実験で明らかにした独自開発であり、その概要や実際に五反田駅で試みた音響設計、及び音響調整については論文で発表しています。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/181666/LL_img_181666_1.jpg
現場での調整作業の様子

TOAは案内放送システムで、あらゆる公共空間における快適なコミュニケーションの実現を目指しています。そのための独自の取り組みとして、加齢による難聴者が聞き取りやすい音の調査を実施。高齢者を対象とした聴取実験結果から、「はっきり聞こえる」という印象を得られる度合いや、音声の了解度(音声の聴き間違いの度合い)は音声の周波数や音圧の違いで変化することが分かっています。また健聴者に対する同様の実験では、騒音が大きい環境下での聴取条件で了解度が改善する結果が得られました。

これらを踏まえてTOAは、構内アナウンス放送の明瞭度改善を課題としていた都営地下鉄五反田駅改札口にて、音声明瞭化技術の実用化を試行。これまでスピーカーの増設だけでは十分な効果を得られませんでしたが、本技術を活用した音響設計により、放送がただ“聞こえる”だけではなく“聞いて理解できる”ようになりました。もちろん、高齢の難聴者にとっても明瞭で聞き取りやすく、一人でも多くの方に確実に情報を届ける、という点でも貢献しています。

またTOAは、実施した聴取実験の概要とともに、了解度改善効果が期待される音響設計や音響調整を行うための注意点、および工夫について、論文にて報告。「鉄道と電気技術」誌にて「環境に応じた駅放送設備の音響改善」というタイトルで発表しています。駅改札口という聴取実験の条件と異なる音響空間において、聴取者に明瞭化した音声を届けるために必要な、使用する機器や環境の特性を考慮した調整について紹介しています。

※聴取実験概要、及び論文内容は下記URLをご参照ください。
https://www.atpress.ne.jp/releases/181666/att_181666_1.pdf


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プレスリリース提供元:@Press

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