Microsoft Mixed Reality パートナープログラムのパートナー認定を取得 ARを用いた道路インフラ維持管理におけるCIM構築の試行を実証
@Press / 2019年5月8日 14時0分
株式会社アウトソーシングテクノロジー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:茂手木 雅樹、以下 アウトソーシングテクノロジー)は、マイクロソフトコーポレーション(以下 マイクロソフト社)より「Microsoft Mixed Reality パートナープログラム(以下 MRPP)」の認定を取得いたしました。
MRPPは、Microsoft HoloLensをはじめとしたMR(Mixed Reality:複合現実)技術に関する優れたサービスを提供する企業に対して、マイクロソフト社が審査・認定する制度です。実際に、法人のお客様とのMR技術を活用した実証実験を通じ、デジタルトランスフォーメーションの課題解決に取り組んでいる企業のみ参画できる制度となっており、これまで24社の企業が認定パートナーとして発表されています(2018年11月現在)。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/183205/LL_img_183205_1.jpg
MRPP認定パートナー取得
■実証実験の内容
アウトソーシングテクノロジーでは、Microsoft HoloLens(以下 HoloLens)を活用した技術伝承サービス「AR匠(エーアールタクミ)」を、2018年3月より提供してまいりました。「AR匠」は、HoloLensを装着し、遠隔地にいる作業者同士が空間を共有し、作業やコミュニケーションが可能な先駆的プラットフォームです。
作業内容の伝達にとどまらず、マニュアル化や教育が難しいとされる、熟練技術者の培われた「勘」を、同じ視界を共有することで感覚的にも習得可能です。建設や製造業など、ものづくり業界を中心に、熟練技術者から若い世代への技術伝承にお役立ていただいております。
この度、アウトソーシングテクノロジーでは「AR匠」を活用し、東海地方の道路管理者様の協力を得て、ボックスカルバート[※1]、橋梁のメンテナンスに関わる調査・点検作業における維持管理CIM[※2]構築の試行を実施いたしました。
点検が必要な現場でHoloLensを装着し、3Dモデリングデータを作成。マニュアルや指示書を確認しながら点検を行い、損傷個所の記録、寸法計測、音声メモ情報なども3Dモデリングデータ上で管理しました。また、事務所にいる技術者も現場の情報をリアルタイムに確認できるため、3Dモデル上で作業が必要な箇所に各種指示(メモ、指示書、動画)を置くことで、現場の作業員が作業内容を的確に把握し作業することができました。
結果、これまで、現地調査、測量、図面作成など現場と事務所を行き来していたメンテナンス作業を、「AR匠」の活用により、従来の三分の一の作業工数で完了することに成功しました。
また、最終的に作業データはクラウド上(Microsoft Azure)に保管される仕様となっており、セキュリティ的にも安心してご活用いただけるサービスです。
<現場の作業イメージ:3Dスキャン・写真撮影作業>
https://www.atpress.ne.jp/releases/183205/img_183205_2.png
<「AR匠」ダッシュボード上で確認できる作業履歴イメージ>
https://www.atpress.ne.jp/releases/183205/img_183205_3.png
実証実験の詳細内容は、下記URLよりご覧ください。
https://www.acceleratefield.com/projectreport/2019/05/08/3892.html
[※1]ボックスカルバートとは…地中に埋設される箱型の構造物。道路、水路、通信線の収容など、各種の用途に使用される。
[※2]CIM(Construction Information Modeling)とは…建設における各工程で3Dモデルを活用する仕組み。調査設計、施工、維持管理など各工程での3Dモデリングに連携させることで、建設業界の生産性向上を図る取り組みのひとつ。
■エンドースメント
本リリースに関し、マイクロソフト社よりエンドースメントをいただいております。
「Microsoft HoloLensとMicrosoft Azureが連携した業務ソリューションの「AR匠」が建設業をはじめ、様々な産業領域で活用されていることを大変喜ばしく思います。
「テクノロジー」と「リソース」両方を提供できる独自のビジネスモデルをもった企業であるアウトソーシングテクノロジーが弊社のソリューションと連携することで、お客様のデジタルトランスフォーメーションがさらに推進されるものと期待しています。
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員
Microsoft 365 ビジネス本部 本部長 三上 智子」
■建設業界におけるインフラ老朽化、人材不足の課題解決を支援する「AR匠」
日本では、高度経済成長期に集中的に整備された、道路、橋、トンネルなどの社会インフラの老朽化が進み、メンテナンスの重要性が注目されています。その一方で、少子高齢化や労働人口減少により、メンテナンス業務を行う技術者不足が大きな課題となっています。
「AR匠」を導入することで、これらの課題を解決し、作業の効率化、ケアレスミスの軽減、ナレッジの共有を実現いたします。エンジニア派遣においても、業界トップレベルで事業展開しているアウトソーシングテクノロジーでは、8,000名を超える様々な業種・業務に特化したエンジニアが在籍しており、今後、HoloLensを装着した「AR匠」を活用できるエンジニア派遣も行う予定です。
アウトソーシングテクノロジーは、建設業界をはじめとした、ものづくり業界の抱える課題解決に向けて、「テクノロジー×人材力」を活用したサービスを展開してまいります。
・関連サイト
AR匠サービスサイト
https://solutions.ostechnology.co.jp/artakumi
■このプレスリリースに関するお問い合わせ
株式会社アウトソーシングテクノロジー
ビジネスソリューション課
TEL:03-3273-3600
メールでのお問い合わせは下記よりお願いいたします
https://www.ostechnology.co.jp/inquiry/#ost
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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