GSアライアンス株式会社が酸化物系固体電解質とイオン液体系電解質を用いた準全固体型リチウムイオン電池を試作
@Press / 2019年10月3日 10時45分
GSアライアンス株式会社(Green Science Alliance Co., Ltd.:環境、エネルギー分野の先端材料を研究開発、製造販売する化学会社/冨士色素株式会社グループ/本社:兵庫県川西市)は、酸化物ガーネット型リチウムイオン電池用のLi7La3Zr2O12(LLZO)型の固体電解質と不燃性の電解質であるイオン液体系の電解液の組み合わせを電解質として用い、正極材料にスピネル高電圧型であるLiNi0.5Mn1.5O4を正極材料、そして負極材料にLi5Ti4O12を用いて準全固体型リチウムイオン電池を作りました。
なお、当社では全てのこれらの電極、電解質材料を自社内で合成しています。現在の電池容量は正極材料に対して約25mAh/gと低いものの(数十回の安定した電池容量のサイクル特性は確認)、不燃性であり、高温でも使用可能であるなどの利点は安全性の面から大きく、今後も他材料の合成を含めた使用検討、界面のナノサイズ構造の最適化などの研究開発を続け、さらなる電池容量の向上を目指します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/195137/LL_img_195137_1.jpg
準全固体型リチウムイオン電池の試作品
石炭、石油に依存している現在のエネルギー構築システムは地球温暖化などの様々な環境問題を引き起こしている原因であり、これを電気エネルギーに置き換えることができれば環境問題は緩和される可能性があります。太陽電池、燃料電池、風力電池などの環境に優しい再生エネルギー系の発電システムも今後大きな寄与が期待されますが、特にこれらの発電地などの電力を貯める蓄電池、すなわち二次電池の容量を向上させることも、スマートグリッド社会、電気自動車などのより大きな普及を目指すには非常に重要な課題です。リチウムイオン電池は代表的な蓄電池であり、電気自動車、ハイブリッドカー、スマートフォンやパソコンなどを含めた種々の蓄電池として用いられている電池です。
ただ今後の電気自動車などのさらなる高効率化やスマートグリッド社会の実現などの要求に対応していくためには電池容量のさらなる向上が求められています。一方で、リチウムイオン電池は可燃性があることからその安全性も重要な課題となっており、不燃性の電解質、全固体化などの研究開発が活発に進められています。
■会社概要
商号 : GSアライアンス株式会社
代表者 : 代表取締役社長 森 良平(工学博士)
所在地 : 〒666-0015 兵庫県川西市小花2-22-11
事業内容: 環境、エネルギー分野の最先端材料の研究開発と製造販売
URL : https://www.gsalliance.co.jp/
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プレスリリース提供元:@Press
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