ヒトの皮膚から色素幹細胞の分離培養技術を確立!~これまで困難であった色素異常の発症メカニズムの解明に期待~
@Press / 2020年2月27日 10時30分
日本メナード化粧品株式会社(名古屋市中区丸の内3-18-15、代表取締役社長:野々川 純一)は、藤田医科大学(豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98)応用細胞再生医学講座(教授:赤松 浩彦)及び皮膚科学講座(教授:杉浦 一充)と共同で、ヒトの皮膚からメラニン生成を行っている色素細胞(メラノサイト)の起源となる「色素幹細胞」を効率的に分離・培養する技術を確立しました。
今後、これまで困難であった色素異常の発症メカニズムの解明や創薬・基礎研究の進展に向けて本技術を応用してまいります。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/206485/LL_img_206485_1.jpg
色素幹細胞の分離培養写真
皮膚や毛髪の色に大きな影響を与える色素であるメラニンは、メラノサイトと呼ばれる細胞で作られます。色素異常が生じる原因の多くは、このメラニンの増加、あるいは減少によるもので、その機序として、メラノサイトによるメラニンの産生量の異常や、メラノサイト自身の増加ないし減少があります。近年の研究から、皮膚の中でメラノサイトを生み出している幹細胞である「色素幹細胞」の存在が明らかになり、より根本的な色素異常の研究対象として注目されています。
しかし、これまでヒトの皮膚から色素幹細胞を培養する技術は確立されていませんでした。今回、人工多能性幹細胞であるiPS細胞を培養する際に、iPS細胞の足場となる役割や栄養を与える役割を担う「フィーダー細胞」と呼ばれる細胞を応用するとこで、ヒトの皮膚から色素幹細胞を安定かつ効率的に培養することに成功しました。
この技術を利用することで、これまで困難であった色素異常の治療方法の開発のほか、美容分野ではシミの改善技術などへの応用が期待されます。なお、本研究の成果については、2020年3月12日~14日に横浜で開催される「第19回日本再生医療学会総会」にて発表いたします。
参考資料
1. 色素幹細胞とメラノサイトと色素異常
2. 新たに開発された色素幹細胞の培養方法
3. 従来の培養方法との比較
https://www.atpress.ne.jp/releases/206485/att_206485_2.pdf
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
この記事に関連するニュース
-
パンダのiPS細胞を初作製=将来は繁殖に応用―中国チーム
時事通信 / 2024年9月21日 3時25分
-
キリン、免疫細胞のマクロファージを組み込んだ3D培養ヒト皮膚モデルを開発
マイナビニュース / 2024年9月12日 18時30分
-
ヒトiPS細胞※1由来の免疫細胞を組み込んだ3D培養ヒト皮膚モデル※2を世界で初めて※3作製
PR TIMES / 2024年9月11日 14時45分
-
大阪公大、遺伝子挿入がない高品質ネコiPS細胞の安定作製に成功
マイナビニュース / 2024年9月5日 18時0分
-
日本メナード化粧品など、非侵襲的に皮膚の幹細胞の加齢変化の把握に成功
マイナビニュース / 2024年8月30日 16時38分
ランキング
-
1経済同友会の新浪氏、立憲・野田新代表に早速注文
日テレNEWS NNN / 2024年9月23日 16時22分
-
2ボーイング、労組に30%賃上げなどの新提案 スト終結はまだ見通せず
ロイター / 2024年9月24日 7時16分
-
3進化したJR四国の振子特急、2700系「南風」の実力 出力も設備もランクアップした最新の気動車
東洋経済オンライン / 2024年9月24日 7時0分
-
4資生堂は純利益99.9%減、株価も大幅下落…中国人の「爆買い→節約志向」が企業にもたらした“大きすぎる影響”
Finasee / 2024年9月23日 18時30分
-
5岸田首相、日本投資呼び掛け=「運用立国」へ改革継続―NY
時事通信 / 2024年9月23日 23時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください