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コロナ禍に負けず 日中伝統芸能が能舞台で融合 <開催報告>「覇王別姫~能楽と京劇 日中ユネスコ無形文化遺産の融合~」10/18(日)銕仙会能楽研修所 本舞台にて上演

@Press / 2020年10月21日 9時30分

両者が競演する剣舞の場面
中国伝統芸能「京劇」の普及活動を行っている一般財団法人日本京劇振興協会(東京都世田谷区、代表理事:潮新)では、コロナ感染防止の対策を行いながら、日中伝統芸能である能楽と京劇とがコラボレーションする新編演目「覇王別姫~能楽と京劇 日中ユネスコ無形文化遺産の融合~」を銕仙会能楽研修所 本舞台(東京都港区)にて、2020年10月18日(日)に上演いたしました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/231548/LL_img_231548_1.jpg
両者が競演する剣舞の場面

この事業は演出家・佐藤信氏がプロデュースする「鴎座」での競演を通して意気投合した京劇俳優の張春祥と能楽師の西村高夫とが「動」と「静」それぞれの持ち味を生かしながら、新たなるアジア伝統芸能を確立していく活動の一環となります。京劇演目「覇王別姫」をベースとした新作をこれまで2度ホール舞台にて上演しましたが、第3回目となる今回は能楽演目「項羽」をベースに「能舞台」上で幻想的な照明効果を用いながら、能楽の拠点である「和」により沿った新演出によって幽玄を表出しました。

上演前には明治大学教授・加藤徹氏による能楽と京劇についてのわかりやすいレクチャーがあり、はじめて伝統芸能を観劇する方でも安心して舞台を楽しむことができ、双方の要素を取り入れることで生み出される新しい芸術性は「京劇」「能楽」それぞれの愛好家からも好評を博しました。

コロナウイルス感染症拡大への対応が継続する中、在日京劇団体だからこそ可能な日中伝統芸共同公演となりました。令和2年度(第75回)文化庁芸術祭参加公演。なお、公演の模様は後日無料配信される予定です。


■覇王別姫~能楽と京劇 日中ユネスコ無形文化遺産の融合~ 概要
URL : https://www.shincyo.com/event/201018/
日時 : 2020年10月18日(日) 開場 13:00/開演 13:30/終演 15:00
※自由席
会場 : 銕仙会能楽研修所 本舞台(東京都港区南青山4丁目21-29)
出演 : 張春祥、張桂琴、西村高夫
上演前レクチャー:加藤徹(明治大学教授)
チケット:一般:4,000円 学生:1,500円
[スタッフ等]
照明:山口洸(株)シアタークリエイション/後見:清水 寛二/協力:銕仙会
演出:張春祥/能楽監修・指導:西村高夫/企画・制作:梅木俊治
主催:一般財団法人日本京劇振興協会
後援:中国大使館文化部
助成:独立行政法人日本芸術文化振興会、
公益財団法人大阪コミュニティ財団(片山千歳古典芸能振興基金)

※令和2年度(第75回)文化庁芸術祭参加公演
※コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金採択事業


■出演者情報
◎張春祥(ちょうしゅんしょう/Zhang Chun Xiang)
一般財団法人日本京劇振興協会代表理事。代々京劇を家業とする京劇一家に生まれ、自身も北京京劇院に13年間所属し、国内外で主演を務めた(イギリス・ポーランド・オーストラリアなど)。1989年に俳優として来日し、舞台、映画、テレビで活躍(佐藤信「ヴォイツェク」、中島みゆき「夜会」、蜷川幸雄「覇王別姫」など)。1996年から京劇団「新潮劇院」を主宰。2014年には指導した日本人の小学生・大島陸が中国少年伝統芸能大会「小梅花」にて日本人として始めて「金花賞」を受賞。
◎西村高夫(にしむらたかお)
観世流シテ方。1976年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、銕仙会に入門。八世観世銕之亟、観世寿夫、山本順之に師事。1978年〈土蜘蛛〉のトモで初舞台。1982年に独立し、現在銕仙会の中堅筆頭格として活躍。世阿弥座などの海外公演にも多数参加。
◎張桂琴(ちょうけいきん/Zhang Gui Qin)
中国戯曲学院大学演劇学科卒業、同大学院卒業。山西省京劇団で京劇俳優として活躍する一方、14年間にわたり母校演劇科の教員を務め、現在は日本人京劇俳優の育成や一般向けの京劇教室指導を担う。専門は立ち回りと唱の両方をこなす「刀馬旦」という、京劇女役の中でも、文武を兼ね備えた難役。


■公演の模様(写真:大久保利香)
冒頭部分は能演目『項羽』をベースにし、本来はシテの渡し守をワキ、そしてワキの草刈り男をシテに置き換えている。間狂言の変わりに京劇演目「覇王別姫」を能舞台用にアレンジして上演し、能と京劇が混在するクライマックスへと繋がっていく。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/231548/LL_img_231548_2.jpg
能演目『項羽』が基本題材
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/231548/LL_img_231548_3.jpg
間狂言⇒覇王別姫の場面に
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/231548/LL_img_231548_4.jpg
物語はクライマックスに






■公演の感想(抜粋)
○同じアジアの伝統演劇でも性格が全く違うのですが、融合されて大胆な試みでした。
○京劇と能の違い、融合どちらも楽しめるものでした。二ヶ国の言葉で演じられているのも大変良かった。
○能を見るのは初めてで、難しく理解できるか不安に思っていたが、今回の観劇で親しみを持った。
○京劇を観るのは初めてで、虞美人の剣舞や透き通った声が美しかったです。今までは歌舞伎や能をよく見てきましたがこれからも京劇もたくさん観たいと思います。
○日中それぞれの古典劇能、どちらも良き芸術だと思いました。あっという間に時間が過ぎました。
○それぞれがそれぞれのやり様で演じて、辺に寄り合わないのが良かったと思います。
○日本と中国双方の文化を尊重された素晴らしい演出でした。
○2200年前の芝居を日中同じテーマで演じられることができるのは素晴らしいと思いました。
○能楽と京劇の融合がこれほど美しいとは想像以上で感激しました。虞姫の舞が強く、儚く、美しくて涙が止まりませんでした。
○事前には全く想像もできませんでした。日本独特の幽玄の世界に現れた項羽と虞姫はとても美しく、余計にはかなく見えました。古めかしい日本語と京劇の台詞が不思議な融合を響かせていて、より一層魅力的な芝居でした。
○以前のコラボ公演を見たことがありましたが、全く違う物語となっていて面白かったです。
○加藤先生の解説はとてもわかりやすく、実際に舞台を観るときのポイントを掴めたですごくよかったです。
○照明について:照明を落とすことで影絵を作り出すなど非常に成功していて、劇的で素晴らしかった。
○非常に興味深く楽しませていただきました。コロナに負けず、これからも頑張ってください。


【一般財団法人日本京劇振興協会】
https://www.shincyo.com/


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

【関連画像】

能演目『項羽』が基本題材間狂言⇒覇王別姫の場面に物語はクライマックスに

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