PALTEK、超小型CANフレーム送受信機 「CAN CUBE」を開発、販売開始
@Press / 2020年11月10日 12時0分
株式会社PALTEK(本社:横浜市港北区、代表取締役社長:矢吹尚秀、証券コード:7587、以下PALTEK)は、ECU※1の統合テスト、システムテストを支援する製品として超小型CANフレーム※2送受信機「CAN CUBE」を開発しました。「CAN CUBE」は、操作性を追求した、簡単にCANネットワークを構築できる装置で、時間のかかる統合テスト、システムテストを行う環境構築時間を大幅に短縮することが可能です。超小型ポータブルサイズ・バッテリ動作により、PCレスで使用でき、お客様のご要望に応じた任意のシーケンスを含んだ様々なカスタム対応も可能です。PALTEKは、モデルベース開発におけるテスト工程をより効率化しお客様の製品開発に貢献します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/233938/LL_img_233938_1.png
「CAN CUBE」
また、PALTEKは「CAN CUBE」に関する無償ウェビナーを開催します。
■ウェビナー概要(コクリポを使用します)
・日時 :2020年11月20日(金)、26日(木) 15:00~16:00
・テーマ・CAN CUBEの概要、特長、活用事例を紹介し、デモも実施します。
・申込&詳細
11月20日: https://www.paltek.co.jp/techblog/seminar/201120-01
11月26日: https://www.paltek.co.jp/techblog/seminar/201126-01
※どちらも、開催日前日の正午に締め切り
本ウェビナーは、自宅やオフィスから場所を問わずご参加いただけますので、お気軽にご参加ください。
●製品開発の背景
自動車業界では「CASE」※3と呼ばれる新しい領域で、EV(電気自動車)や自動運転、コネクテッドカーなど次世代の開発アイテム数が増え続けています。このような中、すでに導入されている検証環境だけではこれら多数の開発プロジェクトに対処しきれなくなっており、車載システムの開発現場では「モデルベース開発」が急速に普及しています。モデルベース開発における評価・検証対象プロジェクトが増大する中、より効率的な評価・検証業務の推進が課題となっています。
また、自動車では各種センサやカメラ映像情報、また走行情報をクラウドサービスと連動しCANネットワークで各ECU間のやり取りがされています。現在の自動車には多い場合では100個超のECUが搭載されているとも言われており、ECUが様々な制御をつかさどるため、その評価・検証工程の負荷が増大しています。このような背景を受けてECUの統合テスト、システムテストを簡単かつコンパクトにできる、ハンディタイプのテスト装置として「CAN CUBE」を開発しました。
●「CAN CUBE」の概要
「CAN CUBE」は超小型のCANフレーム送受信機で、簡単に仮想CANネットワークを構築できるため、ECUの統合テスト、システムテストのテスト環境をコンパクトにすることが可能です。
CANフレームを送受信する複数の装置の模擬を「CAN CUBE」に担わせることにより、多数のテスト装置を使用した検証環境を単純化することができます。これによりECUやシステムの検証効率が向上し、検証時間を大幅に短縮することが可能です。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/233938/LL_img_233938_2.png
システム構成図
●「CAN CUBE」の4つの特長
(1) かんたん設定、かんたん操作
ボタン操作で簡単にCANネットワークを構築できます。
(2) 超小型、超軽量
手のひらサイズで90g、モバイルバッテリでも駆動可能です。
(3) 評価システムをコンパクト化
PCレスでCANフレームを送受信可能、CANネットワークで構成されたECUの評価システムをシンプルにできます。
(4) 仕様に合わせたカスタマイズ化
お客様希望するCANフレームやシーケンスに合わせたカスタマイズ対応も可能です。
●「CAN CUBE」の活用事例
・ECU製造時出荷試験
あらかじめ用意したエンジンスタート、イグニッションなどのON/OFF情報やウェイクアップ信号の受信後、特定のフレームを送信するなどのシーケンスに従ったCANネットワークを簡単に構築できるため、統合テスト、システムテストの労力、検証時間を改善します。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/233938/LL_img_233938_3.jpg
ECU製造時出荷試験
・異なる生産拠点での評価環境を統一
異なる生産拠点間でも条件を統一した評価環境を簡単に構築することができます。さらに、操作が簡単なので、作業者のスキルを問わずに定量的で安定した評価が可能です。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/233938/LL_img_233938_4.png
・ 異なる生産拠点での評価環境を統一
・ECUの結合テスト
従来のPCアプリケーションソフトウェアとCANユニットハードウェアを必用とするテスト環境は「CAN CUBE」に集約されるため、非常にコンパクトになります。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/233938/LL_img_233938_5.png
ECUの結合テスト
●「CAN CUBE」の詳細
「CAN CUBE」の詳細は、以下URLをご覧ください。
https://www.paltek.co.jp/solution/mobility/list/can/index.html#cantop
■専門用語説明
※1 ECUマイコンなどを中心に自動車の制御対象物をコントロールする目的の組込みコンピュータ
※2 CANフレームCAN(Controller Area Network)フレームは、ISO11898で規格化された自動車LANの標準プロトコル
※3 CASEConnected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字をとった造語
■株式会社PALTEKについて
PALTEKは、1982年の創業以来、日本のエレクトロニクスメーカーに対して国内外の半導体製品の販売のほか、ハードウェアやソフトウェアなどの設計受託サービスも提供し、お客様の製品開発のパートナーとして仕様検討から試作開発、量産までサポートしています。
PALTEKは、「多様な存在との共生」という企業理念に基づき、お客様にとって最適なソリューションを提供することで、お客様の発展に貢献してまいります。
PALTEKに関する詳細は、 https://www.paltek.co.jp をご覧ください。
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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