最重度の知的障害者施設ITSUMO×缶詰バーmr.kanso!異色のコラボで「缶詰カフェ」を12月4日にオープン
@Press / 2020年11月25日 10時0分
最重度知的障害者が通う生活介護事業所、ITSUMO(所在地:千葉県千葉市、代表:竹嶋 信洋)は、12月4日、缶詰専門店の缶詰バーmr.kansoとコラボして「缶詰カフェ」をオープンします。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/236561/LL_img_236561_1.jpg
塗装を手伝うITSUMO代表。12月4日オープンに向けて急ピッチで内装工事が行われている。
【知的障害者施設が、誰もが気軽に集えるオシャレな「缶詰カフェ」をオープン】
最重度知的障害者向けの施設だと感じさせない、サーフボードを飾り、海沿いのコテージのようなオシャレな生活介護事業所ITSUMO。そのITSUMOが缶詰とドリンクを提供する「缶詰カフェ」を12月4日にオープンします。約30種類の缶詰が揃っていて中にはハンバーグや八宝菜など珍しい缶詰もあります。このカフェは、缶詰専門店のパイオニアで缶詰とお酒を楽しめるお店として全国に店舗展開するmr.kansoとのコラボでオープンします。「缶詰カフェ」は施設内にある遊び場にきた親子がランチをしたり、地域の人たちが集える場所として、また散歩途中でもふらりと気軽に立ち寄れるスペースになっています。この異色のコラボにはこんないきさつがありました。
【缶詰カフェは最重度の知的障害者が働く場に】
コラボのきっかけはITSUMO代表が職員と缶詰バーmr.kansoに行った時のことです。オシャレな空間、珍しい缶詰の種類の豊富さや美味しさに驚き、特にだし巻き卵は缶詰とは思えないほどの味に衝撃を受けました。この時「缶詰だったら簡単に提供できるし、こんなに美味しかったら地域の人にも喜んでもらえる。そして施設に通っている利用者さんの仕事になるのでは」と考えました。
知的障害者の雇用については昔からの社会問題です。企業で働くことが困難である障害者に対して、働く場所を提供している就労支援(A型、B型)事業所があります。就労支援(A型、B型)事業所よりも重い障害をもつ人達が通う生活介護事業所は、日中を過ごす場としての支援や介護を主とする事業所です。働くことは難しく賃金は全く無いことが多い中、ITSUMOでは最重度の知的障害者が出来ることの可能性を見つけながら働けるよう取り組んでいます。ITSUMO利用者の母親も「我が子がお給料をもらってくるなんて」と初めての給料を神棚に飾って喜んでいました。
すぐにmr.kanso側に交渉し、mr.kanso協力のもとカフェのオープンが決まりました。カフェでのITSUMO利用者の仕事内容は、缶詰を温めたり、お客様に提供、キッチンでの洗い物を行います。12月4日のオープンに備え12月1日から3日間はmr.kanso社員による研修を職員がサポートしながら行います。
【防災拠点となるITSUMO、災害時はカフェの缶詰を配る】
この缶詰カフェ、災害時には非常食として缶詰を地域で被災した人に配ることも想定しています。カフェがある施設全体が防災拠点となり、避難所としての収容人数は40人ほどです。井戸水と発電機が7基あり横になれる場所もあります。さらに布団は高齢者や病人用に12組あり、アルファ米という水をいれると食べられる非常食が300食あります。災害時は施設を開放し、カフェの缶詰400個も地域の人達に配られます。
ITSUMOでは重い知的障害を持つ人が「大人の当たり前」である仕事が出来るようサポートをしながら「駄菓子屋の店番」や「御用聞き」として重いものを運んだり、電球交換や窓拭き、草取りなど、地域の高齢者の困りごとを解決しています。また、地域の農家の手伝いも行っています。ITSUMO代表は、今の社会は最重度の知的障害者は働く選択肢を見せられていない現状があることを懸念しています。なのでITSUMOでは地域に貢献しながらも最重度知的障害者が楽しく働けることを見つけていきたいと考えています。今後は仕事で得たお金で好きなものが買える経験が少しでもできるように、職員がサポートをしながら就労支援B型事業所の工賃と同じくらい支給できることを目指しています。
《mr.kanso×ITSUMO 店舗概要》
所在地 : 千葉県千葉市若葉区貝塚2-2-3
電話 : 043-310-7970
営業時間: 11:00~17:00 月曜日~金曜日
URL : http://itsumo-f.jp/
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プレスリリース提供元:@Press
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