“印刷業界における標準色のスタンダード”『Japan Color認証制度』の「マッチング認証」合格第1号認定工場を発表
@Press / 2012年1月13日 17時30分
一般社団法人日本印刷産業機械工業会(住所:港区芝公園、会長:小森 善治)では、オフセット印刷の色の標準的な基準として『Japan Color』を策定しましたが、この印刷色を再現するため、印刷工場やデザイン会社、一般企業、プルーフ機器メーカーを対象に「標準印刷認証」、「マッチング認証」、「プルーフ機器認証」、「プルーフ運用認証」など4つの認証制度を創設いたしました。
このうち、標準印刷認証を受けた印刷工場を対象にした「マッチング認証」の第1号工場をこのほど認定いたしましたので発表いたします。
「マッチング認証」の第1号認定工場は、株式会社金羊社(本社:東京都大田区)の「御殿場工場」(御殿場市神場)で、2010年3月に「標準印刷認証」を取得しています。
マッチング認証とは、標準印刷認証の取得済み工場を対象に、高度なカラーマネジメント技術を駆使して、印刷物の色を基準値の許容幅に入れる能力等について認証します。したがって、難易度は標準印刷認証と比べてかなり高度なものとなっています。
なお、これまで標準印刷認証を取得した印刷工場は、70社79工場(2011年12月現在)に上り、運用スタートから2年目を迎える2012年3月には、100工場に達する見込みです。
<『Japan Color認証制度』とは>
従来、印刷会社ごとに独自の印刷色の規格を設けており、印刷会社が変われば同じデータでも色が合わないというのが実情でした。そのような状況の中、オフセット印刷における印刷色の標準的な基準として『Japan Color』が策定され、その普及と実効性のあるものにするため『Japan Color認証制度』が創設されました。
『Japan Color認証制度』は、公正な第三者機関が認証するもので、認証を取得した印刷会社は安定した高品質の印刷物を提供でき、また刷り直しなどの手間と時間のロスを削減できる等のメリットがあります。
また『Japan Color認証制度』には、以下の4つの認証制度からなっています。
(1)印刷における工程管理能力を認定する「標準印刷認証」
(2)印刷における高度なカラーマネジメント能力を認証する「マッチング認証」
(3)品質の高いプルーフ(見本出力物)を安定的に出力できる機能を有しているプルーフ機器自体を認定する「プルーフ機器認証」
(4)個々のプルーフ機器をメンテナンスし、適正に運用できる能力を審査する「プルーフ運用認証」
「マッチング認証」以外の認証制度の詳細は以下の通りです。
●「標準印刷認証」とは――2012年3月には100工場達成予定
「標準印刷認証」は2009年10月から開始された制度で、2011年12月現在70社79工場が認証を受け、本年度中(2012年3月)には91社100工場に達する見込みとなりました。
標準印刷認証は、印刷機械のメンテナンスと数値管理等によって、安定した品質の印刷物を作成できる工程管理能力について認証します。
審査にあたっては、申請工場が、印刷物を認証基準に適合させる能力と、5,000枚の連続印刷において安定した印刷品質の製品を作成できる能力等を有しているかどうかを判定します。
●「プルーフ機器認証」とは
プルーフ機器認証とは、プルーフ機器メーカーやベンダー(販売代理店)等を対象に2011年9月からスタートした認証制度で、信頼性の高いプルーフ(見本出力物)を安定的に出力できるプルーフ機器に与えられる認証です。認証に当たっては、プルーフ機器、RIP(出力のためのソフトウエア)、プルーフ用紙の3つの組み合わせで判定しています。
この認証は、昨年(2011年)12月に第一号機器が認定されています。
●「プルーフ運用認証」とは
個々のプルーフ機器(見本出力機器)の正しいメンテナンスや適正な運用により、信頼性の高いプルーフを安定的に出力できる能力等を認証するものです。原則として、プルーフ機器認証を取得した機器を使用して運用認証を申請することになります。
同認証の一号はまだ認定されていません。
●『Japan Color認証制度』の5つのメリット
『Japan Color認証制度』を受けることにより、顧客もしくは印刷会社には以下のメリットがあります。
(1)印刷品質の安定化
従来、明確な基準値のない色再現に対し、第3者機関が基準値を設定し、標準化することによって、印刷物の品質の安定化やスピーディーな作成に寄与。
(2)生産性向上とコストダウン
標準的な印刷条件を基準に印刷することにより、用紙のロス、インク使用量の削減など生産性向上や経費削減に寄与。
(3)高度な印刷能力の証明・・・企業イメージの向上
ISOに準拠した認証取得により、印刷物やプルーフ(出力物見本)作成に高い能力を国内外にアピール。
(4)取引上の優位性
印刷基準が、顧客との取引条件や入札条件などになった場合、有利な取引が可能。
(5)環境負荷の低減
印刷とその色校正に伴う作業や人的移動など、社会的経費および運送に伴うCO2削減に寄与。
◆株式会社金羊社の会社概要◆
代表取締役社長:浅野 健
資本金 :1億6千7百万円
創業 :大正15年9月30日
従業員数 :283名(2011年1月現在)
本社住所 :東京都大田区鵜の木2丁目8番4号
認証取得工場 :御殿場工場(御殿場市神場2丁目1番地)
●一般からのJapan Color認証制度に関する問合せ先
一般社団法人日本印刷産業機械工業会Japan Color認証制度事務局
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館401-2号室
電話:03-6809-1617
FAX :03-6809-1618
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