「2020年度ヤング・ポートフォリオ」を清里フォトアートミュージアムが3月20日(土)から開催 東欧からアジア、日本まで、2020年度収蔵作品143点を一堂に展示 ~コロナ禍を越えて青年の情熱が結集~
@Press / 2021年3月19日 10時30分
清里フォトアートミュージアム(K・MoPA=ケイ・モパ、所在地:山梨県北杜市、館長:細江英公)は、3月20日(土)から6月13日(日)まで「2020年度ヤング・ポートフォリオ」展を開催いたします。ヤング・ポートフォリオ(YP)とは、K・MoPAが開館以来26年間毎年開催している、世界の35歳までの青年の作品を公募・購入・展示する文化活動です。本年も世界16カ国、161人、3876点の応募作品のなかから厳選された、18人による143点を展示します。
2020年度YPの作品募集期間は、すでに世界がコロナ禍の困難な状況下にありました。多くの国々の国際郵便が停止され、プリント作品の応募が不可能となりました。そこで当館は急遽データ募集に切り替えることにより、公募を継続いたしました。コロナ禍を超えてK・MoPAに結集した若手写真家の情熱を、本展で感じていただければ幸いです。
■開催概要
展覧会名:2020年度ヤング・ポートフォリオ
会期 :2021年3月20日(土)~6月13日(日)
休館日 :毎週火曜日、但し5月4日は開館、3月19日(金)までは冬季休館
会場 :清里フォトアートミュージアム
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
入館料 :一般 800円(600円) 学生 600円(400円) 高校生以下無料
( )内は20名様以上の団体料金
家族割引 1,200円(2名~6名様まで)
<交通のご案内>
車にて:中央自動車道須玉I.C.または長坂I.C.より車で約20分
JR :中央本線小淵沢駅にて小海線乗り換え 清里駅下車、車で約10分
■2020年度ヤング・ポートフォリオ(第26回)データ
選考委員 :都築響一、金村修、細江英公(館長)
作品募集期間:2020年4月15日~5月31日
応募者数 :161人(世界16カ国より)
応募点数 :3,876点
購入者数 :18人(国内6人・海外12人 /6カ国)
日本/マレーシア/中国/韓国/台湾/ポーランド/ロシア
購入点数 :143点(全作品を展示いたします)
●1995年度から2020年度までに作品を収蔵した作家の総数:816人(46カ国)
■展示内容の詳細は、当館ホームページの「現在の展示」 https://www.kmopa.com/?cat=6 をご覧ください。
■2020年度ヤング・ポートフォリオ(以下 YP2020)の見どころ
2020年度の購入者は1985年から1994年に生まれ、デジタルカメラで育ち、フォトジェニックなモノを捉える感覚が自然に培われた世代です。
YP2020の作品群が制作されたのは、コロナ禍以前ですが、 ヴァーチャルなモノや世界との距離感、向き合い方が、これまでとは明らかに異なる作品が数多く見られました。そこに表れているのは、AIによるヴァーチャル技術や大量の写真や映像と共存する一方で、目に見えない社会的なプレッシャーのなかに生きる人間の心の拠り所を考察しようとする、写真家の身体感覚です。本展が、<いま>を考える機会ともなれば幸いです。
●苅部太郎
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/251438/LL_img_251438_1.jpg
苅部太郎(日本、1988) 《Saori》 2016 (C)Taro Karibe
苅部太郎《Saori》 2016年(全9点)
被写体の男性は、シリコン製のラブドール“Saori”に「生きた心」を感じる生活を送っています。苅部は、Saoriと生きる男性の日々を、あくまでも優しく捉えています。
●アガタ・ヴィオチョレック(ポーランド)
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/251438/LL_img_251438_2.jpg
アガタ・ヴィオチョレック(ポーランド、1992) 《自動人形》 2019 (C)Agata Wieczorek
アガタ・ヴィオチョレック《自動人形》 2019年(全7点)
ジェンダーと性的マイノリティに関する変化をテーマとするヴィオチョレック。
本シリーズは、近年の医学とハイテク産業の交差を見据えようとするものです。
●大竹彩子
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/251438/LL_img_251438_3.jpg
大竹彩子(日本、1988) 《MITAKA6494 / BASEL8375》 2019 (C)Saiko Otake
大竹彩子《MITAKA6494 / BASEL8375》 2019年(全10点)
高いヴィジュアルセンスと美意識が充満した大竹のシリーズ。ZINEの見開きを想定して2枚のイメージをレイアウトした作品です。
*(ZINE/ジンとは、リトルプレスとも呼ばれ、小部数で発行する自主制作の出版物。Magazineが語源)
●無名の路上芸術“ヤードアート”:前川光平
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/251438/LL_img_251438_4.jpg
前川光平(日本、1993) 《Yard》 2019 (C)Kohei Maekawa
前川光平《Yard》2019年(全14点)
一見雑然と見えるけれど、実は緻密に造り上げられた民家の庭(ヤード)を、前川は“ヤードアート”呼び撮影しています。このシリーズは本展が初公開となります。
●社会的意味合いから見る“女性”や“母性”をテーマに:ルー・ユーファン(中国)、アリョーナ・ランダーロワ(ロシア)
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/251438/LL_img_251438_5.jpg
ルー・ユーファン(中国、1991) 《ビフォー&アフター4(わたしを綺麗にして)》 2020 (C)Lu Yufan
ルー・ユーファン《ビフォー&アフター4(わたしを綺麗にして)》 2020年(全6点)
中国の美容整形外科で手術を受けた一般女性の顔写真をパソコンで復元し、ナイフで切り傷を入れた〈ビフォー&アフター〉、「美顔デザイナー」から提案された手術プランを作品化した〈美容外科手術診断〉を展示します。
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/251438/LL_img_251438_6.jpg
アリョーナ・ランダーロワ(ロシア、1988) 《ゼニア》〈秘められた母性〉シリーズより、2018 (C)Alena Zhandarova
アリョーナ・ランダーロワ《ゼニア》〈秘められた母性〉シリーズより、2018年(全10点)
幸せな母親という理想像と現実の間に大きな隔たりを感じ、閉塞感に苦しむ女性たちへ向けたランダーロワの、ユーモラスな眼差しと柔らかな空気感をご覧ください。
■YP2020作品購入作家
★ は過去にもヤング・ポートフォリオで作品を収蔵した作家
1 淵上裕太(日本、1987) ★
2 井上麻由美(日本、1988)
3 苅部太郎(日本、1988)
4 キム・ギュンユン(韓国、1989)
5 キム・ネーヨン(韓国、1994)
6 クウォン・ロックァン(韓国、1993)
7 リー・イーチェン(台湾、1988)
8 リ・ユーチー(台湾、1986)
9 ルー・イーシン(中国、1993)
10 ルー・ユーファン(中国、1991)
11 前川光平(日本、1993)
12 七海愛(日本、1986)
13 大竹彩子(日本、1988)
14 ポン・イーハン(台湾、1992)
15 ミハル・シャレク(ポーランド、1991)
16 アガタ・ヴィオチョレック(ポーランド、1992) ★
17 ピョートル・ズビエルスキ(ポーランド、1987) ★
18 アリョーナ・ランダーロワ(ロシア、1988) ★
<3人の選考委員の初期作品を展示>
3人の選考委員の初期作品、すなわち“選考委員のヤング・ポートフォリオ”作品(全14点)を、同時に展示いたします。
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/251438/LL_img_251438_7.jpg
2020年度ヤング・ポートフォリオ選考風景
選考風景。左から2020年度YP選考委員・金村 修氏、都築響一氏、細江英公館長
■都築響一(日本、1956-)
本展出品作品《TOKYO STYLE》1993年
「POPEYE」「BRUTUS」誌などで雑誌編集者として活躍後、1993年、東京の人々の生活空間捉えた『TOKYO STYLE』を発表。写真家としての活動を始める。日本各地に点在する秘宝館や奇妙な新興名所を撮影した『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』で第23回木村伊兵衛賞受賞。暴走族、デコトラ、パワフルな高齢者など無名の人々への取材を通して、現代の日本を描く。2012年からは、他のメディアとは全く異なる視点から、好奇心の赴くままに取材し、発信する有料メールマガジン『ROADSIDERS' Weekly』を刊行中。
■金村修(日本、1964-) 本展出品作品《Today's Japan/本日の日本》1995年
東京綜合写真専門学校在学中、新聞配達のアルバイトをしながら都市の風景を撮り始める。在学中に招待されたロッテルダム写真ビエンナーレを皮切りに内外にて発表活動を行う。1996年、世界の注目される6人の写真家のひとりに選ばれ、ニューヨーク近代美術館の「New Photography 12」に出品。日本写真協会新人賞、土門拳賞など受賞多数。近年は、カラー作品やインスタレーション、映像作品など幅広い展開を見せている。
■細江英公(日本、1933-) 本展出品作品《おとこと女》1960年
舞踏家・土方巽を被写体とした「鎌鼬」や、三島由紀夫を被写体とした「薔薇刑」(1963)など、特異な被写体との関係性から紡ぎ出された物語性の高い作品により戦後写真の転換期における中心的な存在となる。東京工芸大学名誉教授。1995年より当館初代館長。2003年、「生涯にわたり写真芸術に多大な貢献をした写真家」として英国王立写真協会より創立150周年記念特別勲章を受章したほか、2010年、文化功労者。2017年、写真家として初めて生前に旭日重光章を受章した。
<来館者には無料配布 YP2020小冊子(A5サイズ、32ページ)>
各作家の作品数点、選考委員による対談や作品へのコメントを掲載。来館者には無料で配布いたします。
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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