ユビキタスAI、凸版印刷と「Edge Trust」の基盤技術の特許査定を取得 ~IoT機器のライフサイクルを通じたセキュリティを実現する技術、特許取得へ~
@Press / 2021年6月15日 10時0分
株式会社ユビキタスAIコーポレーション(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長谷川 聡、以下 ユビキタスAI)は、凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)と、共同でセキュアなIoTサービスを実現するソリューション「Edge Trust(エッジトラスト)」※1を提供しています。このたび、「Edge Trust」で使用している、IoT機器のライフサイクルマネジメントに関するセキュリティ技術について、以下の通り特許査定を取得したことを発表します。今後、所定の手続きを経て、特許権が設定登録されることとなります。
■特許査定の概要
【特許出願番号】特願2019-108731(P2019-108731)
【発明の名称】情報処理装置およびその制御プログラム
【特許出願人】株式会社ユビキタスAIコーポレーション、凸版印刷株式会社
■本特許の具体的な内容
今回特許となるのは、IoT機器がクラウドサービスを安全・安心に利用するために発行されたデバイス用証明書を、クラウドサービスの利用終了時やIoT機器の廃棄時にIoT機器自体で自動的に消去(ディアクティベーション)する技術です。
■「Edge Trust」について
「Edge Trust」は、ユビキタスAIと凸版印刷が共同で提供するIoT機器のライフサイクルマネジメントソリューションです。IoT機器内部の証明書・鍵データなどの秘匿情報をセキュアに運用するためにユビキタスAIが提供する組込み機器向けエージェント「Edge Trust DLCM Agent」と、凸版印刷が提供する鍵管理とデバイスID管理システムからなる安全・安心な証明書運用やとファームウェアの書き込みとアップデートを行うためのクラウドサービス「Edge Trust DLCM Service」で構成されます。
■背景
セキュアなIoTサービスの実現には、IoT機器とクラウド間の通信を保護するだけでなく、製造、出荷といった、サプライチェーンから最終使用者の利活用、廃棄といった機器のライフサイクルを意識した機器の運用、管理、処分における秘匿情報の管理が必要となります。
また、IoT機器をクラウドサービスにアクセスさせて利用する場合、正しいIoT機器と認識されるために、デバイス固有の証明書を発行し、有効化(アクティベーション)しなければなりません。フィールドでの運用開始後は、IoT機器に保存された発行済みのデバイス固有の証明書を定期的に更新したり、IoT機器の紛失・盗難などに伴う不正利用防止策として証明書を破棄(ディアクティベーション)したりする必要があります。また、クラウドサービスの利用終了やIoT機器廃棄の時に、適切な終了手続きや廃棄手続きが行われないと、廃棄したはずのIoT機器からの不正アクセスにより、秘匿情報※2が流出するなどのリスクがあります。
さらに、IoT機器の廃棄後にそのIoT機器が持つデバイス固有の証明書の不正利用を防ぐ機能がIoT機器自体に求められています。
これら課題を解決する手段として、ユビキタスAIと凸版印刷が開発してきたディアクティベーション技術に新規性および進歩性が認められ、このたびの特許査定に至りました。
■今後の目標
今後も両社は、IoT機器のライフサイクルを通じたセキュリティを実現する「Edge Trust」をベースとしたセキュリティ技術の革新を進めていく予定です。
■連携について
株式会社ユビキタスAIコーポレーション 代表取締役社長 長谷川 聡のコメント
「今回、特許となるのは、IoT機器に記録された秘匿情報を廃棄前に消去することで、よりセキュアな運用を実現するための技術となります。ユビキタスAIと凸版印刷の提供するソリューションである「Edge Trust」で使用されている本技術が特許となることで、「Edge Trust」の導入を検討している多くの企業の後押しになると期待します。今後も、IoTサービスのセキュリティ課題を解決する有力な選択肢として幅広く利用され、ユーザーの安全なIoTサービスの利用が実現されるよう、開発に注力してまいります。」
凸版印刷株式会社 DX デザイン事業部 事業部長 執行役員 柴谷 浩毅のコメント
「このたび、ユビキタスAIと開発した技術の新規性、進歩性が認められ、特許査定取得に至ったことを嬉しく思います。社会問題としてのサイバーセキュリティに対する関心が高まる中、IoT機器のセキュリティ対策の重要性はこれまで以上に高まっています。エンドユーザーの利便性を損なわずにセキュリティを高められる本技術の採用が進むことで、より安全な社会の実現に貢献できるものと期待します。」
※1 Edge Trust:ユビキタスAIと凸版印刷との協業により、2019年4月から販売しているセキュアIoTサービス開発ソリューション。
https://www.ubiquitous-ai.com/products/Edge-Trust/service.html
※2 秘匿情報:鍵、証明書、機器ID、パスワードなど、IoT機器が保存し、第三者に見られるべきでない重要情報
■株式会社ユビキタスAIコーポレーション(証券コード:3858)について
ユビキタスAIは、組込み機器開発に必要とされるソフトウェアを中心とした自社開発製品および海外メーカー製品の販売・サービス提供を行う企業です。標準規格に準拠した製品から、最先端の製品まで、豊富な製品・サービスラインアップと開発プロジェクトを支援するエンジニアリングサービスを提供しています。高度な技術開発力と専門知識で「お客様」、「社会」のより良い未来に貢献します。
本社所在地: 東京都新宿区西新宿1-21-1 明宝ビル6F
URL : https://www.ubiquitous-ai.com/
■凸版印刷株式会社(証券コード:7911)について
凸版印刷は1900年の創業以来、原点である「印刷術」を「印刷技術」に進化させていくと同時に、事業分野の拡大に努めてきました。ここに「マーケティング力」「IT力」「クリエイティブ力」、さらにさまざまな加工技術が融合・進化した姿を、凸版印刷では「印刷テクノロジー」と呼んでいます。この事業基盤のもと、現在では「情報コミュニケーション」、「生活・産業」、「エレクトロニクス」の3分野で事業を展開しています。「情報コミュニケーション」分野におけるセキュア関連事業では最先端のセキュリティ媒体や認証システムの開発・販売を手がけています。
本社所在地: 東京都文京区水道1-3-3
URL : https://www.toppan.co.jp/
■投資家の皆様へ
本ニュースリリースは、ユビキタスAIの定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。当社業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報である、決算短信などをご参照ください。
※ 本ニュースリリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
※ 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
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