砂守勝巳 写真展『黙示の町』が長崎・島原市で開催 噴火から30年、災害記憶の痕跡~30年後のめぐり逢い~
@Press / 2021年6月26日 9時30分
長崎県島原市の島原 まちの駅『まちの寄り処「森岳」』にて、砂守勝巳写真展『黙示の町』を2021年7月3日(土)~9月30日(木)に開催いたします。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/263905/LL_img_263905_1.jpg
『黙示の町』チラシ
■異色の写真家、砂守勝巳
砂守勝巳(1951~2009年)という稀有な経歴を持つ写真家をご存知でしょうか。1951年、沖縄の地で軍属のフィリピン人の父と奄美大島の母とのあいだに生まれ、生き別れた父を探すためボクサーの道へ。大阪で写真家に転身し、個人史を綴った写真集『漂う島とまる水』(1996年)で土門拳賞を受賞しました。57歳で胃がんにより没して10余年が経ちますが、そのドラマチックな生涯が色褪せることはありません。
■30年前を物語る『黙示の町』
そんな砂守が注力したのが、1990年初頭の長崎・島原半島で起きた噴火災害を捉えた連作『黙示の町』。生々しい災害の様子を見事に切り取っていながら、写真集にもなっていない作品です。本展では、そんな噴火災害の語り部とも言える写真を展示します。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/263905/LL_img_263905_2.jpg
被災家屋内
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/263905/LL_img_263905_5.jpg
火砕流が二階の高さまで到達
■砂守かずらの想い
噴火災害が起きてから30年という節目に、この地で写真展を開催できることを嬉しく思います。本展覧会は、1995年に東京と大阪の二つの会場で行われました。当時は島原市まで巡回することは叶いませんでしたが、時を経て災害の記憶が薄れてゆく中、過去から未来へ継承していくことの一助となれれば幸いです。
<砂守かずら>
砂守勝巳の長女
2005年から3年間砂守の助手を務める。砂守没後、砂守メディアアーカイブズにて作品の管理、研究、発表を続けている。
■写真展 概要
日程:2021年年7月3日(土)~9月30日(木)
午前9時~午後5時(最終日は午後3時まで)
場所:長崎県島原市上の町868番地 まちの寄り処「森岳」2階
入場:無料
主催:砂守メディアアーカイブズ
企画:砂守かずら
後援:NPO法人 長崎住まい・まちづくりトラスト
■砂守勝巳(すなもり・かつみ)プロフィール
1951年沖縄本島に生まれ、奄美大島で少年時代を送り、15歳で大阪へ。プロボクサー(神林拳闘会)を経て写真家となる。1975年3月、大阪写真専門学校(大阪ビジュアルアーツ専門学校)卒業。1984年、ドキュメント・フォト集『大阪流転』で月刊プレイボーイ誌のドキュメント・ファイル大賞奨励賞受賞。1996年、第15回土門拳賞・第46回日本写真協会新人賞受賞。2009年6月、胃がんにより57歳で死去。
著書に『カマ・ティダ - 大阪西成』(IPC、1989)、『オキナワン・シャウト』(筑摩書房、1992、『沖縄シャウト』と改題し2000年に講談社文庫)、『漂う島とまる水』(クレオ、1995)、『オキナワ紀聞』(双葉社、1998、『沖縄ストーリーズ』と改題し2006年にソニーマガジンズより刊行)、2020年原爆の図丸木美術館『黙示する風景』展、2021年ニコンプラザ東京THE GALLERY『CONTACT ZONE』展など。
■お問い合わせ
まちの寄り処「森岳」
駅長: 長濱七郎
URL : http://www.shimabara.jp/moritake/
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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