毎日プルーンを食べると心臓疾患や炎症のリスク要因が減少 ―閉経後の女性を対象とした新研究結果発表―
@Press / 2021年6月23日 12時0分
カリフォルニア州ローズビル(2021年6月22日) - 「Journal of Medical Food(薬効食品ジャーナル)」に掲載された新しい研究では、健康な閉経後の女性が毎日プルーンを食べると、抗酸化能力の向上を含む心血管疾患(CVD)のリスク要因が改善し、炎症が抑制される可能性があることが示されました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/264179/LL_img_264179_1.jpg
カリフォルニアプルーン
心血管疾患は世界の死亡要因のトップを占め、公衆衛生上の大きな課題となっています。サンディエゴ州立大学が主導したこの研究では、心臓疾患リスクにプルーンがプラスの作用を及ぼし得ることが明らかになりました。
「私どもの以前の研究や他の研究と今回の新しいデータを組み合わせると、プルーンの摂取が健康促進につながる可能性について一貫した証拠を目にすることができます」と、主任研究員を務めるサンディエゴ州立大学の運動及び栄養科学部(School of Exercise and Nutritional Sciences)の教授であるシリン・フーシュマンド(Shirin Hooshmand)博士(RD)は述べています。
このランダム化比較研究の研究員は、毎日50グラム(およそ5~6個)のプルーンを6か月食べ続けるだけで心血管疾患リスクのバイオマーカーが改善することを確認しました。これにはHDLと呼ばれる体の「善玉」コレステロールの増加と、HDLに対する全コレステロールの割合を低減する作用が含まれます。
また、プルーンを毎日摂取することで抗酸化能力の向上が促され、炎症性サイトカインインターロキン6および心血管疾患リスクに関連する腫瘍壊死因子アルファのレベルが低下しました。特筆すべきことに、通常の食生活にプルーンを加えたにも関わらず、調査参加者の試験中の肥満度指数と体重に変化はありませんでした。
調査員は、48名の健康な閉経後の女性を募集し、6か月の実験期間中にプルーンを摂取しない対照群と、毎日50グラムまたは100グラムのプルーンを摂取し続ける2つの治療群という3つのグループに分かれてもらいました。女性たちの食生活やライフスタイルは実験前とほぼ同じ状態を保ちました。実験期間の最初と最後に心血管疾患リスクに関する様々なバイオマーカーを集め、プルーンを摂取した女性たちのバイオマーカーに変化がみられるかどうかを確認しました。興味深いことに、50グラムのプルーンを摂取した女性たちと100グラムのプルーンを摂取した女性たちの間には類似したプラスの結果が見られました。
これにより、毎日の食生活に5~6個またはそれ以上のプルーンを加えることで、心血管疾患リスクに対してプラスの効果を生む可能性が示されました。
「慢性的な炎症を減らし、体内の抗酸化能力を向上させることが、他の多くの疾患と並んで心血管疾患のリスクを低下させることに関わっています」と、サンディエゴ州立大学の運動及び栄養科学部の教授であるマーク・カーン(Mark Kern)博士(RD、CSSD)は語っています。「この研究は、プルーンの摂取が炎症を抑えて抗酸化能力を向上させる優れた方法である可能性だけでなく、毎日プルーンを食べることで閉経後の女性のコレステロールレベルを改善する可能性があることも示しています。」
これらの有益な効果に寄与する正確なメカニズムや特定の化合物はまだ断定されていませんが、自然に作り出される抗酸化物質の作用を受けたフェノール化合物、繊維質、その他の栄養素が一定の役割を果たしていると考えられています。この研究は、抗酸化能力を向上させつつ心血管疾患リスクや炎症を抑えるために、プルーンが食生活の確実かつ手軽な補助食品となる可能性を示しています。
この研究は、骨の健康を始め、健康一般や栄養におけるプルーンの利点に関し、次々に提出されている証拠の一部となります。前回の臨床研究では、プルーンが閉経後の女性の骨に良い影響を及ぼしていることが示されました。直近では、毎日50グラムのプルーンを16か月摂取し続けた閉経後の骨減少症の女性の骨の全ミネラル密度が向上したことが研究員によって報告されています。この症例は今年5月の「ボーン・レポート(Bone Reports)」に掲載されました。
■財政支援
「Journal of Medical Food(薬効食品ジャーナル)」の研究は、サンディエゴ州立大学助成プログラム、カリフォルニアプルーン協会(No. 57114A; ClinicalTrials.gov, No. NCT02325895)、およびサンディエゴ州立大学運動及び栄養科学部のカッシュ-ボイヤー寄付基金奨学金の財政支援を受けて実施されました。
「ボーン・レポート(Bone Reports)」の研究は、カリフォルニアプルーン協会から財政支援を受けました。
■参考文献
Hong MY, Kern M, Nakamichi-Lee M, Abbaspour N, Ahouraei Far A, Hooshmand S. (2021) Dried Plum Consumption Improved Total Cholesterol and Antioxidant Capacity and Reduces Inflammation in Healthy Postmenopausal Women. J Med Food. 10.1089/jmf.2020.0142.
URL: https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/jmf.2020.0142
Strock NCA, Koltun KJ, Weaver C, De Souza MJ. (2021) Dried Plum Consumption Improves Bone Mineral Density in Osteopenic Postmenopausal Woman: A Case Report. Bone Rep. doi: https://doi.org/10.1016/j.bonr.2021.101094 .
URL: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352187221003508
■カリフォルニア プルーン協会について
カリフォルニア プルーン協会は1952年に設立され、広告宣伝、PR、広報、栄養調査、作柄管理、持続可能性調査、危機管理などの活動を通じて、カリフォルニアプルーンの市場における高い地位の確立、消費者への浸透を目指しています。カリフォルニア プルーン協会は、カリフォルニア産プルーンのおよそ800の生産者及び28の加工業者を代表する機関で、カリフォルニア州農務局の管轄のもとに活動を行っています。
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プレスリリース提供元:@Press
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