写真家として国際的に高い評価を得て来た細江英公のデビュー作から代表作まで約160点を展示した「細江英公の写真:暗箱のなかの劇場」展を7/17から開催
@Press / 2021年7月14日 10時0分
清里フォトアートミュージアム(K・MoPA/ケイモパ、山梨県北杜市)は、7月17日(土)から12月5日(日)まで「細江英公の写真:暗箱のなかの劇場」展を開催します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/266055/LL_img_266055_1.jpg
細江英公《おとこと女 作品1》 1960年 (C)Eikoh Hosoe
当館・館長である細江英公(1933-)は、戦後日本の写真を切り拓く中心的な存在として、長年にわたり活躍し、世界的にも高い評価を受けている写真家です。戦後、記録を重視するリアリズム写真が時代を席巻するなかで、写真家は被写体との関係性によって表現をつくり出していくもの、との認識に立ち、エロスと肉体のテーマに挑んだ『おとこと女』(1961年)、三島由紀夫を被写体とした『薔薇刑』(1963年)、舞踏家・土方巽と幻想世界を創出した『鎌鼬』(1969年)など、物語性の高い作品を次々と発表しました。本展では、これらの代表作を発表時のヴィンテージ・プリントにてご覧いただきます。
また、初のデジタル撮影による立体作品〈人間ロダン〉(2008年)、1960年制作の映像作品《へそと原爆》、知られざる写真絵本など約160点を展示します。
「暗箱(あんばこ)」とは大きな箱型のカメラのことをいいます。一人の表現者が暗箱を通して繰り広げてきた半世紀にわたる芳醇な写真世界を振り返ります。
■開催概要
展覧会名:細江英公の写真:暗箱のなかの劇場
会期 :2021年7月17日(土)~12月5日(日)
休館日 :毎週火曜日(7月17日~8月31日は無休)
会場 :清里フォトアートミュージアム
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
入館料 :一般 400円、学生 200円、高校生以下 無料 *開館25周年記念割引
家族割引 1,200円(3名~6名様まで)
会期中の入館無料デー(どなたでも無料でご入館いただけます)
●11月8日(月)八ヶ岳の日
●11月20日(土)山梨県民の日
<交通のご案内>
車にて:中央自動車道須玉I.C.または長坂I.C.より車で約20分
JR :中央本線小淵沢駅にて小海線乗り換え 清里駅下車、車で約10分
■細江英公・略歴
1933年、山形県米沢市に生まれ、東京で育つ。1951年、富士フォトコンテスト・学生の部最高賞受賞をきっかけに、写真家を目指す。1956年「東京のアメリカ娘」で初個展。1959年、東松照明、奈良原一高、川田喜久治らとともに写真家によるセルフ・エージェンシー「VIVO」を結成、戦後写真の転換期における中心的な存在となる。海外でも数多くの展覧会が開催される一方で、国内外でワークショップをはじめとする写真教育やパブリック・コレクションの形成等、社会的な活動にも力を注いだ。2003年「生涯にわたり写真芸術に多大な貢献をした写真家」として、英国王立写真協会より創立150周年記念特別勲章を受章。2007年、写真界のアカデミー賞といわれるルーシー・アワード(米)のビジョナリー賞を日本人として初受賞。
2007年、旭日小綬章、2008年、毎日芸術賞を受賞。2010年にはナショナル・アーツ・クラブ(米)より、写真部門の生涯にわたる業績賞を日本人で初めて受賞。同年、文化功労者として顕彰された。2017年、旭日重光章を受章。東京工芸大学名誉教授。1995年より清里フォトアートミュージアム初代館長。
■展示作品・シリーズ(制作年順)
《ポーディちゃん》他初期作品 1950-54年
〈おとこと女〉1959-60年
《へそと原爆》(映像作品 脚本・監督・撮影・編集)1960年
〈たかちゃんとぼく〉(写真絵本)1960年
〈おかあさんのばか〉(写真絵本)1964年
〈抱擁〉1960-70年
〈大野一雄〉1960-1997年
〈薔薇刑〉1961-62年
〈鎌鼬〉1965-68年
〈知人の肖像〉1965-72年
〈シモン・私風景〉1970-71年
〈ガウディの宇宙〉1977-84年
〈ルナ・ロッサ〉1992-96年
〈人間ロダン〉2008-10年
特別展示:横尾忠則《土方巽と日本人 ー 肉体の叛乱》ポスター 1968年
英・ソルントン・ピッカード社カメラ「ジュニア・スペシャル」(1950年、細江が《ポーディちゃん》を撮影したカメラと同型)
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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