コロナ禍を予見した『首都感染』の著者による最新刊 日本の「危機管理」に警鐘を鳴らす『官邸襲撃』を文庫化
@Press / 2021年7月8日 13時30分
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、高嶋哲夫著『官邸襲撃』(定価990円・税込)を、2021年7月9日に発売します。本書は、日本初の女性首相とアメリカ国務長官が首相官邸で会談中、謎のテロリスト集団に占拠されるという設定で物語がはじまります。コロナ禍にあって「危機管理」に多く課題が見えた日本ですが、国家の中枢である首相官邸に予想外の襲撃があったらどうなるか、日本の安全保障に警鐘を鳴らすクライシス小説です。
画像 : https://newscast.jp/attachments/5TeMMsczqTBqq1ZJEej7.jpg
『官邸襲撃』表紙
大ヒット作『首都感染』の著者が描く「もう1つのリスク」
2020年に始まった新型コロナウイルス蔓延のなか、2013年11月刊行の文庫『首都感染』が時を超えてベストセラーになりました。中国の雲南省で致死率60%の強毒性インフルエンザが発生、未知のウイルス封じ込めに闘う首都東京を描いたことで、コロナ禍を予見したとして話題をさらったのです。
『官邸襲撃』は「日本の安全保障」をテーマに、2018年6月に刊行された長編作品です。首相官邸が武装したテロ集団に占拠されるという設定で、日本の「危機管理」のあり方に、物語を通じて鋭く問題提起しています。
『官邸襲撃』が突きつける「危機管理」の諸問題
本作品は、初の首相付の女性SPになった主人公が、テロ集団の銃撃で重傷を負った上司の指示を受けながら、1人テロ集団に立ち向かいます。その過程では、首相官邸内のテロへの防御機能の低さ、首相が人質になった場合の指揮系統崩壊、日米の救出部隊の不協和音などの問題があらわれます。国内外の情勢から本書が描く世界がより現実味を帯びているなか、今回の文庫版発売となりました。
著者について
高嶋哲夫(たかしま てつお)
1949年、岡山県生まれ。慶應義塾大学工学部卒。同大学院修士課程修了。日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。94年、『メルトダウン』(講談社文庫)で小説現代推理新人賞、99年、『イントゥルーダー』(文春文庫)でサントリーミステリー大賞・読者賞を受賞。そのほかの著書に、『原発クライシス』『TSUNAMI』『M8』(いずれも集英社文庫)、『首都崩壊』(幻冬舎)、『首都感染』『命の遺伝子』(ともに講談社文庫)、『ライジング・ロード』(PHP研究所)など多数。
書誌情報
メインタイトル:官邸襲撃
著者:高嶋哲夫
発売日:2021年7月9日
定価:990円(10%税込)
仕様:480ページ・文庫判並製
発行:PHP研究所
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プレスリリース提供元:@Press
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