相馬市 リアルタイム線量モニタープログラム 米Scosche社の最新据置型放射線測定器『HRDTX』を採用
@Press / 2012年4月17日 16時30分
福島県相馬市の除染計画の一環として実施が決定した玉野地区他、比較的線量の高い地域の線量モニタープログラムにおいて、コンスーマ・テクノロジー・メーカー、Scosche Industries社(スコーシュ・インダストリーズ、本拠:米カリフォルニア州、以下 スコーシュ社)と東京大学物理学専攻 早野 龍五 教授の監修のもと開発したリアルタイム放射線測定器『HRDTX(エイチ・アール・ディー・ティー・エックス)』が採用されました。
このほど、同地域の屋内外の約100箇所に設置、線量計測作業が開始されました。
また、4月17日午後1時半より、相馬市役所においては記者会見が開催され、立谷 秀清 相馬市長、早野 教授とともに、開発、設置に携わったスコーシュ社の技術部長らが参加し、同プログラムの全容の発表が行われました。
【プログラム背景】
相馬市では2011年10月から3ヶ月間、乳幼児から中学生、妊婦の計4,010人を対象にガラスバッジによる個人線量測定を行い、その結果を2012年2月20日に相馬市ホームページ( http://www.city.soma.fukushima.jp/0311_jishin/glass/index.html )にて公開しました。
この結果を受け、2012年3月13日に「健康対策専門部会」を開催し、「年間被ばく線量が1.6mSvを超えると推定された61世帯の放射線対策(除染等)に優先的に取り組む」方針を決定されました。放射線対策は、正確なモニタリングに基づいて実施することが必須であることから、上記世帯の屋内、および周辺の通学路や農地に、「リアルタイム線量計」を設置し、今後長期間にわたって放射線量をモニターすることが決定したものです。
この「リアルタイム線量計」として採用された『HRDTX』は、相馬市健康対策専門部会の委員でもある早野 教授が、福島県内の他の自治体での運用も視野に入れて、スコーシュ社と開発したもので、最先端のシリコン半導体を検出器として使用。線量測定結果を3G携帯回線およびWi-Fiによる無線インターネットによって毎時サーバーに自動的に通知する機能を有します。
住民の方々はこれを寝室や茶の間など、お子さんの生活時間が長い部屋のコンセントに挿すことで、生活環境における線量を常時読み取り、今後予定されている除染効果等をリアルタイムで確認できるようになります。
また、3G/Wi-Fi回線を用いてサーバーに毎時送信されたデータは、相馬市役所の放射能対策室にて、地図上に表示したり、経時グラフを作成したりして、今後の放射能対策立案に有効に活用することが期待されます。
尚、『HRDTX』の一般小売店での発売は、2012年初夏の予定です。製品の詳細は https://www.tekwind.co.jp/products/entry_8630.php をご参照ください。
@Pressリリース詳細ページ
提供元:@Press
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