“三陽工業がM&A譲渡企業を公募”開始1カ月で18件が応募 後継者問題に悩む町工場の技術を承継し、日本の製造現場を元気に!
@Press / 2021年7月28日 18時0分
三陽工業株式会社は2021年6月29日、ビズリーチ・サクシードと連携し、事業承継M&Aに関するオンライン記者発表会を実施しました。その後の反響を、これまでのM&A実績や今後の展望とあわせてお知らせいたします。
三陽工業は兵庫県明石市に本社をかまえ、2021年で42期を迎えました。
「日本の製造現場を元気にする!」を合言葉に、研磨を主軸とした製造業と、製造派遣業を行っています(自社工場10カ所、営業所26カ所)。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/268594/LL_img_268594_1.jpg
兵庫県のレーザー加工会社(2018年にM&A)
■製造派遣の定着率を高めた「生産推進グループ」
記者発表会ではまず、2016年に設けた「生産推進グループ」という製造派遣の新たなビジネスモデルについて説明。
三陽工業では、製造派遣に携わる約1,300人の全従業員を正社員採用しています。
一般的な製造派遣の場合、昇給、賞与、福利厚生など、普通の企業ならあって当たり前の制度が備わっていません。その当たり前の常識を製造派遣にも取り入れ、働く人が豊かになることを最優先に環境を整備。派遣社員ではなく「三陽工業の社員」として他社で勤務する、いわば出向に近い仕組みを整えました。
そうした結果、製造派遣業界では多くの従業員が1年以内で退職する中、当社ではコロナ禍においても年間定着率が約8割をキープ。10年で年商を約10倍に成長させています。
従業員満足を高めたことで配属先の製造現場も活性化し、多くの派遣先企業が当社のファンになってくださいます。
■M&Aによるシナジー効果:後継者難・採用難の解消
株式会社帝国データバンク『全国企業「後継者不在率」動向調査(2020年)』によると、2020年に「後継者未定」と回答した製造業は57%。
経営者や工場長を含む現場スタッフの高齢化が進み、事業承継に加えて、人手不足や「技能伝承ができない」とういう課題に直面する後継者未定問題が深刻化しています。
三陽工業は2018年より、後継者難で悩む中小製造業の町工場をM&Aで譲り受け、そこに生産推進グループ社員を異動させ、技能承継問題も克服する新しいモデルを築いています。これまでレーザー加工会社(兵庫県)や塗装会社(長野県)など、3年間で4件のM&Aを実施。
「自社工場でレベルアップしたい!」というモチベーションの高い若手社員の新たな活躍の場になると同時に、技能承継問題も解決に導くという相乗効果を生み出しています。
またM&Aの交渉等を通じて関わった中小製造業の多くは、採用難という問題も抱えています。
中には、「世の中から20~30代の働き手はいなくなったんじゃないか…」と、人材募集がうまくいかず頭を抱える経営者の声も。
当社とのM&A成立後は、その日から必要な人数の若手社員を、しかも大手企業等で「ものづくりの現場経験を積んできた状態」で配置。採用難の解決にもつながり、その瞬間から技能承継がスタートします。
■M&A公募に対する反響
オンライン記者発表会を行い公募開始すると、すぐに4社からの相談がありました。
その後も全国各地の中小企業から続々と反響があり、3週間経過した時点で計15件のエントリーが入っています(業種はすべて製造業)。
■今後の展望:すべての営業拠点に自社工場を
現在、三陽工業の自社工場(製造拠点)10件のうち8件が、本社のある兵庫県に集中。
自社工場でのステップアップを望む社員が全国にいる中、それを叶えるためには県外異動を余儀なくされるのが現状です。
M&Aによって、生産推進グループの社員が活躍する場所を、各営業拠点エリアにも置く。
各地でのキャリアアップが、そのまま技能承継にもつながる。
それを47都道府県すべてに拡充させることで、前述した「日本の製造現場を元気にする!」を叶えようとしています。
その5件目を現在募集しており、今後も更に取り組みを強化していきます。
■ビズリーチ・サクシードの公募サービス活用について
当初は、「生産推進グループの社員が活躍する場を増やそう!」という目的で始めたM&Aでしたが、結果的に事業承継・技能承継問題の解決にも直結することに気付きました。
今後も、全国の後継者不在の製造業を承継して、町工場が直面する課題解決につなげたいと考えています。
しかし、「事業譲渡を検討する経営者は周囲に相談がしにくい」「後継者不在という課題が顕在化しないまま廃業に至りやすい」という現状があります。
そこで今回、ビズリーチ・サクシードが運営する「承継公募」を活用。特設サイト上に、三陽工業の事業承継M&Aにかける思いや、今後の展望を掲載しました。
事業譲渡を希望する企業は、下記サイトより匿名での応募が可能です。
▽M&Aの公募概要はこちら(ビズリーチ・サクシード特設サイト)
https://br-succeed.jp/company/public/sanyou-ind
【募集期間】2021年9月28日まで
■会社概要
商号 : 三陽工業株式会社
代表者 : 代表取締役 井上 直之(いのうえ なおゆき)
所在地 : 兵庫県明石市大久保町江井島1388番地
設立 : 1980年(昭和55年)3月24日
事業内容: 製造業、製造派遣業
URL : http://sanyou-ind.co.jp/
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
【関連画像】
この記事に関連するニュース
-
後継ぎフィッシャーマンになろう!オープンネーム事業承継「relay(リレイ)」、一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンとタッグを組み、漁師の後継者募集を開始!
PR TIMES / 2024年7月23日 13時15分
-
【工場内のシステム見える化展】スマホで作業革命!製造業の未来を切り拓く「サクっとシリーズ」by 株式会社インプローブ
PR TIMES / 2024年7月22日 10時45分
-
日本M&Aセンター社長・竹内直樹「M&A仲介業務は国のためになっていることが生きがいに」
財界オンライン / 2024年7月5日 7時0分
-
経営者300人に聞いた、将来の経営に関するアンケート
PR TIMES / 2024年7月4日 13時40分
-
【オリックス】基礎くい打ち工事会社「サンシャ」の株式を取得
Digital PR Platform / 2024年7月4日 11時12分
ランキング
-
1「キャンプブーム」は終わった アウトドア業界はどの市場に“種”をまけばいいのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月31日 7時30分
-
2「身代金」「初動対応」、"KADOKAWA事件"の教訓 凄腕ホワイトハッカーが語る日本企業への警告
東洋経済オンライン / 2024年7月31日 8時0分
-
3【速報】日銀が追加利上げを決定 政策金利0.25%程度に 長期国債買い入れは26年1~3月に月間3兆円程度に
日テレNEWS NNN / 2024年7月31日 13時12分
-
4日銀、追加利上げ決定=政策金利0.25%に―国債購入、月3兆円に段階縮小
時事通信 / 2024年7月31日 13時44分
-
5トヨタ自動車、国交省「是正命令」受け謝罪 型式指定不正の原因は「現場と経営の両面」体制見直しへ
ORICON NEWS / 2024年7月31日 17時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)