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西武ポリマ化成、耐放射線性ゴムを新たに開発、7月20日から発売開始 高線量環境下でも従来の6~7倍の性能を維持

@Press / 2012年7月17日 13時0分

土木資材・海洋資材製造の西武ポリマ化成株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:合田 惠二郎、URL: http://www.seibu-p.co.jp/ )は、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(以下、高エネ)の吉岡 正和 名誉教授らの協力により、2012年4月に耐放射線性ゴムを新たに開発し、同年7月20日から主として大型加速器用地下トンネルや原子力関連施設向けの可とう継手として販売を開始します。ゴムは放射線照射により劣化し物性低下が起きますが、この耐放射線性ゴムは高線量照射後において従来の可とう継手のゴム材質と比較して物性(伸び)の保持率を6~7倍向上させ、高線量環境下においても製品性能を十分維持できることに成功しました。

可とう継手は、ゴムと金物を組み合わせた継手で下水道施設等のコンクリート製の土木構造物の目地部(コンクリートの継目部分)に躯体内面から設置し、地震等の自然災害の際に震動を吸収するとともに外部からの土砂や水の流入を防ぎます。既設構造物の耐震性を向上させるための工法が多々ある中で、後付式の可とう継手による工法は比較的施工が容易で減災効果が大きく、耐震性能の向上が図れます。
しかし、東日本大震災後の原子力発電所の事故を契機に、原子力関連施設等の可とう継手には耐震性能に加えて、汚染水の外部流出防止等のためにより高い耐放射線性も求められるようになりました。

今回の開発では、高エネの吉岡 正和 名誉教授らの協力により、放射線による劣化防止に資する原料ゴムや薬品類の配合の研究を重ね、性能評価のための照射試験は、原子力関連施設の総合保守管理を手がける株式会社アトックス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:矢口 敏和、URL: http://www.atox.co.jp/ )が実施し、実際の使用環境条件を想定して水中及び熱環境下においても実施しました。
その結果、2012年4月に従来の可とう継手のゴム材質と比較して、高線量照射後の物性(伸び)の保持率を6~7倍向上させることに成功し、このたび、生産体制も整ったことにより新たな製品として同年7月20日から販売を開始します。価格は、従来の可とう継手と比較して20~30%程度のアップに抑えました。

国際リニアコライダー(ILC)やJ‐PARC(日本原子力研究開発機構と高エネが共同で建設・運営する研究施設)などの微量の放射線が発生する研究施設において、その大型加速器地下トンネルの耐震継手(可とう継手)は、高度な水密性や耐放射線性が求められています。西武ポリマ化成は、このような研究施設や原子力発電所における広範な施設において耐放射線性ゴムの可とう継手の需要増加を見込んでいます。

同製品は初年度3億円の売上を目指します。


■西武ポリマ化成株式会社 http://www.seibu-p.co.jp/
・社名   :西武ポリマ化成株式会社(英文名:Seibu Polymer Corporation)
・創業   :1917年4月20日
・資本金  :9千5百万円
・本社所在地:〒103-0027 東京都中央区日本橋3丁目8番2号
       TEL 03-3527-9811(代表) FAX 03-3527-9815

■株式会社アトックス http://www.atox.co.jp/
・社名   :株式会社アトックス
・創業   :昭和55年9月1日
・資本金  :1億5千万円
・本社所在地:〒104-0041 東京都中央区新富2-3-4
       TEL:03-5540-7950(代表) FAX:03-5541-2801

@Pressリリース詳細ページ
提供元:@Press

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