海外向けうつ病治療VR英語版を北米ボストンの専門家らと開発!世界最大のテックイベント「CES 2022」で初公開
@Press / 2021年11月26日 11時10分
医療VRやデジタル治療VRを開発・提供する株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は、認知行動療法をベースとしたVRによるうつ病向けのデジタル治療(デジタルセラピューティックス:以下VRDTx)に、米国マサチューセッツ州ボストン在住の行動医学の専門家であるKatharine “Kim” Larsson(以下、キム博士)とAmaro J. Laria (以下、アマロ博士)を監修にむかえ、海外向け英語版うつ病治療VRを開発しました。両博士には、ジョリーグッドが開発するVRDTxをご体験いただいた上で、そのクオリティとうつ病の治療を促進する革新的な技術と価値にご賛同頂き、正式参画いただくことになりました。
また本コンテンツの体験版を、2022年1月5日(水)から8日(土)北米ラスベガスにてリアル開催される世界最大級のテクノロジーイベント「CES」にて初公開、体験展示をいたします。
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※左からBoston Behavioral Medicineのキム博士、アマロ博士、ジョリーグッド代表取締役 上路健介
■世界最大テックイベント「CES」に出展
2年ぶりのリアル開催で盛り上がる世界最大級のテクノロジー展示会「CES」で、注目度が高まっているヘルスケアのエリアにて、キム博士とアマロ博士、ジョリーグッドが共同開発した海外向け英語版うつ病治療VRを初公開、体験展示を行います。
<CES概要>
日時:2022年1月5日(水)〜1月8日(土)
会場: Las Vegas Convention and World Trade Center(LVCC), North Hall
(ブース番号:8478)
https://www.ces.tech/
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■うつ病患者が5,300万人増で医療提供格差に懸念
オーストラリア・University of QueenslandのDamian F. Santomauro氏らが解析し、世界五大医学雑誌「Lancet(オンライン版)」で発表したCOVID-19のパンデミックが及ぼす精神障害への影響によると、大うつ病性障害患者が5,300万人超、不安障害患者が7,600万人超それぞれ増加し、中でも女性と若年層の割合が高いことが明らかになりました。またKFF (Kaiser Family Foundation)が発表したHealth Professional Shortage Area(HPSA)MAPによると、アメリカ全域でのメンタルヘルス提供割合は地域によって格差があり、ほとんどの地域が50%未満であり不十分です。
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■VR治療で質と地域格差を均一化
VRを活用したうつ病治療は、仮想現実の中で主観と客観など立場を入れ替えたリアルな体験が可能です。客観での場面体験は、患者がなかなか想像することができない「他の人はどんなことを考えているか」という体験を、相手に憑依するような形で追体験が可能です。これにより患者は、自分の生活の中で同じような状況に置かれたときの自分の考えや視点を振り返ることができます。いつでも、どこでも、体験することができるVRでの治療は、心理療法士が患者の治療をより効果的に行うために貴重なツールとなります。うつ病の治療効果を高めることは、世界中で増大する適切なメンタルヘルスサービスの需要に関連する医師やカウンセラーの負担を軽減するのに役立ちます。
<監修した専門家のコメント>
ハーバード・メディカル・スクール出身でケンブリッジ・ヘルス・アライアンス行動医学プログラムの元スーパーバイザーのキム博士と、マサチューセッツ大学臨床心理学博士号、ハーバード・メディカル・スクールのケンブリッジ・ヘルス・アライアンス精神科で臨床講師を務めるアマロ博士は、共同で行動医学サービスを専門とする「Boston Behavioral Medicine」を創設しています。
『VRDTxはアメリカの地域特性などによる治療提供格差に役立つだろう』
Katharine “Kim” Larsson, Ph.D.,R.N., C.S.
キャサリン“キム”ラーソン 博士、正看護師、専門看護師
Boston Behavioral Medicine共同創設者 臨床ディレクター
「現在のコロナ禍で、社会的な交流が制限され、多くの人が孤立してしまい、それが鬱や不安のレベルを著しく高めています。VR技術は、心理療法士がうつ病を治療する際の重要な補助手段となります。私は、VR技術が精神疾患の治療においてより日常的なものとなり、心理療法士が治療の効果を高めるための重要な臨床ツールとなることを予見しています。サービスに対する需要の高まりとメンタルヘルス臨床医の深刻な不足を考えると、うつ病に対する現在の治療法の効果を高めることは、この世界的なメンタルヘルスの危機に対処するために不可欠です」
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<プロフィール>
博士課程を修了した臨床専門家であり、20年以上にわたり心理療法士および精神薬理学者として活躍。ハーバード・メディカル・スクールのマクリーン病院とケンブリッジ病院で臨床研修を受ける。また、ボストンのハーバード・バンガード・メディカル・アソシエイツの行動医学プログラムの元アシスタントディレクターであり、ケンブリッジ・ヘルス・アライアンスの行動医学プログラムの元スーパーバイザーの経験を持つ。日本では、看護師や精神科医の行動医学的アプローチを促進するために、講師やコンサルタントとして国際的な活動も実施。
専門:統合的心理療法、行動医学、精神薬理学
『VRを用いたリアルな疑似体験は、治療の効果を大幅に高めることができる』
Amaro J. Laria, Ph.D.(博士)
アマロ・J・ラリア 博士
Boston Behavioral Medicine共同創設者 トレーニングディレクター
「VRはインタラクティブな要素を診療室に取り入れることができます。これは、心理療法における『話す』という要素を補完する重要なもので、よりバランスのとれた包括的な治療が可能になります。例えば、患者が自分の状態について話をしている際、VRで体験した該当する場面を振り返り、客観的に自分の状態を正確に理解することが可能です。VRDTxは、リアルなロールプレイの機会を提供し、認知行動療法の中核をなすセルフモニタリングや認知再構築といった戦略の学習プロセスを促進することもできます。」
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<プロフィール>
臨床心理士の資格を持ち、心理療法士として30年以上の経験を持つ。治療的関係の重要性と治療における感情の役割を強調した、患者中心の統合的アプローチを重視。ボストン行動医学トレーニングプログラムのディレクターで、ケンブリッジ・ヘルス・アライアンスの精神科との提携により、ハーバード・メディカル・スクールの臨床講師を務める。1997年にマサチューセッツ大学ボストン校で臨床心理学の博士号を取得した後、ハーバード大学医学部の社会医学部門でNIMHのポスドク研究員として研究。不安障害に関するDSM-5ワークグループの文化的問題に関するアドバイザーの経験あり。
専門:統合的心理療法、行動医学
■精神疾患向けのデジタル治療VR (https://jollygood.co.jp/vrdtx)
ジョリーグッドが開発している認知行動療法VRは、従来の認知行動療法の構造をベースに、セラピーの中で行う考え方や場面の説明をVR化します。VRで様々な出来事や状況を当事者体験することで、場面イメージの齟齬を無くし、短時間で平準化されたセラピーの提供を実現します。
■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/)
ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。
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プレスリリース提供元:@Press
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