地球温暖化に影響 異常発生するカリブ海の海藻サルガッサムから「生分解性プラスチック」を作ることに成功 「脱炭素」の実現へ
@Press / 2021年12月14日 10時15分
環境・エネルギー分野向け最先端材料を研究開発する化学会社であるGSアライアンス株式会社(所在地:兵庫県川西市、代表取締役 森 良平 博士(工学))は、地球温暖化の影響などで大量発生が問題になっているカリブ海の海藻(サルガッサム)を原料に、“生分解性プラスチック”を作ることに成功しました。熱にも強く、耐久性もあるため、フォークやスプーンなどのようなプラスチックの代替品として使えるだけでなく、石油を使わず作られているため、廃棄時後は、分解され土に還ります。
捨てられる海藻を使うことで、脱プラスチックとともに、海洋環境、気候変動問題も同時に解決していく新素材です。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/289992/LL_img_289992_1.jpg
海中を漂うサルガッサム
■廃棄された海藻でできた「生分解性プラスチック」
大量発生が世界的な問題になっている浮遊性のホンダワラ属の海藻、サルガッサム。サルガッサムが繁殖しすぎると、海洋生物によっては移動や呼吸が困難になり窒息するなど、生態系に影響を及ぼすほか、腐ると悪臭(硫化水素ガス)を放つなど、世界的な問題になっています。
そこで、GSアライアンスでは、カリブ海の海藻サルガッサムを一部原料とした、生分解性プラスチックの開発に取り組みました。石油を一切使っていないため、廃棄しても二酸化炭素の排出がなく、分解されて100%土に還ります。
■コストカットも実現し、「脱炭素」へ
GSアライアンスではこれまでも、セルロースナノファイバーや木、土などを成分とした生分解性プラスチックの開発を行い、カトラリーやネイルチップなど「土に還るバイオプラスチック」の商品化を行ってきました。しかし、石油を使ったプラスチックに比べ、生分解性プラスチックはコスト面が課題でしたが、今回のサルガッサムを使った生分解性プラスチックは廃物物(海藻)を使用しているため、以前よりも、安価に作ることを可能としました。
今後は、海外、日本国内からの投資家、協業企業などと協力し、米国、カリブ海地域、南米での事業展開を進めながら、「脱プラスチック」「脱炭素」「海洋環境改善」を進めてまいります。
【開発者の想い】
兵庫県川西市にあるGSアライアンスは、プラスチックごみ問題を今後絶対に避けては通れない社会課題とし、自然に還る生分解性プラスチックの開発・研究を続けてきました。日常の中から少しずつプラスチックの利用を減らしていけたら、という想いで製品を日々、生み出しています。
母体は、昭和13年創業の色材メーカー(冨士色素株式会社)で、その4代目社長でもある森 良平が自社の商品も含め、今後もっと環境に配慮したものを、と「自然由来の、土に還る」素材にこだわって作っており、今後は、海洋問題とともに、食糧問題にも目を向け、非可食性の生分解性プラスチックでの製品づくりにも力を入れて参ります。GSアライアンスは、現在国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指せるスタートアップ企業として採択されており、今後も国連関連機関の支援の下、国内外の事業展開を進めてまいります。
【会社概要】
商号 : GSアライアンス株式会社(Green Science Alliance Co., Ltd)
代表者 : 代表取締役 森 良平 博士(工学)
所在地 : 〒666-0015 兵庫県川西市小花2-22-11
事業内容: 脱炭素社会構築のための環境、エネルギー分野の最先端材料、
技術の研究開発
URL : https://www.gsalliance.co.jp/
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プレスリリース提供元:@Press
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