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ケアネット、“時間治療”(クロノテラピー)について調査 取り入れている医師は大学病院でも20人に1人に留まる

@Press / 2012年8月8日 16時0分

時間治療認知度 他
医師・医療従事者向け情報サービスサイトを運営する株式会社ケアネット(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大野 元泰、証券コード:2150)は、2012年7月20~26日、当社会員のうち、大学病院勤務医674人に対し、時間治療(クロノテラピー)に関する調査を実施しました。

臓器や組織の時刻依存的な機能性に着目し、治療効果を高め、副作用を小さく留めるように、一日の中の“時刻”を意識して行う治療法が、「時間治療」(クロノテラピー)として注目されています。本調査は、がん治療のほか糖尿病・高血圧など生活習慣病においても効果・活用方法が研究されつつある、この考え方について、認知度や活用実態を尋ねたものです。

その結果、時間治療の認知は、大学病院勤務医においても3人に1人という状況であり、何らかの形で治療に取り入れているのは、まだ全体の5.6%に留まることが明らかとなりました。テレビ等マスメディアで取り上げられ、患者サイドの関心・要望が高まりつつある時間治療ですが、臨床現場における浸透はまだこれからといった状況であると考えられます。

以下、詳細を報告いたします。


【結果概要】
◆大学病院勤務医の3人に1人が“時間治療”を知っている
全体の34.0%が時間治療(クロノテラピー)について「知っている」と回答。「知らなかった」と回答した医師からも、「エビデンスや具体例などを詳しく知りたい」といった声が多数寄せられた。

◆20人に1人が「既に取り入れている」、10人に1人が「今後取り入れたい」と回答
知っている医師のうち、時間治療の考え方を治療に取り入れているとした回答者は16.6%(全体の5.6%)。抗がん剤治療のほか、降圧剤の服用時間を夜間にするといったコメントが寄せられた。
取り入れていない医師からも「今後の研究結果次第では積極的に取り入れたい」とした声が多く見られた。「自分の専門分野では対象外だと思う」と回答した医師は9.6%。また「抗がん剤使用は夜間の方が有効だが、点滴の煩雑さから、夜勤看護師の協力は得難いと思われる」といった、実施する上での環境面の制約を挙げた声も見られた。


調査タイトル:「時間治療」(クロノテラピー)に関する認知度調査
調査方法  :インターネットリサーチ
調査対象  :医師・医療従事者向け専門サイト「CareNet.com」医師会員
有効回答数 :674サンプル
調査日時  :2012年7月20日(金)~26日(木)


【設問詳細】
「時間治療」(クロノテラピー)についてお尋ねします。

あらゆる臓器や組織の機能性が、「サーカディアンリズム」と呼ばれる周期で時刻依存的に毎日の調節を受けているとされ、こうしたメカニズムから「どの時間帯にどのような疾患リスクが高まるか」といったことが徐々にわかってきています。

こうした考えから、病気の治療に“時間のものさし”の視点を導入し、「治療効果を高め、副作用を小さく留めるように一日の中の“時刻”を意識して行なう治療法」が、「時間治療」(クロノテラピー)として注目されています。

副作用の起きない範囲で大量に抗がん剤を投与するのが、基本とされるがん治療に加え、腎臓疾患、その他糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病においても、時間治療の効果および活用方法が研究されています。

そこで先生にお尋ねします。

Q1. 「時間治療」(クロノテラピー)をご存知でしたか。

・知っている
・知らなかった

Q2. (「知っている」とお答えになった先生のみ)
「時間治療」(クロノテラピー)の考え方を治療に取り入れていますか。

・取り入れている
・今後取り入れたいと考えている
・取り入れていない
・自分の専門分野では対象外だと思う
・その他(        )

Q3. コメントをお願いします(どのように取り入れているか、今後知りたいこと、患者からの要望などどういったことでも結構です)


◇ 医師からのコメント抜粋 ◇(一部割愛・編集しています)

・「抗癌剤治療のときに取り入れています。」(40代,内科)
・「プラセボ効果が大きいと思う。」(50代,眼科)
・「どの時間帯に薬を投与した方が良いという考え方は新しいと思う。」(30代,外科)
・「うつに対する光療法として取り入れている。」(30代,精神・神経科)
・「ABPMや家庭血圧による血圧日内変動の評価を行った上で適応のある患者には、降圧薬の一部の就眠前投与を行っている。」(40代,内科)
・「全く初めて聞きました。ベーシックなことから教えていただきたいです。」(50代,血液内科)
・「コンプライアンスの高い患者なら、時間治療の考え方は効果があるかも知れませんね。ちなみに、ショートパルスみたいな使い方でステロイドを使うことが多いのですが、夜に飲むと不眠などの症状が問題になりやすいので、朝に飲んでもらっています。これ、時間治療ですね。」(40代,耳鼻咽喉科)
・「抗ガン剤治療などに取り入れてみたい。」(60代,泌尿器科)
・「時間治療の効果が発揮できるように降圧剤を就寝前に投与する。」(50代,循環器科)
・「発熱の副作用の多いサイトカイン療法は夜間に行う。」(40代,泌尿器科)
・「夜間の抗がん剤投与は、病棟スタッフのサポート体制を考えると現実的ではない。従来通りの昼間の抗がん剤投与を行っている。」(30代,血液内科)
・「もっと一般的になれば実施したい。」(40代,小児科)
・「抗がん剤治療で有効性を高めるのと副作用を抑える効果が期待できる。具体例を教えてほしい。」(40代,外科)
・「概日リズムも大切だが、それ以上に臨床上重要な部分が他にあると思う。」(40代,循環器科)
・「ACE阻害薬による乾咳を防ぐために、ACE阻害薬を夕方に投与している。」(60代,循環器科)
・「現時点で使わなくても良い状況にある。対象となる患者の選択方法などがあると良い。」(50代,精神・神経科)
・「脳出血の発症がどうしても朝方に多いことと、降圧薬の内服が朝だと、たとえ持続性であるとはいえ効果が切れてくるのが朝方になるのが重なってしまうため、持続型の降圧薬を基本的に夜に内服するように処方している。」(30代,脳神経外科)
・「医者のように不規則な生活リズムで生活していたら恩恵に預かれないのでしょうか」(30代,外科)
・「精神科では、よく話をきく。」(30代,アレルギー科)
・「現在の所は未解明な部分が多いが、解明が進むにつれて少しずつ取り入れたい。ただ、時間治療について知るにつれ、自分の不摂生を大きく恥じるかもしれないのが辛い。」(20代,総合診療科)
・「降圧薬、スタチン、甲状腺ホルモン剤等の夕食後投与。ステロイド薬の午前中投与などで取り入れている。」(50代,代謝・内分泌科)
・「内分泌疾患では関連あると思っていましたが、がん治療で関係があるとは思いませんでした。」(40代,小児科)
・「興味はあり、今後の研究結果次第では積極的に活用してゆきたいと考えている。」(30代,小児科)
・「高血圧などでは時間帯による変動の激しい人がいるので勉強したい。」(50代,血液内科)
・「そもそも糖尿病や高血圧などの昔からの処方タイミング自体が、時間治療にあたると思う。」(30代,代謝・内分泌科)
・「サーカディアンリズムはともかく,これが治療に応用できるということは全く知らなかった。」(40代,救急医療科)
・「もっと直感的に分かる名称がいいと思います。」(40代,脳神経外科)
・「心筋梗塞や脳梗塞の発症は、朝方に多いので、モーニングサージや朝方の交感神経の高まりを抑制するように、夕方に処方を変更したりなど行っています。」(40代,循環器科)
・「抗がん剤使用では夜間の方が有効だが、点滴の煩雑さから、夜勤の看護師の協力は得難いと思いわれる。」(40代,呼吸器科)
・「がん治療に実際どのように取り入れられているか知りたい。」(30代,外科)
・「サーカディアンリズムに個人差がないのか、それによる治療効果の差がないのかが気になる。」(30代,内科)
・「ある程度考慮しています。ただしケースバイケースです。」(40代,膠原病科)
・「クロノテラピーについて、根拠のある否定的な意見と肯定的・推進的意見を両方とも知りたい。」(30代,神経内科)
・「クリニカルパスと連動してできたら良いと思う。」(30代,血液内科)
・「現時点では効果は部分的なものだと思う。マスコミなどで画期的な方法のように取り上げられているのは違和感を感じる。」(50代,膠原病科)
・「時間により治療を行う方針は間違ってないと思うが、現在のようなエビデンスベースの医療ではそのエビデンスを示すことは難しいと考えます。」(40代,リウマチ科)
・「夜間に抗癌剤投与を行うほうがいいとする意見があったが、夜間投与中に副作用などが生じた時のリスク対処を考えるとベネフィットは少ないと思う。」(30代,呼吸器科)
・「夕方・夜間の抗がん剤投与は、マンパワー不足で、現実的に無理。」(30代,血液内科)
・「生体における個体差をどのように克服できるのかが不安でもあります。」(50代,外科)
・「もっと学術的な後押し、証明がなされたら取り入れる。テレビの影響で患者からの要望は多いが、より科学的なデータを望む。」(30代,消化器科)
・「患者からの要望はあるが、今後も取り入れる予定はない。」(40代,泌尿器科)
・「時間栄養学が提唱されており、夜間に食事をすると肥満しやすいことの理論的根拠が確立されてきた。時計遺伝子が食事をはじめ体のリズムを調整している。スタチン製剤を夕方に処方するのも脂肪合成の日内リズムに基づいている。」(60代,代謝・内分泌科)
・「サーカディアンリズムに従えば,有り得る治療と思う。」(40代,皮膚科)
・「睡眠覚醒リズムの補正が感情・情緒の改善に不可欠であると教育している。」(40代,精神・神経科)
・「H2 blockerは、1回のときは夜に使用している。」(40代,外科)
・「神経疾患にも取り入れられているのか知りたい。特にステロイド大量療法(パルス療法)でも導入されているのか?」(40代,神経内科)
・「人間の体は不思議なもので、いつの間にか勝手に治るというのが、これで実証されていくのかと勝手に想像します。すべて知りたいです。」(30代,循環器科)


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【株式会社ケアネット 会社概要】 http://www.carenet.co.jp
◇所在地 :〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル
◇設立  :1996年7月1日
◇代表者 :代表取締役社長 大野 元泰
◇公開市場:東証マザーズ(証券コード:2150)
◇事業内容:
<製薬企業向けの医薬営業支援サービス、マーケティング調査サービス>
・インターネットによる医薬情報提供システム『eディテーリング(R)』
・インターネットによる市場調査システム『eリサーチ(TM)』
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