落石捕捉時の変形量が小さい落石防護柵「SPARC(スパーク)フェンス」新発売

@Press / 2012年11月1日 13時0分

SPARC(スパーク)フェンス 設置イメージ
 株式会社プロテックエンジニアリング(本社:新潟県北蒲原郡聖籠町、代表取締役社長:野村 利充)は、落石捕捉時の変形量が小さい落石防護柵「SPARC(スパーク)フェンス」を発売開始しました。

詳細: http://www.proteng.co.jp/sparc/

 SPARC(スパーク)フェンスは、200kJの落石エネルギー(20mの高さから1tの石を落下させた際に生じるエネルギー)に対応することが可能な落石防護柵です。主に斜面上で落石を捕捉する防護柵で、支柱、ワイヤロープ、ワイヤネット、金網、アンカー基礎で構成されており、構造物全体で落石の衝撃を受け止めます。

 緩衝金具(※)を用いない構造となっているため、落石を捕捉した際のワイヤロープやワイヤネット部材の伸びなどの変形量が、従来のエネルギー吸収型の防護柵と比較して格段に小さいという特徴があります。(写真2)。したがって、防護対象物の比較的近くに設置するがことが可能な防護柵となっています。

 これら、対応落石エネルギーと落石捕捉時の部材の変形量は、実物の供試体を用いた衝撃実験(写真1)によって確認しました。実験は、繰り返し発生する落石を想定し、複数回継続的に実施しました。その結果、実験後の柵高は、初期のそれの70%を保持し続けることが確認されました。つまり、繰り返し落石が発生する現場において、初期性能を保持し続けることができる防護柵であると言えます。

 また、積雪を考慮した設計を行っているため、雪崩予防柵と落石防護柵の兼用柵として使用することができます。積雪地帯の落石対策や、落石の恐れがある箇所での雪崩対策などに用いることができます。堆積土砂圧にも対応した構造であるため、切土斜面工事などで斜面中腹の落石や土砂堆積用の仮設防護柵としても使用できる多機能防護柵です。

※緩衝金具
ワイヤロープやワイヤネットに取付けて落石エネルギーを吸収する特殊部材であり、様々なタイプがある。一定の力以上が加わると作動し、緩衝金具とワイヤロープとの間に生じる摩擦でエネルギーを吸収するタイプなどがある。防護柵のエネルギー吸収性能は向上するが、ワイヤロープやワイヤネットの伸び(変形)が大きくなる。

SPARC(スパーク)フェンス 設置イメージ
http://www.atpress.ne.jp/releases/30399/10_1.jpg
(写真1)実験の様子
http://www.atpress.ne.jp/releases/30399/9_2.jpg
(写真2)落石捕捉時の変形量 最大2.8m
http://www.atpress.ne.jp/releases/30399/7_3.jpg


◆現状
 既往の落石防護柵は、H形鋼支柱と支柱間に設置した金網及びワイヤロープで構成され、ワイヤロープの弾性伸びと支柱の塑性変形によって落石エネルギーを吸収する「ストーンガード(写真3)」と呼ばれるタイプと、落石のエネルギーを吸収する緩衝金具を有した「エネルギー吸収柵(写真4)」とよばれるタイプで大別されます。
 前者は、対応落石エネルギーが50kJ(20mの高さから、重量250kgの落石が落下した際に生じるエネルギー)程度と小さく、適用範囲が比較的狭いという短所があります。一方、後者は、緩衝金具の働きによって、ワイヤロープに作用する張力や防護柵を係留するアンカー基礎への引抜き力を小さくすることがきるため、前者に比べて大きな落石エネルギーに対応することができます。しかし、落石を受け止めた際、ワイヤロープやワイヤネットの変形量が大きくなることや、柵高が小さくなり繰り返し発生するタイプの落石に対して初期の性能を保持することができない、という短所があります。

左(写真3)ストーンガード
右(写真4)エネルギー吸収柵
http://www.atpress.ne.jp/releases/30399/8_4.jpg


◆展望
 今まで、落石防護柵の変形量について活発な議論が交わされることは少なく、落石対策事業において、防護柵の変形量が設計条件や設置条件とされたことはほとんどありません。既に設置された防護柵の部材で、落石を捕捉した際に、防護対象物や付近の道路まで変形して到達する可能性のあるものが少なからずあると考えられます。
 SPARC(スパーク)フェンスの発売によって変形量に対する意識が向上し、「変形量と落石エネルギーの双方を考慮することのできる製品を求める新たな市場」が創造されることを期待しています。今後も研究開発を進めて、落石衝撃による変形量を更に小さくできる製品の開発・改良を続けていきます。
株式会社プロテックエンジニアリングは、SPARC(スパーク)フェンスの発売により、3年後に年間4億円、将来的には年10億円規模の市場の創造を目指します。


◆「SPARC(スパーク)フェンス」概要
製品名      : 変形抑止型落石防護柵「SPARC(スパーク)フェンス」
塗装規格     : 亜鉛アルミ合金メッキ
対応落石エネルギー: 200kJ迄
対応積雪深    : 3.0m迄
堆積土砂圧対応
支柱高      : 設計条件により決定
発売       : 2012年7月1日
開発発売     : 株式会社プロテックエンジニアリング
ホームページURL  : http://www.proteng.co.jp


◆会社概要
名称  :株式会社プロテックエンジニアリング
本社住所:〒957-0106 新潟県北蒲原郡聖籠町大字蓮潟5322-26(東港工業地帯)
設立  :1998年5月
資本金 :7,373万円
従業員 :56名
代表者 :代表取締役社長 野村 利充

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【関連画像】

(写真1)実験の様子(写真2)落石捕捉時の変形量 最大2.8m左(写真3)ストーンガード/右(写真4)エネルギー吸収柵

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