「ダライ・ラマ法王と科学者との対話―日本からの発信」を東京で開催 科学と宗教は、人類のために何ができるか、の可能性に挑む

@Press / 2012年10月18日 13時0分

ダライ・ラマ法王
チベット仏教の最高指導者でノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ法王と日本を代表する科学者が分野を超えて率直な対話を行う「ダライ・ラマ法王と科学者との対話―日本からの発信」を、11月6日・7日に東京(於:ホテルオークラ東京)で開催することをお知らせします。「ダライ・ラマ法王と科学者との対話 実行委員会」が主催します。

ダライ・ラマ法王と科学者との対話は、アメリカのマインド・アンド・ライフ インスティテュートが( http://www.mindandlife.org/ )30年に亘って世界の著名な科学者を招き、チベット亡命政権のあるインドのダラムサラで行われてきました。また、ダライ・ラマ法王が欧米の主要大学や研究機関 ― マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、オックスフォード大学、パリ大学、等 ― に招かれて行われてきましたが、アジアでこれほどの規模で対話が開催されるのは今回が初めてです。開催国日本で、日本の科学者がダライ・ラマ法王と対話することは歴史的なイベントと言えます。

ダライ・ラマ法王はこれまで、現代科学によって仏教を検証することで、21世紀における仏教の役割を明らかにしてこられました。これまでの対話が西洋の科学者が中心であったため、ダライ・ラマ法王は数年前より、仏教国の科学者との対話を行うことを強く望んでおられました。

ダライ・ラマ法王の意を受けて、ダラムサラでの科学者との対話に招かれた唯一の日本の科学者である筑波大学名誉教授村上 和雄博士、法王と長年の親交があるジャーナリスト下村 満子氏(元「朝日ジャーナル」編集長)、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のラクパ・ツォコ代表が中心となって「ダライ・ラマ法王と科学者との対話 実行委員会」を1年前に発足し、今回の対話を開催する運びとなりました。対話は、遺伝子科学、医学、物理・宇宙学の4つのセッションに分けて行われます。宇宙や生命のより深い理解のため、また世界の諸問題の解決のために、科学と宗教が境界線を越えて、今までにない新しい可能性に挑み、科学と宗教の協同により、人類にどう貢献できるかのメッセージを日本から世界に発信していきます。

ダライ・ラマ法王は次のように述べています。「現代科学は身体や脳の微細な働きをはじめ、高度に洗練された物理学世界を解き明かしてきました。一方で仏教科学は、こころや感情を様々な面から詳細に理解することを第一に専心してきました。こころや感情は、現代科学においては比較的まだ新しい分野です。ゆえに、現代科学と仏教科学は重要な知識を互いに補い合うことができるでしょう。私は、現代科学と仏教科学、それぞれのアプローチの統合が、身体、感情、社会のウェルビイングを増進するための発見に繋がると確信しています。」
(ダライ・ラマ法王のメッセージから抜粋。下記にメッセージの序文を記載しています。)


■「ダライ・ラマ法王と科学者との対話―日本からの発信」
セッション・テーマ:「遺伝子・科学/技術と仏教」
          「物理科学・宇宙と仏教」
          「生命科学・医学と仏教」
          「新たな科学の創造への挑戦―日本からの発信」
開催日時 :2012年11月6日(火)7日(水) 9:00~16:00
会場   :ホテルオークラ東京 平安の間
主催   :ダライ・ラマ法王と科学者との対話 実行委員会
      実行委員長 :村上 和雄 筑波大学名誉教授 農学博士
      実行副委員長:下村 満子 ジャーナリスト、元「朝日ジャーナル」編集長
             大橋 力 文明科学研究所所長 所長
      事務局長  :ラクパ・ツォコ ダライ・ラマ法王日本代表部事務所日本・東アジア代表
      委員    :志村 史夫 静岡理工科大学教授 工学博士
             棚次 正和 京都府立医科大学教授
             安田 喜憲 東北大学大学院環境科学研究科 教授
             矢作 直樹 東京大学大学院教授 医学博士
             山本 良一 東京大学名誉教授
             米沢 富美子 慶応義塾大学名誉教授 理学博士
後援  : ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス・ジャパン)
      ダライ・ラマ法王沖縄招聘委員会
URL   : http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/2012japan/tokyo.html

プログラムの詳細は添付資料をご参照ください。

チケットは、チケットぴあ、ローソンチケットで購入できます。
席は、S席(12,000円)、A席(10,000円)、B席(7,000円)、C席(5,000円)に分かれ、セッションごとの購入になります。


■ダライ・ラマ法王について
ダライ・ラマ法王14世(本名・テンジン・ギャツォ)は、チベットの精神的最高指導者で、1935年7月6日チベットのアムド地方タクツェル村に生まれる。ラモ・ドントップ(転生者として認定される前の本名)は、2歳の時、ダライ・ラマ法王13世トプテン・ギャツォの転生者と認定。ダライ・ラマ法王は、慈悲の仏様である観音菩薩の生まれ変わりとチベット人は信じている。菩薩は自らの悟りをあきらめ、すべての生きとし生けるもののため奉仕することを願い、この世に生まれ変わり続けている。

ダライ・ラマ法王14世は、1989年にノーベル平和賞を受賞。法王は、世界各国をかけまわり、宗教派を問わず互いの理解を深め、世界の著名な科学者との対話を通じて、世界平和に貢献している。その結果として、現在、ダライ・ラマ法王は、精神的指導者として知られ、世界中の何百万人もの人々から愛され、尊敬されている。1959年に中国のチベット侵略により、ダライ・ラマ法王14世はインドに亡命、インド、ダラムサラに在住。
URL: http://www.dalailama.com/


■ダライ・ラマ法王日本代表部事務所<チベットハウス・ジャパン>について
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所は、1976年に設立。ダライ・ラマ法王及びチベット亡命政権の日本唯一の公式機関である。この代表部事務所の管轄下には日本・韓国・フィリピン・モンゴルがある。歴代代表は、チベット亡命政権が直接任命している。現在の代表は7代目でラクパ・ツォコである。
URL: http://www.tibethouse.jp/


■ダライ・ラマ法王からのメッセージ
序文

20世紀終盤、科学者は、こころと感情の働きに真剣に関心を持つようになりました。一方で、私はといえば、どのようにして物が動くのかということに幼い頃から強い興味を抱き、先代のダライ・ラマ13世の遺品であった映写機や発電機などを分解しては電気の仕組みを夢中で学ぶ少年でした。そして40年ほど前から、宇宙論、神経心理学、量子物理学を学ぶようになり、およそ30年にわたって科学者との対話を定期的に行なってまいりました。このような対話の第一の目的は、人類の知識の範囲を広げること、つまり物質的な範囲のみならず、こころという内面の知識の範囲も同様に広げることにあります。そして第二の目的は、こころが穏やかな状態を研究することによって人類の幸福を促進していくことです。

私は、仏教は現代社会において特別な役割を担っていると考えています。このように考える理由は、仏教と他の宗教との相違点にあります。仏教は、相互依存の概念を掲げる唯一の宗教です。相互依存の概念は、現代科学の基本概念と一致します。仏教は、哲学・科学・宗教の主に三つの側面から考えることができます。宗教的な側面では原則や修行などを伴うため仏教徒に限られますが、相互依存を扱う仏教哲学、そしてこころや感情を扱う仏教科学は、どなたにも大きな恩恵をもたらしてくれます。

ご存知の通り、現代科学は身体や脳の微細な働きをはじめ、高度に洗練された物理的世界を解き明かしてきました。一方で仏教科学は、こころや感情をさまざまな面から詳細に理解することを第一に専心してきました。こころや感情は、現代科学においては比較的まだ新しい分野です。ゆえに、現代科学と仏教科学は重要な知識を互いに補い合うことができるでしょう。私は、現代科学と仏教科学、それぞれのアプローチの統合が、身体・感情・社会のウェルビイングを増進するための発見に繋がると確信しています。

そこで2012年11月6日~7日、東京において、日本の科学者・僧侶・仏教学者など専門家の皆様と仏教の内的科学および外的科学について対話を行なえることを大変光栄に思っております。私は、仏教と現代科学において積み重ねられてきた知識と経験の真の交換が、深い関心事となるのみならず恩恵をもたらしてくれるものと確信しています。

2012年9月5日
ダライ・ラマ


(訳:小池 美和)

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