『コーラスライン』来日公演が4年ぶりに開幕!初日レポート!初演キャストであり演出振付を担当するバーヨーク・リーが語る。
@Press / 2022年8月12日 9時10分
2022年8月11日(木・祝)、渋谷・オーチャードホールで、ブロードウェイの歴史上に燦然と輝くミュージカル『コーラスライン』の来日公演が、初日の幕を開けた。
同作は、1975年にブロードウェイで初演され、トニー賞9部門を受賞。15年にも及ぶ大ロングランを記録した、ミュージカルの金字塔ともいえる名作だ。原案・オリジナル振付・演出のマイケル・ベネット(1943~87年)は、ダンサー仲間を集め、個人的な体験やダンスへの思いを語り合うトークセッションを実施。性的嗜好にまで話が言及した、このセッションをもとに『コーラスライン』を作り上げた。
画像 : https://newscast.jp/attachments/ib0OItdq6qjHw50F47Dn.jpg
©️GEKKO
物語の舞台は、ショービジネスの街、ブロードウェイのとある劇場。新作ミュージカルのためのダンサーのオーディションの真っ最中で、最終選考に残った17人が、舞台上の1本の白いライン(コーラスライン)に並んでいる。新進気鋭の演出家ザックは、彼らに問いかける。「君たち自身を知りたい。君たちはどんな人間なのか?」。ダンサーたちは、戸惑いながらも自分自身の人生について赤裸々に語り始めた──。
世界中で上演が繰り返されている同作だが、来日公演は4年ぶり。前回の来日公演に続き、初演でコニー役を務めたバーヨーク・リーが、演出・振付・再構成を手がける。
初日の前にはプレスコールが行われ、バーヨークの解説のもと、作中の4曲が披露された。冒頭で、バーヨークはこんなエピソードを披露した。「初演の少し前に、マイケルに『いいかい、バーヨーク。あなたは、この作品を世界中に届けるんだよ』と言われたの。あれから47年、今、日本でまたこの作品を上演できることをとても誇りに思うわ」
バーヨークは、マイケル自らが語った、同作のコンセプトについても紹介してくれた。
「みなさんの多くは、きっとオーディションというものを見たことがないわよね? 舞台に立っている俳優が、どうやってここまで来たのか──。それを見ていただきたいというのがコンセプトになっているの。舞台構造もとてもシンプルで、白い線(コーラスライン)の前で行われていることは現在進行形のオーディションを、後ろで行われていることはキャラクターの記憶やキャラクターが頭の中で考えられていることを表わしているの」
2回に及ぶトークセッションで収録したテープを、マイケルは、繰り返し聞き、オーディションをテーマにした同作の構想を練り上げたという。
「最初のワークショップでは、上演時間が4時間を超えてしまったの(笑)。そこでマイケルは、いくつかのエピソードを合わせてひとつのナンバーにするという方法を思い付いたの。それが、『ハロー12歳、ハロー13歳、ハロー恋』というナンバーよ」
当初はマギーやコニーにビックナンバーがあったというエピソードも興味深い。
同作のクライマックスで、マイケルが自分を投影したと言われているザックは、ダンサーたちに問いかける。「もし踊れなくなったらどうする?」。そのアンサーともなるナンバー「愛のためにしたことは」についてバーヨークはこう解説する。
「それぞれのキャラクターには、それぞれのストーリーがあるわ。たとえば、私が演じたコニーは、田舎に行って食べるのを楽しんで太ってやる、そして子どもを産むと言うの。ハリウッドに行ってスターになると言うキャラクターもいるわ。この曲で伝えたいのは、ダンサーにもそれぞれの人生があるということ。この曲はダンサーへのアンセムのようなものよ。子どもの頃、ダンスを始めた時、この仕事でいくら稼げるか考えないわよね(笑)。ダンスするのが楽しくて愛しているからこそ踊っていた──そういうナンバーよ」
『コーラスライン』は、オリジナルキャスト本人のエピソードをもとに作られた、ダンサーのリアルを見せるミュージカルだ。初演から半世紀近い時間が流れ、時代は大きく変化したが、夢を追うダンサーたちの情熱はきっと変わらない。なんといっても、来日公演を率いるのは、オリジナルキャストのひとりであるバーヨークである。また、キャストは、アメリカでのオーディションを勝ち抜き、作中のダンサー同様、ブロードウェイを目指す俳優たちだ。2022年夏、オーチャードホールの舞台にダンサーたちのリアルがある。
ブロードウェイミュージカル コーラスライン
※生演奏/英語上演/日本語字幕あり
日程:2022年8月11日(木・祝)~28日(日)
会場:Bunkamuraオーチャードホール
原案・オリジナル振付・演出 マイケル・ベネット
演出・振付・再構成 バーヨーク・リー
台本 ジェームズ・カークウッド&ニコラス・ダンテ
⾳楽 マーヴィン・ハムリッシュ
作詞 エドワード・クリーバン
オリジナル共同振付 ボブ・エイヴィアン
キャスト アメリカ・カンパニー
チケット:S席:14,000円 A席:12,000円 B席:10,000円(全席指定・税込)※未就学児童入場不可
U-25席:6,000円(25歳以下当日引換券・税込・前売り販売のみ・数量限定)
お問い合わせ: Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999(10:00~17:00)
公式ホームページ https://www.acl-2022.jp
画像 : https://newscast.jp/attachments/BsTWfxiO2v1wlRRliFUK.jpg
©️GEKKO
画像 : https://newscast.jp/attachments/gyCsrg0dGyzAFEENTuIi.jpg
©️GEKKO
画像 : https://newscast.jp/attachments/ROSzakz8mNIpeKywxWFx.jpg
©️GEKKO
画像 : https://newscast.jp/attachments/uu6HklrOGjZU20TthMjF.jpg
©️GEKKO
画像 : https://newscast.jp/attachments/j1C2Or6V7txuOSYMp6ip.jpg
©️GEKKO
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
【関連画像】
この記事に関連するニュース
-
森公美子、「天使にラブ・ソングを…」は「心の成長を描いたストーリー」 ブロードウェー来日版の上演に「本物に触れていただきたい」【インタビュー】
エンタメOVO / 2024年6月20日 8時0分
-
日米合作ブロードウェイミュージカル『RENT』全出演キャスト決定。演出家からのメッセージも到着!
PR TIMES / 2024年6月19日 10時15分
-
ミュージカル『RENT』2026年秋に上演決定、オールキャストオーディションも実施
ORICON NEWS / 2024年5月31日 11時45分
-
筧利夫、6年ぶりミュージカル出演に気炎「おそらくかなりの賞を獲ることになる」
ORICON NEWS / 2024年5月30日 17時21分
-
ミュージカル『ミス・サイゴン』4年ぶりとなる2026年公演決定、新たな才能を求めて「オールキャストオーディション」を実施
ORICON NEWS / 2024年5月24日 17時0分
ランキング
-
1ガンプラを「定価以上」で一部店舗が販売、中古も含まれ転売疑惑も セブン-イレブン「混乱を与えた」「現在は撤去」
J-CASTニュース / 2024年6月21日 13時50分
-
2アマゾン、アレクサ刷新へ 月額5─10ドルの有料版も=関係筋
ロイター / 2024年6月21日 20時31分
-
3ジャカルタ鉄道新線「日本支援で建設」決定の裏側 JICA現地事務所長に聞く「東西線プロジェクト」
東洋経済オンライン / 2024年6月22日 7時30分
-
4ホンダ、50cc以下の原付きの生産終了へ…スーパーカブは「世界で最も売れたバイク」
読売新聞 / 2024年6月22日 11時9分
-
5AIだけじゃない!予告された「iPhone」進化の中身 秋からもっと「自由」に、来年はもっと「便利」になる
東洋経済オンライン / 2024年6月22日 12時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)