小伊津町の魅力を発信する海辺カフェを考えよう!工学院大学と島根県立平田高等学校が地域協働学習プログラムを実施
@Press / 2022年8月31日 14時0分
工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)建築学部建築デザイン学科 冨永研究室は、7月31日~8月1日にかけて、島根県立平田高等学校(校長:小林 努、所在地:島根県出雲市)の地域協働学習プログラムとして、同県出雲市小伊津町の魅力を発信する海辺カフェを提案するワークショップを実施しました。冨永研究室の大学院生13名、平田高等学校の1・2年生24名が地域住民の方々と共に、小伊津町の魅力を再発見し、地域の未来を一緒に考えました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/323881/LL_img_323881_1.jpg
小伊津の街並みと生徒・学生たち
ワークショップのテーマは、「小伊津町の魅力を発信する海辺カフェを考えよう!」。漁港に実在する漁師小屋を活用して地域の魅力を発信する海辺カフェの企画を考えます。1日目は6グループに分かれて集落内を散策。地元住民の方も案内に加わり、小伊津の地形、歴史、生活の様子や建築物の特色を学びました。
漁師小屋では建物の広さを実測し、海辺カフェの内観や外観を考える際の手がかりにしました。また、小伊津集落の特徴でもある急斜面地に密集して立ち並ぶ住宅を訪れ、内部を見学しました。集落や建物を周りながら人々の暮らしや地域の課題を聞くことで、カフェの企画を考えるための情報を集めました。その後は平田高等学校へ移動し、各自収集した情報をもとにグループワークを実施し、カフェのコンセプトをまとめました。
2日目は、小伊津を実際に歩いた上で、地域の魅力や想定される利用者などを考え、どのような場所があるとよいのか各グループで意見を出しながらカフェのコンセプトを決めていきました。
その後は提案する漁師小屋を活用した海辺カフェの模型制作を高校生と大学院生が協働して行いました。家具などのインテリアも忠実に作り込み、午後には模型が完成し、自治体や地域の方々へ発表しました。小伊津の景色を楽しめるスペースやSNSなどへの写真投稿スポットの設置など、景観にフォーカスした提案や、釣り人や海水浴客向けに足湯やシャワー室、鮮魚を調理するレンタルキッチンを備えたカフェ、ファミリー層に向けて、シアターや宿泊施設、ミニ水族館を備えたカフェなど、高校生が中心になって考えた小伊津町の魅力発信をする海辺カフェの企画を模型で特徴を示しながら、説明をしていきました。参加した地域の方からは「小伊津が活性化する提案が多く、試行してみたいものがあった」と総評をいただきました。
■ワークショップ参加生徒(平田高等学校1年生)コメント
実際に小伊津へ行って建物の特徴やそれぞれの暮らしを見ることができた貴重な体験ができました。それは大学院生の皆さんや小伊津の皆さん等の支えがあってだなと思います。地域にこのような集落があるのだと知るだけでなく、自分達で考えて一つのお店を作り出していく難しさを実感しました。今回の経験をこれからの学校生活にも活かしていきたいです。貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。
■冨永研究室 田坂 太樹さん(建築学専攻修士1年)コメント
ワークショップを行う上で、どうすれば高校生に楽しみながら取り組んでもらえるか、地元住民の方にも良い機会として提案できないか、小伊津を訪れた経験がない中で検討を重ねました。今回のワークショップの主役は高校生ではありましたが、私たちにとっても、建築の魅力をどのように伝えるかを考える貴重な経験となりました。
■ワークショップ開催の背景
2004年に冨永 祥子教授が初めて訪れた時から、小伊津集落と冨永研究室のご縁は始まりました。研究室は、伝統を受け継ぎながらも近代技術を取り入れ進化していく小伊津集落を「地方集落の理想形」の一つとして捉え、学術機関として初めて文化継承の理由と建築的な特徴の解明に乗り出しました。2018年から約2年間かけて小伊津集落の調査を行い、住宅・路地の実測調査や過去の台帳などからの分析考察、住民へのヒアリング調査を行い、報告書にまとめました。
さらに2021年には、報告書の内容をもとに、小伊津の魅力を伝えるイベント「ぐるっと!小伊津展」を開催。島根県内7箇所で建築模型や現地の資料映像などを展示し、合計で1,000人以上が来場しました。
空き家の増加や交通インフラの維持など、解決しがたい社会問題を抱えている地域でもある小伊津町ですが、「ぐるっと!小伊津展」が地元メディアで大きく取り上げられるなど、県内で注目を集め始めています。
■工学院大学の高大連携の取り組み
工学院大学は設立以来、建学の精神「社会・産業と最先端の学問を幅広くつなぐ『工』の精神」のもと、一貫して工学分野を中心とする教育と研究を展開しています。設立当初より、高等学校教育への多様な支援を推進し、大学が保有する工学に関わる教育資源を活用して、交流の場を設けてきました。本学が開催している社会教育活動や研究活動に、多くの高等学校の生徒が参加しています。
探究オンラインシンポジウム・合同発表会 開催実績
https://www.kogakuin.ac.jp/research/corporation/cooperation_w_hs.html
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
【関連画像】
この記事に関連するニュース
-
【工学院大学新宿アトリウムにて、2024年9月1~3日開催決定!】建築学生イベント「建築学縁祭2024 ~Rookie選~」学生設計コンペの参加登録を7月15日(月)より開始!
PR TIMES / 2024年7月15日 13時15分
-
工学院大学、小規模設備で簡便な低ファウリング膜製造技術の説明会を7月11日にオンライン開催
@Press / 2024年7月8日 15時0分
-
東京の学生が見た、島根の漁村風景! 写真展「小伊津へ旅に出る。」を開催
PR TIMES / 2024年7月2日 15時15分
-
工学院大学と東京都立科学技術高等学校が教育連携に関する協定を締結
Digital PR Platform / 2024年6月26日 14時5分
-
工学院大学と東京都立科学技術高等学校が教育連携に関する協定を締結
@Press / 2024年6月26日 14時0分
ランキング
-
1TBS退職→Netflixと5年契約「50代P」選んだ道 「不適切にもほどがある」「俺の家の話」手掛けた
東洋経済オンライン / 2024年7月18日 12時30分
-
2半世紀も"主役"フロッピーディスクの栄枯盛衰 「なにそれ?」と知らない世代も増えてきた
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 8時0分
-
3マクドナルド 約3割の店舗が営業停止 レジに障害
日テレNEWS NNN / 2024年7月19日 11時46分
-
4電話番号案内「104」終了へ…NTT東・西、スマホ普及で需要落ち込む
読売新聞 / 2024年7月18日 22時18分
-
5三菱UFJが首脳3人処分へ 報酬減額、情報無断共有で
共同通信 / 2024年7月18日 18時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください