クリスマスに向けて、仮設住宅で新たな絆はじまる~ハンドベルを通して、心理カウンセラーによる音楽と絆のひとときを~
@Press / 2012年12月21日 18時0分
日本で初めての心理業の業界団体である一般社団法人全国心理業連合会(※)が発足した、東日本大震災 心のケアを目的とした生活支援を行う民間ボランティアプロジェクト「TeamJapan300(チームジャパン300)(※)」では、東日本大震災で被災された地域に“元気な生活を取戻して頂きたい”という想いで、この未曽有の災害の起こった2011年3月の翌月4月より、被災地の方々に対し、現地の方々が少しでも元気となって頂けるのであればと、物資支援、労働支援、各種イベント(著名人の訪問、お茶会、マッサージ等)、もちろんカウンセリングなどの“こころのケア”等、あらゆる形の支援活動を継続しております。
「TeamJapan300」 URL: http://teamjapan300.net/index.html
岩手県釜石市平田地区は、仮設住宅の中でも保健師やケアセンター、心理カウンセラーたちが互いに連動しながら、被災地の人たちの復興と心のケアを行っています。
この平田地区で、今、12月のクリスマスに向けて音楽を使った癒しの時間を、住民たち自らが作り出していることをお知らせいたします。
平田地区には、今、約800名の方が第1、2、6仮設住宅で暮らしておられます。
震災から2回目の冬、まだ自分の家を再建できない方々の多くが、家族や自宅を失った悲しみを胸に、また、辛く雪に覆われた寒い冬を向かえようとしています。
私たち心のケアの専門家が何よりも気遣っているのが、このクリスマスや年末年始といった誰もが人として家族と過ごしたいと思うこの瞬間を、1人で過ごさなければいけない人たちが多くいるということ。気持ちが不安定になり、その孤独感からいてもたっていられないというような人が数多くいらっしゃいます。
昨年2011年度、全国心理業連合会TeamJapan300は、年末年始にいつもの5倍以上の人員を投入し、年末年始を寂しく1人で過ごさせない為に、仮設住宅を1件1件保健師さんたちと連動をとりながら個別訪問をし、そして、心のサポートに全力を尽くしてきました。
今年2012年、この冬被災地の方はどんな気持ちで迎えておられるのでしょうか。1年経っても何も変らない現状。クリスマス、お正月を迎える度に会いたくなる、そして二度と会えない家族、その想いはたった1年では薄まることも消えることもなく、今も尚、PTSDが被災地の人たちの心を苦しめています。
今年8月、全国心理業連合会TeamJapan300は、被災地で身近に感じる音楽療法のコンサートを、仮設住宅の集会場で二胡とキーボードの演奏と、心理カウンセラーの穏やかな語り口調で、自分の辛さを吐き出し、そして癒しに向かっていただく、という催しを行ないました。
「長い間音楽には触れていなかったわ、それどころじゃなかったから」というような方が、みんな思い思いに家族を想う歌を口にし、そして心を回復させていった様子が非常に感動的でした。
このコンサートの成功を受け、現在はハンドベルを使用したカウンセリングを行っています。
ハンドベルの音色は、優しく、まるで心が洗われるような癒しの効果があります。
ニューヨーク大学の研究所で、音楽療法のワークショップトレーニングを受けている心理カウンセラーの浮世 満理子(全国心理業連合会代表、TeamJapan300災害対策本部長)は、この夏ニューヨーク大学のノードフーロビンズ音楽療法センターのセンター所長、アラン・タリー博士に被災地でのことを相談しました。ハンドベルは、非常に癒しの効果があるので、そういったことは人々の心の支えになるだろうというようなアドバイスもいただきました。
その上で各仮設住宅ごとに、ハンドベルの専門家をお招きし、心理カウンセラーと共に、12月に向けて1つの曲を演奏できる様に作っていくことになりました。ハンドベルはご存知のとおり、1人が1音もしくは2音の音を奏でます。自分1人では曲を完成させることが出来ない為、たくさんの人たちの力を借りて、1つの曲が作り上げられていきます。
仮設住宅で見ず知らずの人たちが新しいコミュニティを作る為に、ハンドベルを共に練習しながら、12月26日に向けて、1つの曲を完成させようと、多くの住民が集まっています。お声がけをするのは、地元の保健師さん、ケアセンターの方、そして心理カウンセラーの方、「ハンドベルなんて初めてよ。」「良くわからなかったけど、参加してみて楽しかったわ。」
練習中から様々な笑顔が見られます。
クリスマス、このハンドベルの音色が完成した時、仮設住宅の方々はこのコミュニティという新しい家族を手に入れられるのかもしれません。
【クリスマスハンドベル発表会】
日時:12月26日(水) 14:00~15:00
場所:平田サポートセンター(平田第6仮設内)
「TeamJapan300(チームジャパン300)」では、随時ボランティアスタッフを募集しております。詳しくはホームページ( http://teamjapan300.net/index.html )を参照ください。
(※)一般社団法人全国心理業連合会とは:
非営利の一般社団法人 心のケアやサポートを仕事とするプロ集団、カウンセリングルーム、心理教育機関、EAP事業者、NLPトレーナーなど心理を生業とする者たち
(※)「TeamJapan300(チームジャパン300)」の名称の意味:
日本全ての力を集め、全ての避難所を回ろうと考えたこと、そしてチーム発足時に避難所が2,300ヶ所あり、1チームが8か所の避難所を回ることを前提に300のチームが必要と考えたことによる、象徴的なチーム名となっている
【一般社団法人全国心理業連合会 概要】
団体名 : 一般社団法人全国心理業連合会
所在地 : 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目19番18号-1505
代表理事: 浮世 満理子
設立 : 2010年12月
活動内容: 社会的心の問題の解決、心理業会の発展、カウンセリングの普及など
URL : http://www.mhea.or.jp/
TeamJapan300 URL: http://teamjapan300.net/index.html
一般社団法人全国心理業連合会(全心連)は、日本で初めて心理業界(カウンセリングルーム、EAP、心理教育などの事業者)が集まる団体。社会的な心の問題を解決、心理業界の発展を目的として発足しています。
医学で医業があるように、心理学にも心理業があると考え、皆様に安心して心のサポートを受けて頂ける環境を築いてまいります。
【一般の方からのお問合わせ先】
一般社団法人全国心理業連合会
東京都渋谷区渋谷1丁目19番18号-1505
TEL:03-3400-3737
@Pressリリース詳細ページ
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